IGAS2018レポート|FFGS、毎時3,600枚の高速出力モデル「Jet Press 750S」
最大用紙サイズを750×585ミリに拡大
2018年7月28日ニュース
-
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして「Jet Press 750S」を新たに開発。IGAS2018で稼働デモを実施している。
同社は、2011年に商業印刷分野向けインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの提供を開始。日本・欧米を中心に、世界で約150台の導入実績がある。
2014年発売の「Jet Press 720S」は、菊半サイズ(最大用紙サイズ750×532ミリ)用紙に1回の走査で描画するシングルパス方式での高速印刷で、毎時2,700枚(A4換算で毎分180枚)という高い生産性をもつデジタルプレス。プリントヘッドには高精度で安定した吐出を実現する「SAMBA」ヘッド、インクは広色域の水性顔料インク「VIVIDIA」を使用し、用紙上での打滴のにじみを抑える「Rapic(ラピック)技術」により、さまざまな印刷用紙にシャープで階調豊かな画像を描出する。
今回発表された「Jet Press 750S」は、この「Jet Press 720S」の優れた基本性能を継承しながら、生産性をさらに向上させている。
プリントヘッドの打滴速度を高速化・高精度化し、新たな乾燥機構の採用により、毎時3,600枚という高速出力を実現。加えて、最大用紙サイズを750×585ミリに拡大したことで、一般的な書籍のサイズであるB5サイズが1枚に6ページ分印刷できるようになった。
また、印刷用紙をベルトコンベアに密着させ直接熱を与える新たな乾燥機構により消費電力を約10%削減。乾燥装置本体の全長が従来機に比べ70センチ短縮したため、設置面積も約15%削減している。
さらに、画像部全面スキャンによる自動スジ検知を実現した専用の内臓検査システムをオプションとして開発。機械学習機能によってチューニングされた独自アルゴリズムで、従来不可能とされていた吐出曲がりなどによる「白スジ」現象を検出可能になっている。
IGAS2018会場では、ワークフローシステム「XMF」と有機的に連携する富士ゼロックスの次世代工程管理ワークフロー「SE-BizObjects Production Cockpit1.0」を通じてホリゾンブースと連携。「Fujifilm Smart Factory」の一角として実践的なデモが実施されている。
また今回、「Jet Pressシリーズ」の搬送部の製造を行ってきたリョービMHIグラフィックテクノロジー(株)ブースにもOEMブランド「RMGT JP750」として展示実演されている。
最新ニュース
日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援
2025年1月21日
(株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む
2025年1月20日
ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む
swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上
2025年1月14日
swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む
エプソン、よりサステナブルなデジタル捺染機Monna Lisa「ML-8000U」発売
2024年12月23日
エプソン販売(株)は、デジタル捺染機Monna Lisaシリーズの新商品として8ヘッド搭載モデル「ML-8000U」を12月18日より発売を開始した。 Monna Lisa「ML-...全文を読む
ハイデルベルグ社、3,000台目のバーサファイアシステムをドイツユーザーに納入
2024年12月18日
ハイデルベルグ社(ドイツ)は、ドイツ・バイエルン州オーバーハヒングに拠点を置くシュットナーオフセットドルック社(シュットナードルック社)に販売3,000台目となるバーサファイアデジタ...全文を読む
新着トピックス
FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]
2024年12月23日企業・経営
富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、以下「FFGS」)は今年6月、西麻布にあるショールームをデジタル印刷に特化した「課題解決の検証の場」としてフルリニュー...全文を読む
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
2024年12月6日企業・経営
竹田印刷(株)(本社/愛知県名古屋市)は、アール・ブリュット(障がい者の表現)作家が描いたデザインを用いて制作した印刷物を、2024年度の「Innovation Print Awar...全文を読む
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
2024年11月20日企業・経営
奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む
IGAS2018レポート|FFGS、毎時3,600枚の高速出力モデル「Jet Press 750S」
最大用紙サイズを750×585ミリに拡大
2018年7月28日ニュース
富士フイルムグローバルグラフィックシステムズ(株)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして「Jet Press 750S」を新たに開発。IGAS2018で稼働デモを実施している。
同社は、2011年に商業印刷分野向けインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの提供を開始。日本・欧米を中心に、世界で約150台の導入実績がある。
2014年発売の「Jet Press 720S」は、菊半サイズ(最大用紙サイズ750×532ミリ)用紙に1回の走査で描画するシングルパス方式での高速印刷で、毎時2,700枚(A4換算で毎分180枚)という高い生産性をもつデジタルプレス。プリントヘッドには高精度で安定した吐出を実現する「SAMBA」ヘッド、インクは広色域の水性顔料インク「VIVIDIA」を使用し、用紙上での打滴のにじみを抑える「Rapic(ラピック)技術」により、さまざまな印刷用紙にシャープで階調豊かな画像を描出する。
今回発表された「Jet Press 750S」は、この「Jet Press 720S」の優れた基本性能を継承しながら、生産性をさらに向上させている。
プリントヘッドの打滴速度を高速化・高精度化し、新たな乾燥機構の採用により、毎時3,600枚という高速出力を実現。加えて、最大用紙サイズを750×585ミリに拡大したことで、一般的な書籍のサイズであるB5サイズが1枚に6ページ分印刷できるようになった。
また、印刷用紙をベルトコンベアに密着させ直接熱を与える新たな乾燥機構により消費電力を約10%削減。乾燥装置本体の全長が従来機に比べ70センチ短縮したため、設置面積も約15%削減している。
さらに、画像部全面スキャンによる自動スジ検知を実現した専用の内臓検査システムをオプションとして開発。機械学習機能によってチューニングされた独自アルゴリズムで、従来不可能とされていた吐出曲がりなどによる「白スジ」現象を検出可能になっている。
IGAS2018会場では、ワークフローシステム「XMF」と有機的に連携する富士ゼロックスの次世代工程管理ワークフロー「SE-BizObjects Production Cockpit1.0」を通じてホリゾンブースと連携。「Fujifilm Smart Factory」の一角として実践的なデモが実施されている。
また今回、「Jet Pressシリーズ」の搬送部の製造を行ってきたリョービMHIグラフィックテクノロジー(株)ブースにもOEMブランド「RMGT JP750」として展示実演されている。
新着ニュース
-
日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援
2025年1月21日 ニュース
-
ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応
2025年1月20日 ニュース
-
swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上
2025年1月14日 ニュース
-
エプソン、よりサステナブルなデジタル捺染機Monna Lisa「ML-8000U」発売
2024年12月23日 ニュース
-
ハイデルベルグ社、3,000台目のバーサファイアシステムをドイツユーザーに納入
2024年12月18日 ニュース
新着トピックス
SNSランキング
- 41sharesローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応
- 39sharesSCREEN、Hunkeler Innovationdaysでインクジェットと後加工機の連携披露
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 36sharesエプソン、使いやすさと安定稼働を両立したエプソン初のDTF専用プリンター発売
- 33sharesFFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 26sharesミヤコシ、軟包装向け水性インクジェット「MJP ADVANCED 45X for FILM」発表
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
- 25sharesSCREEN GA、高速連帳IJの次世代モデル「Truepress JET 520NX AD」発売