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ハイデルベルグ社、ロンド社(スイス)がプライムファイア106導入

薬品パッケージでの活用に向けベータテスト開始

2018年7月4日ニュース

 ハイデルベルグ社(ドイツ)は、薬品業界向けパッケージソリューションを開発・製造するロンド社(スイス)がデジタル印刷機「プライムファイア106」を導入し、ベータテストを開始したと発表した。

 ロンド社は、薬品パッケージのスペシャリストとして業務を展開しており、標準と特殊折り箱に加え、システムソリューションとサービスを提供している。スイス、チェコ、アメリカ、プエルトリコに拠点を構え、毎年20億以上の折り箱とインサートを生産している。

 近年の薬品業界のトレンドは、異なる言語や国別版の増加、薬品のさらなる短納期化、パーソナライズされた薬品ニーズへの対応などによって、かつてないほどの少部数化、短納期化に向かっている。そのためロンド社では、昨年開催された国際包装産業展「Interpack」以降、独自のワークフローを自動化し、クライアントとERP統合を最適化した「サプライオンデマンドサービス」を開発。これにより、要求された数量を正確に納品することで在庫費を削減している。また、ロンド社が充填会社に直接納品する場合などは、クライアントは完全に在庫費を節約することが可能。さらに、クライアントは必要のなくなったパッケージを廃棄するコストも必要なくなる。
ロンド社のサプライ オンデマンド ソリューション

 ロンド社のビジネスプロセスマネージャーのハンスーペーター・ジュースラック氏は、「オフセット印刷は、パーソナライゼーション、ひとつだけのパッケージなどと言われると、限界がある。私達は過去4年間、多くのシステムのテストを実施してきた。drupa2016で初めてプライムファイア106を見て、様々なテストをした結果、この機械を選択した。プライムファイア106は、B1フォーマットサイズの最初のパッケージ印刷のためのインダストリアルデジタル印刷機である。そして70×100のサイズにおいてスピードマスターを完璧に補完する機械である。最も低いコストで1個から薬品のパッケージを生産する可能性と同様にプライムファイア106は、パッケージ印刷をしながらシリアルナンバーのようなバリアブルデータを印刷する能力もアピールできる」とプライムファイア106を導入した理由について説明する。
薬品パッケージの領域で世界初となるプライムファイア106によるベータテストを開始

 また、ロンド社のオペレーションディレクターであるヨルグ・オズワルド氏は、「薬品業界では、高い信頼性と品質標準を共有する顧客とサプライヤーとの関係がとても大切である。プライムファイア106の開発プロジェクトには、EU模倣品防止指令のもとで模倣品を回避するためのカスタムシリアルナンバーを印刷することも含まれている。プライムファイア106は、ロンド社の生産現場においてスピードマスターXL105のすぐ横に設置されている。プライムファイア106は、少部数やバリアブルデータの仕事を、そしてスピードマスターXL105はロングランの仕事に最適と、両システムは、それぞれの強みを持っている」とオフセット印刷とデジタル印刷の強みを活かす運用を目指していくとコメントしている。

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 ハイデルベルグ社(ドイツ)は、薬品業界向けパッケージソリューションを開発・製造するロンド社(スイス)がデジタル印刷機「プライムファイア106」を導入し、ベータテストを開始したと発表した。

 ロンド社は、薬品パッケージのスペシャリストとして業務を展開しており、標準と特殊折り箱に加え、システムソリューションとサービスを提供している。スイス、チェコ、アメリカ、プエルトリコに拠点を構え、毎年20億以上の折り箱とインサートを生産している。

 近年の薬品業界のトレンドは、異なる言語や国別版の増加、薬品のさらなる短納期化、パーソナライズされた薬品ニーズへの対応などによって、かつてないほどの少部数化、短納期化に向かっている。そのためロンド社では、昨年開催された国際包装産業展「Interpack」以降、独自のワークフローを自動化し、クライアントとERP統合を最適化した「サプライオンデマンドサービス」を開発。これにより、要求された数量を正確に納品することで在庫費を削減している。また、ロンド社が充填会社に直接納品する場合などは、クライアントは完全に在庫費を節約することが可能。さらに、クライアントは必要のなくなったパッケージを廃棄するコストも必要なくなる。
ロンド社のサプライ オンデマンド ソリューション

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