帆風(東京)、デジタル印刷のリードタイム短縮[Revoria XMF PressReady導入事例]
機動力がさらに向上〜基幹システムとの連携も視野に
2025年12月26日ケーススタディ
東京都内に拠点を持ち、印刷からノベルティ制作、デジタルコンテンツ制作まで幅広く手がける(株)帆風(本社/東京都新宿区下宮比町2-29、須藤高幸社長)は、2025年3月、富士フイルムのデジタルワークフローシステム「Revoria XMF PressReady」(以下「PressReady」)を導入し、デジタル印刷ジョブの面付け作業の省力化などにより、リードタイムの短縮を図っている。今後、基幹システムとの連携によってさらなる生産効率アップを実現する計画だ。導入の背景や現時点での効果、今後の活用などについて、生産拠点である竹橋プリンティングセンターの次長・橋田和人氏、POD課 総合職課長・森川幸久氏に伺った。

都心の大規模工場で超短納期生産を実現
帆風は、1980年に設立された「養誠社」を前身とする。91年にMac出力センターを開設、96年にオンデマンド印刷サービスを開始するなど、デジタル技術をいち早く採り入れながら業容を拡大してきた。現在、皇居にほど近い千代田区一ツ橋に2,100坪の大規模な生産拠点「竹橋プリンティングセンター」を設け、プリプレスから印刷・加工、配送までを同センター内で完結できる一貫体制を確立。東京23区内であれば入稿から2時間以内に納品というスピード対応を実現している。
受注窓口としては、営業・店舗(オフライン)と、Web(オンライン)を持つ。Web受注サイトは、帆風直営の「Vanfu Online Shop」と、グループ会社が運営する「Suprint(スプリント)」、「イロドリ」の計3サイトを設けており、それぞれ、取り扱い商材や価格帯などで特色を持たせている。現状、デジタル印刷ジョブの約65%がWebからの受注だという。
印刷設備は、枚葉オフセット印刷機が5台と、トナーのデジタル印刷機が5台。他に、名刺専用のデジタル印刷機2台と、封筒専用の軽オフセット印刷機21台を備える。加工から梱包、仕分けの工程では、独自の自動化ラインを構築。1日300件近くに及ぶ多種多様なジョブを、正確かつスピーディーに出荷する体制を整えている。
「東京都心に24時間稼働の生産ラインと自社のデリバリー部隊を持ち、都内のお客様を中心に、高品質な印刷物を小ロット・超短納期で提供できるところが、当社の大きな強み」(橋田次長)
属人的な面付け作業をいかに自動化するか
同社ではこれまで、刷版の自動仕分け装置やAGV(印刷物自動搬送装置)など、自動化システムを積極的に採り入れ、生産工程全体の効率化を進めてきたが、ここ数年、デジタル印刷のジョブが増加する中で課題となっていたのが、プリプレス工程の省力化だ。入稿データを1件ずつ開いて面付けし、印刷機に送信するという作業に人手がかかり、しかも、ある程度経験を要するケースもあるため属人化していたという。
「従来は、面付け前のデータチェックもすべて人手で行っていたが、独自に『ロボチェック』という仕組みを開発し、Web受注ジョブに関してはデータチェックを自動化した。ただ、チェック済みのデータを面付けし、仕様に応じて5台あるデジタル印刷機に振り分けるという工程はオペレーターの手作業になっていたため、これを何とか自動化する方法はないかと考えていた」(橋田次長)
名刺やチラシなど、シンプルな仕様の面付けは、InDesignのスクリプトなどを使ってスムーズに行えるようになっていたが、可変データが含まれているものや、複雑な加工を行うジョブなどは、ポストプレスまで含めた知識が必要になり、作業者が限定されてしまっていた。また、人が介在する以上、ヒューマンエラーが起こる可能性もあるため、タッチポイントをできるだけ減らすことによってそのリスクをなくしたいという意向もあった。そうした課題の解決策として着目したのがPressReadyだ。橋田次長は「導入に迷いはなかった」と語る。
「FFGSのショールームで開催されたイベントで、PressReadyを紹介いただいたときに『これだ!』と直感した。しかも、サブスクで導入できるとのことで、初期費用を抑えられるのはもちろん、環境の変化に柔軟に対応しやすいという点でも非常に魅力的だと感じた」
2025年3月に導入し、第一段階としてジョブ件数の多い定型サイズの面付けワークフローを設定し、運用を開始した。
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「従来は、面付け前のデータチェックもすべて人手で行っていたが、独自に『ロボチェック』という仕組みを開発し、Web受注ジョブに関してはデータチェックを自動化した。ただ、チェック済みのデータを面付けし、仕様に応じて5台あるデジタル印刷機に振り分けるという工程はオペレーターの手作業になっていたため、これを何とか自動化する方法はないかと考えていた」(橋田次長)
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