キーワードで検索

  • トップ>
  • ニュース>
  • 金羊社グループ、軟包装向け水性インクジェットプレス「Sapphir...

金羊社グループ、軟包装向け水性インクジェットプレス「Sapphire EVO」世界1号機が稼働開始

2020年1月30日ニュース

 日本のエンターテインメント印刷最大手および水性フレキソパッケージ印刷で知られる(株)金羊社(本社/東京都大田区)は、コダックとUTECO社との提携で開発した軟包装向け水性インクジェットプレス「UTECO Sapphire EVO Press」を名古屋市郊外にある大口工場に設置完了し、製造体制に入った。

大口工場で製造体制に入った「UTECO Sapphire EVO Press」

 この高生産デジタル・インクジェット印刷機により従来のフレキソグラフィックおよびデジタル印刷事業が拡張され、コスト効率化、柔軟性の高いデジタル・ソリューションを活用し、高速・高品質のアプリケーションに対応可能となる。

 ビジネス展開としては、様々な分野の顧客と提携し、金羊社グループがそれぞれの要望に呼応して行う意向で、印刷メディアは特定せずに多様な媒体への印刷に対応していく方針。なお、販売促進および顧客とのコラボ推進は子会社の(株)ディー・ピー・ツー インターナショナル(東京都渋谷区)が担当し、製造は金羊社が担当するという体制で推進する。

 ディー・ピー・ツー インターナショナルの代表は、「このSapphire EVO Pressと、顧客に対して新たなデジタル・コンセプトを推進する力を獲得したことで、新たなビジネス・チャンスの創造を期待している。包装パッケージ業界を揺るがす革新的技術を世界で初めて現場に導入できたことを非常にうれしく思う。フレキシブル基材や紙の上に、環境に優しい水性インクを使ってデジタル方式で印刷できるという柔軟性を手に入れたことで、当社グループは今後、顧客であるブランドオーナー各社に独創的なソリューションを新たに提供できるようになる」とコメントしている。

 コダックのStreamインクジェットテクノロジーと環境に優しい水性顔料インクを使用するSapphire EVO Pressは、さまざまな紙やプラスチック・フィルム素材(PP、BOPP、PE、PETなど)で優れたフルカラー印刷品質を再現する輪転印刷機。コダックのStreamインクジェットラインヘッドを備え、コダックの高速デジタルフロントエンドで駆動する。最大650ミリの基材幅と最大622ミリの印刷幅に対応し、1分間の生産スピードは150メートルを超え、フレキシブル基材に対応した印刷機の中では最速のデジタルソリューションとなる。さらに、新しく発売したパーソナルケア用顔料インクは、肌に触れても問題ないことが証明されており、EUや米国における間接的に食品に接触する物性に関する規制要件にも準拠している。

 イーストマン・コダックのデジタル印刷グループ部門担当社長であるRandy Vandagriff氏は、次のようにコメントしている。

 「金羊社でのSapphire EVO Pressの試運転が正常に完了したことで、コダックのStreamインクジェットテクノロジーが、印刷会社とブランドオーナー各社がフレキシブル基材に対応する高性能・高品質フルカラーデジタルソリューションに求めている要件を満たしていることが十分に証明された。また、印刷準備時間も非常に短く、無駄も最小限に抑えられる」

 また、UTECO Groupの社長兼CEOであるAldo Peretti氏は、次のように付け加える。

 「Sapphire EVOは、UTECOグループが印刷機の開発と製造で発揮する卓越した技術力と、コダックの革新的なインクジェットテクノロジーを併せ持ったもの。パッケージ・コンバーターは今、デジタルソリューションを自由に操れるようになったことで、まったく新しいアプリケーションを使ってポートフォリオを拡張すると同時に、従来の印刷プロセスの作業をデジタル化することで時間と資金を抑制できるようになった」

最新ニュース

dp_indigo5000_pwwp490m_hd_tn.jpg

日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援

2025年1月21日

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む

truevis_lg_mg_2501_tn.jpg

ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応

2025年1月20日

 ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む

swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上

2025年1月14日

 swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む

dp_epson_ml_8000u_20241220_tn.jpg

エプソン、よりサステナブルなデジタル捺染機Monna Lisa「ML-8000U」発売

2024年12月23日

 エプソン販売(株)は、デジタル捺染機Monna Lisaシリーズの新商品として8ヘッド搭載モデル「ML-8000U」を12月18日より発売を開始した。  Monna Lisa「ML-...全文を読む

dp_versafire_lp_20241218_tn.jpg

ハイデルベルグ社、3,000台目のバーサファイアシステムをドイツユーザーに納入

2024年12月18日

 ハイデルベルグ社(ドイツ)は、ドイツ・バイエルン州オーバーハヒングに拠点を置くシュットナーオフセットドルック社(シュットナードルック社)に販売3,000台目となるバーサファイアデジタ...全文を読む

