ハイデルベルグ社、デジタル印刷システム「Versafire EP」発売
新たなインラインキャリブレーション機能により一貫した色の安定性を実現
2018年9月14日ニュース
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ハイデルベルグ社(ドイツ)は、このほどハイパフォーマンスデジタル印刷システム「Versafire(バーサファイア)EP」をリリースした。
Versafire EPは、Versafire CPから生まれたプラットフォームを持ち、グラフィック分野のユーザーニーズに応えるように開発されたツイントナーボトル方式の4色デジタル印刷システム。プリネクトデジタルフロントエンドと直感的なインターフェースで、プリプレス作業の複雑さを軽減する。プリネクトデジタルフロントエンドは、デジタルとオフセット印刷に使用可能なレンダリングテクノロジーを使っており、どちらの印刷方式でも色と細部の再現の一貫性がシームレスに最適化される。
生産性ついては、A4サイズで115枚/分、または、135枚/分の速度で印刷可能。用紙斤量は470g/平米まで対応可能。さらに新たな自動インラインキャリブレーションは、色の一貫性を実現し、これによりインライン見当調整は高精度の見当をもたらす。
同機は、テストユーザーであるドイツのウンターライダーメディエングルッペ社(以下、ウンターライダー社)で稼働を開始している。
ウンターライダー社では、小ロットやパーソナライズのジョブはVersafire EPもしくは、2013年に導入したハイデルベルグ社の初代デジタル印刷機「ライノプリントC901」で印刷している。Versafire EPは、1ロット20,000ページのパーソナライズカタログというようなロングランで真価を発揮している。さらに、表面に凹凸のあるリネンペーパーに高品質で印刷することが初めてできるようになったほか、両面モードで1,030mm、片面モードで1,260mmという新たなバナーサイズはアプリケーションへの対応が可能とった。
ウンターライダー社のマーカス・ウンターライダー取締役は、「当社では8ページのフライヤーを両面で印刷し、かつパーソナライズしながらワンパスで製造している。この用紙の大きさでは以前はできなかったが、Versafire EPでは、これらアプリケーションへの対応が可能となった」と述べている。
なお、Versafire EPは、今年6月よりヨーロッパで販売が開始され、現在では世界各国の市場で販売を開始している。
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