京セラドキュメントソリューションズ、商業用インクジェット事業に本格参入
インクジェットプロダクションプリンター「TASKalfa Pro 15000c」の国内販売開始
2020年1月30日ニュース
京セラドキュメントソリューションズ(株)(伊奈憲彦社長)は1月27日、京セラドキュメントソリューションズジャパン(株)(長井孝社長)東京本社に設置されたショールーム「ナレッジプラス」において記者会見を開き、同社が手がけるドキュメント機器事業の拡大を図るため、新たに商業用高速インクジェット事業に本格参入すること発表した。同時に新開発のインクジェットプロダクションプリンター「TASKalfa Pro 15000c」を3月より国内市場向けに発売することを明らかにした。
記者会見には、伊奈社長と長井社長らが出席。冒頭、挨拶した伊奈社長は「近年、個々にカスタマイズしたバリアブル印刷へのニーズが商業印刷分野でも高まっている。このニーズに対応するために当社は、商業用インクジェット事業に参入するとともに、国内市場向けに新製品を投入していく」と新市場参入の目的について説明した。
続いて長井社長は「新製品は、高速連帳インクジェット機と粉体トナー機の中間に位置する『未踏の領域』を埋める狙いで開発したモデル。粉体トナー機に対しては、低印刷コストを実現し、また、連帳インクジェット機に対しては、初期導入コストの削減が差別化ポイントとなる」と、今回の発表した新製品の開発コンセプトについて説明した。
新製品「TASKalfa Pro 15000c」は、同社がこれまで複合機・プリンターで培ってきた技術力をベースに開発したインクジェットプロダクションプリンター。京セラ製のライン型インクジェットヘッドを採用し、150枚/分(A4)の高速シングルパス印刷を実現する。解像度は、600dpi×600dpi。さらに耐光性・耐水性に優れた独自開発の水性顔料インク(4色)を採用。同インクは、鮮やかに発色し、滲みや裏写りを低減するだけでなく、環境負荷の低減にも貢献する。
同機は、インクジェットヘッドと用紙の距離を用紙種に合わせて調整する機能を装備。これにより普通紙、厚紙、インクジェット適正紙、エンボス紙、封筒、長尺のバナー印刷など多種多様な用紙にアンカーコートなどの前処理を要することなく印刷することができる。紙厚は、52g/平米から360g/平米まで対応でき、加えて360g/平米の厚紙や凹凸のある用紙でも速度を落とすことなく、生産することができる。サイズはA6からSRA3の定型サイズに対応。さらにオプションのバナートレイは、1,220mmまでの長尺サイズをサポートする。
本体の給紙容量は4,000枚。オプションの2,440枚×2段ペーパーフィーダーを2台連結すると、550枚の手差しキットと合わせて1度に最大14,310枚までセットすることができる。また、本体上部の500枚出力トレイに加え、5,000枚スタッカー(2台まで連結可)と4,000枚フィニッシャーを使用することで、1度に最大15,200枚の出力紙をストックできる。
同機には、多彩なインラインオプションも用意されており、導入ユーザーのビジネスに最適なシステム構成を選択することが可能。さらに同機は、シンプルなマシン構成で、ユーザーがメンテナンスを素早く簡単に行えるように設計されている。
なお、同機は、2月5日から池袋・サンシャインシティコンベンションセンターにおいて開催される「page2020」の同社ブース(D-44)で展示される。
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記者会見には、伊奈社長と長井社長らが出席。冒頭、挨拶した伊奈社長は「近年、個々にカスタマイズしたバリアブル印刷へのニーズが商業印刷分野でも高まっている。このニーズに対応するために当社は、商業用インクジェット事業に参入するとともに、国内市場向けに新製品を投入していく」と新市場参入の目的について説明した。
続いて長井社長は「新製品は、高速連帳インクジェット機と粉体トナー機の中間に位置する『未踏の領域』を埋める狙いで開発したモデル。粉体トナー機に対しては、低印刷コストを実現し、また、連帳インクジェット機に対しては、初期導入コストの削減が差別化ポイントとなる」と、今回の発表した新製品の開発コンセプトについて説明した。
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