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オープニングセレモニーのテープカット(左から 富士特殊紙業・杉山社長、FFGS・辻社長、オリエント総業・原田社長、ミヤコシ・宮腰社長)
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軟包装用インクジェット・グラビアハイブリッドプレス「Jet Press 540WH」(仮称)
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)(辻重紀社長、以下FFGS)は、軟包装用インクジェット・グラビアハイブリッドプレス「Jet Press 540WH」(仮称)を稼働展示するデモセンター「WING CITY komaki」(愛知県小牧市小木東2-232)を開設した。同センターでは、軟包装印刷を手掛けるグラビアコンバーターや、軟包装分野への新規参入を検討する印刷会社などを対象に「Jet Press 540WH」(仮称)の個別デモを行い、設備導入や課題解決のための技術検証・情報交換などの場を提供していく。
5月25日に業界報道各社を招いて開催されたオープニングセレモニーには、富士特殊紙業(株)の杉山真一郎社長、FFGSの辻重紀社長、同機を共同開発した(株)ミヤコシの宮腰亨社長、(株)オリエント総業の原田秀典社長が出席。オープニングセレモニーに先立ち行われた記者会見の席上、挨拶に立った辻社長は、同センターの開設経緯について説明した上で「Jet Press 540WH(仮称)はデジタル印刷機とグラビア印刷機のそれぞれのメリットを生かして開発したものである。今後も富士特殊紙業、ミヤコシ、オリエント総業の各社と連携しながら、軟包装分野の課題解決と市場活性化に貢献していきたい」との抱負を語った。
富士フイルムはこれまで、独自のインクジェット技術をコアに、軟包装印刷用途に対応したデジタル印刷システムの開発に取り組んできた。その成果の1つが、昨年秋に発売した軟包装用UVインクジェットデジタルプレス「Jet Press 540WV」だ。新開発のインクジェット画像形成技術「EUCON Technology」(ユーコン・テクノロジー)の搭載により、フィルム基材への高速・高品質な出力を実現するとともに、UVインク特有の臭気を大幅に低減し、食品包装などの用途にも対応したシステムで、軟包装印刷の小ロット対応機として導入が進んでいる。
今回、「WING CITY komaki」で稼働させたハイブリッドプレス「Jet Press 540WH」(仮称)は、「Jet Press 540WV」と共通のインクジェットユニットに白インク用の水性グラビア印刷ユニットをインライン接続したものである。インクジェット印刷ならではの「小ロット・短納期対応」のメリットを活かしながら、印刷面積の広い白インキに従来のグラビア材料を使用することで、低ランニングコストでの運用を可能にしている。
同システムは、2015年に食品パッケージの印刷・加工を手掛ける富士特殊紙業が中心となり、インクジェットユニットの開発を担う富士フイルムとミヤコシ、グラビア印刷機メーカーであるオリエント総業の4社共同プロジェクトで実用化を果たした「FUJI・M・O」(フジモ)をベースとしており、約3年の実運用を経て、「Jet Press 540WH」(仮称)として実機デモを行う運びとなった。
「WING CITY komaki」は、「Jet Press 540WH」(仮称)の品質や生産性などの諸性能を実機稼働によりクライアントが確かめることができるように、オリエント総業の協力を得て開設した施設である。「Quick&Easy」をコンセプトとして、生産性向上や省力化などグラビア印刷における様々な課題解決に向けたデモンストレーションを実施するほか、要望に応じて、実データや原反を持ち込んでの生産シミュレーションにも対応する。またセミナールームでは、軟包装の市場動向や富士フイルムのパッケージソリューションの紹介など、新規参入を検討している印刷会社に向けた情報提供も行っていく。
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