KOMORI、2019年春よりImpremia NS40のフィールドテスト開始
KOMORI独自の制御技術を盛り込むなど正式販売に向け開発を継続
2018年8月7日ニュース
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(株)小森コーポレーション(持田訓社長)8月1日、山形県の(株)小森マシナリーにおいて記者会見を開き、40インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム「Impremia(インプレミア)NS40」のフィールドテストを2019年春より開始することを発表した。
会見の冒頭、挨拶したKOMORI・船橋勇雄取締役は、「drupa2016から2年が経過し、ランダ社とのライセンス契約に基づき、ナノグラフィー技術をコアとした開発を進めてきた。この間、ランダ社とは異なる視点でユーザーに役立つ、安定したデジタル印刷システムとすべく、KOMORI独自の制御技術を盛り込んだNS40として開発を進めている」と、今後もシステム開発を継続し、2019年春頃に初のフィールドテストを日本国内で開始することを明らかにした。
Impremia NS40は、KOMORIのオフセット技術と、ランダ社の技術であるナノグラフィックプリンティングプロセス(ナノグラフィー)を融合し、B1サイズでありながら最速6,500sphの高速・高生産に対応するデジタル印刷機。この革新的なシステムと印刷プロセスには、数十ナノメーターサイズのナノ顔料粒子を色材として含む、環境に配慮した独自開発の水性インク「ランダ ナノインク」を採用している。
ナノグラフィックプリンティングプロセスでは、まず数十億個のインク滴を打ち出す。これはヘッドから原反に直接ではなくブランケットに射出される。それぞれのインク滴は、加熱されたブランケットに付着して広がると、すぐに水分が蒸発して、極めて薄いポリマー膜となる。転写のためにブランケットと原反が接触して圧力がかかると、この薄い500ナノメーターのインクの層は、原反に浸透することなく、強く瞬間的に接着する。転写された画像は摩耗に強く、印刷後の乾燥も不要で、ブランケット上のインク残りもない。また、プリコート不要ですべての既製印刷用原反(コート紙、上質紙、厚紙、プラスチック、特殊紙)が使用できる。
KOMORIでは、drupa2016後もランダ社とのライセンス契約に基づき、より顧客ニーズに対応したシステムとするために、独自の制御技術を盛り込んだ開発を進めている。
これらのシステム開発を進め、2019年春には初のベータ機によるフィールドテストを日本国内で予定しており、続いて海外においても同様の計画を進めていく。また、正式販売の開始は2019年度末からを計画しており、さらに特色(O/G/B)3色を追加した7色モデルやコーター搭載モデルなども順次、ラインアップしていく方針。最新ニュース
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会見の冒頭、挨拶したKOMORI・船橋勇雄取締役は、「drupa2016から2年が経過し、ランダ社とのライセンス契約に基づき、ナノグラフィー技術をコアとした開発を進めてきた。この間、ランダ社とは異なる視点でユーザーに役立つ、安定したデジタル印刷システムとすべく、KOMORI独自の制御技術を盛り込んだNS40として開発を進めている」と、今後もシステム開発を継続し、2019年春頃に初のフィールドテストを日本国内で開始することを明らかにした。
Impremia NS40は、KOMORIのオフセット技術と、ランダ社の技術であるナノグラフィックプリンティングプロセス(ナノグラフィー)を融合し、B1サイズでありながら最速6,500sphの高速・高生産に対応するデジタル印刷機。この革新的なシステムと印刷プロセスには、数十ナノメーターサイズのナノ顔料粒子を色材として含む、環境に配慮した独自開発の水性インク「ランダ ナノインク」を採用している。
ナノグラフィックプリンティングプロセスでは、まず数十億個のインク滴を打ち出す。これはヘッドから原反に直接ではなくブランケットに射出される。それぞれのインク滴は、加熱されたブランケットに付着して広がると、すぐに水分が蒸発して、極めて薄いポリマー膜となる。転写のためにブランケットと原反が接触して圧力がかかると、この薄い500ナノメーターのインクの層は、原反に浸透することなく、強く瞬間的に接着する。転写された画像は摩耗に強く、印刷後の乾燥も不要で、ブランケット上のインク残りもない。また、プリコート不要ですべての既製印刷用原反(コート紙、上質紙、厚紙、プラスチック、特殊紙)が使用できる。
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