アグフア、インクジェット用インクの生産能力を増強
2020年7月17日ニュース
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アグフア(ベルギー・モーツェル)は、インクジェット用インクの生産能力の大規模な増強計画を発表した。
アグフアのワイドフォーマットインクジェットプリンタは世界的に導入が進んでおり、日本国内においてもその性能とサポート体制が高く評価され、順調に設置台数を伸ばしている。この世界的な設置台数の拡大にともない、UVインクの出荷量が増加傾向にあることから、製造工場を拡充することを決定した。
新工場は、製造部門以外にも研究開発部門や品質管理部門を設置し、既存の製造工場と合わせて柔軟かつ高効率のプロダクションセンターとなる。中長期に渡って期待される成長率を考慮した上で、市場規模に対応できる生産能力を確保する。
アグフアのインク製造工場は、およそ20年かけて試作用の小ロット生産から生産用の大ロット生産に対応するインクジェット用インクの生産施設の土台を固めてきた。今回の生産増強計画は、今後さらに成長が期待されるUVインクジェット印刷市場の需要に応えるための新たな投資となる。
UV硬化型インク
UVインクはUV光(紫外線)を照射させることで硬化、定着するインクであり、紙以外の樹脂やガラス、金属など非吸収性の多様なメディアに印刷が可能なインクである。印刷時に瞬時にインクが硬化するため、出力後の乾燥時間が必要なく、印刷、制作プロセスの大幅な短縮を実現。また従来のUVランプもLEDへ切替対応が進み、従来課題であったランプ点灯の待ち時間、ランプの寿命や印刷時に発生する熱なども改善し、近年UVインクジェットプリンタの導入を加速させる要因となっている。
アグフアのUVインクジェットプリンタであるANAPURNA、JETIシリーズでは、専用のLED UV対応UVインクを開発、製造しており、それぞれのプリンタに合わせて最適にチューニングされ、カラーマネジメント技術との組み合わせにより、非常に少ないインク消費量でありながら広い色域再現を可能としている。
アグフアは、長年にわたりUVインクの研究・開発に取り組んできた。とくに顔料分散技術に関する特許を複数取得しており、それによってインク中に顔料を均一に分散させ、顔料濃度を上げることが可能になった。また、溶剤を一切含まない上、GREENGUARD GOLD認証を取得しており、学校や医療機関など、高い安全性が求められる環境でも安心して使用できる。
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