新着トピックス

大橋課長(左)と佐藤主任

FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]

2024年12月23日企業・経営

 富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、以下「FFGS」)は今年6月、西麻布にあるショールームをデジタル印刷に特化した「課題解決の検証の場」としてフルリニュー...全文を読む

dp_ipa2024_takeda_ab_20241125_tn.jpg

竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信

2024年12月6日企業・経営

 竹田印刷(株)(本社/愛知県名古屋市)は、アール・ブリュット(障がい者の表現)作家が描いたデザインを用いて制作した印刷物を、2024年度の「Innovation Print Awar...全文を読む

dp_ipa2024_okumura_20241113_tn.jpg

奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞

2024年11月20日企業・経営

 奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む

金羊社グループ、軟包装向け水性インクジェットプレス「Sapphire EVO」世界1号機が稼働開始

2020年1月30日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 日本のエンターテインメント印刷最大手および水性フレキソパッケージ印刷で知られる(株)金羊社(本社/東京都大田区)は、コダックとUTECO社との提携で開発した軟包装向け水性インクジェットプレス「UTECO Sapphire EVO Press」を名古屋市郊外にある大口工場に設置完了し、製造体制に入った。

大口工場で製造体制に入った「UTECO Sapphire EVO Press」

 この高生産デジタル・インクジェット印刷機により従来のフレキソグラフィックおよびデジタル印刷事業が拡張され、コスト効率化、柔軟性の高いデジタル・ソリューションを活用し、高速・高品質のアプリケーションに対応可能となる。

 ビジネス展開としては、様々な分野の顧客と提携し、金羊社グループがそれぞれの要望に呼応して行う意向で、印刷メディアは特定せずに多様な媒体への印刷に対応していく方針。なお、販売促進および顧客とのコラボ推進は子会社の(株)ディー・ピー・ツー インターナショナル(東京都渋谷区)が担当し、製造は金羊社が担当するという体制で推進する。

 ディー・ピー・ツー インターナショナルの代表は、「このSapphire EVO Pressと、顧客に対して新たなデジタル・コンセプトを推進する力を獲得したことで、新たなビジネス・チャンスの創造を期待している。包装パッケージ業界を揺るがす革新的技術を世界で初めて現場に導入できたことを非常にうれしく思う。フレキシブル基材や紙の上に、環境に優しい水性インクを使ってデジタル方式で印刷できるという柔軟性を手に入れたことで、当社グループは今後、顧客であるブランドオーナー各社に独創的なソリューションを新たに提供できるようになる」とコメントしている。

 コダックのStreamインクジェットテクノロジーと環境に優しい水性顔料インクを使用するSapphire EVO Pressは、さまざまな紙やプラスチック・フィルム素材(PP、BOPP、PE、PETなど)で優れたフルカラー印刷品質を再現する輪転印刷機。コダックのStreamインクジェットラインヘッドを備え、コダックの高速デジタルフロントエンドで駆動する。最大650ミリの基材幅と最大622ミリの印刷幅に対応し、1分間の生産スピードは150メートルを超え、フレキシブル基材に対応した印刷機の中では最速のデジタルソリューションとなる。さらに、新しく発売したパーソナルケア用顔料インクは、肌に触れても問題ないことが証明されており、EUや米国における間接的に食品に接触する物性に関する規制要件にも準拠している。

 イーストマン・コダックのデジタル印刷グループ部門担当社長であるRandy Vandagriff氏は、次のようにコメントしている。

 「金羊社でのSapphire EVO Pressの試運転が正常に完了したことで、コダックのStreamインクジェットテクノロジーが、印刷会社とブランドオーナー各社がフレキシブル基材に対応する高性能・高品質フルカラーデジタルソリューションに求めている要件を満たしていることが十分に証明された。また、印刷準備時間も非常に短く、無駄も最小限に抑えられる」

 また、UTECO Groupの社長兼CEOであるAldo Peretti氏は、次のように付け加える。

 「Sapphire EVOは、UTECOグループが印刷機の開発と製造で発揮する卓越した技術力と、コダックの革新的なインクジェットテクノロジーを併せ持ったもの。パッケージ・コンバーターは今、デジタルソリューションを自由に操れるようになったことで、まったく新しいアプリケーションを使ってポートフォリオを拡張すると同時に、従来の印刷プロセスの作業をデジタル化することで時間と資金を抑制できるようになった」

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP