リコー、ドイツの産業印刷向けソフトウエア会社を買収
2018年11月13日ニュース
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(株)リコー(山下良則社長)は、カラーマネジメントに強みを持つ、ドイツの産業印刷向けソフトウエア会社である「ColorGATE Digital Output Solutions GmbH」(以下、カラーゲート社)の全株式を取得することについて合意したことを発表した。
カラーゲート社は、20年以上にわたり産業印刷向けソフトウエアの開発、販売を行っており、ヨーロッパを中心に広い顧客基盤を有している会社。フィルムやタイル、衣料、床材といった特性の異なるさまざまな素材に対する独自のカラーマッチング技術を有しており、今後成長が期待される建材や壁紙などのインテリア装飾市場や、衣料・布地などのテキスタイル印刷市場に対し、他社に先駆けて最適なカラーマネジメントソフトウエアやワークフローソフトウエアを提供している。
リコーは、2018年2月に発表した成長戦略「挑戦」において、プリンティング技術の可能性を追求し、顧客基盤を拡大することを掲げている。40年以上にわたり取り組み続けてきたリコーのインクジェット技術は、オフィス印刷向けにとどまらず商用印刷、そして産業印刷など、衣・食・住のさまざまな領域へと展開している。産業印刷事業の強化に向けては、英国の生産拠点Ricoh UK Products Ltd.内に技術開発拠点となる「グローバルIP テクノロジーセンター」(2017年10月設立)と、戦略拠点の「グローバルIPマーケティングセンター」(2018年4月設立)を開設。産業印刷分野の最先端技術や顧客ニーズが集まる先進市場の欧州で、マーケティング活動を推進するほか、事業戦略の策定、アライアンスパートナーとの製品・事業開発を推進している。
今回の全株式の取得は、成長戦略の一環で取り組むもので、戦略的成長投資の一つとなるもの。リコーは、カラーゲート社買収により、産業印刷分野のソフトウエア技術力を強化し、自社で開発する産業印刷プリンターと組み合わせることで、前後工程を含めた印刷ワークフロー全体をカバーするトータルソリューションを提供し、インテリア装飾市場やテキスタイル印刷市場の顧客の生産性向上や製品価値向上に貢献することで、事業拡大を図っていく。
なお、株式取得の完了は、11月30日の予定。
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