キーワードで検索

日本HP、「成長」と「付加価値」で印刷業界のDXを加速

2021年1月21日ニュース

 (株)日本HP(本社/東京都江東区、岡隆史社長)は1月20日、報道関係者向けに「日本HP 事業説明会」をオンラインで開催し、事業戦略や各事業の取り組みなどについて報告。デジタルプレス事業については、同社・デジタルプレス事業本部の岡戸伸樹本部長から説明が行われた。
岡戸 本部長
 岡戸本部長は、まず、コロナ禍におけるデジタル印刷市場の動向について「社会や個人、企業の急激な変化によりデジタル印刷の需要が増加傾向にある」と指摘。その上で岡戸本部長は、「社会については、安心安全の確保からフェイスシールドや不織布マスクなどへの印刷需要が増加している。個人については、自粛によって自分時間の増加や孤独の解消を目的にパーソナライズされた印刷物の需要が増加傾向にある。そして企業については、事業再開への工夫という観点から、ニューノーマルに対応した印刷物、さらに従来は大ロットで生産していた印刷物を、需要の変動に対応できる生産へのシフトが加速している」と、その要因について説明した。

 その市場環境の変化を示す動向として、HPの2020年におけるグローバルでの実績では、ラベル&パッケージ印刷量が対前年比で2桁成長、HP PageWide Web Pressの印刷量が累計で5,000億ページを達成するなど、コロナ禍においてもデジタル印刷の需要を着実に伸ばしている。

 この市場環境を踏まえ、岡戸本部長は、デジタルプレス事業の事業戦略として「成長(アナログtoデジタルの加速)」「付加価値(持続可能社会への貢献やセキュリティ対応)」の2つを掲げていることを報告した。

 「成長」については、アナログtoデジタルを加速し、印刷業界のDXを支援することで印刷ボリュームを増やしていく。「付加価値」については、環境配慮など持続可能な社会への貢献や、真贋判定をはじめとするセキュリティへの対応を図り、新しい価値を印刷物に付加し、印刷物の価値を高めていく。

 最後に岡戸本部長は「コロナ禍により市場が激変しているが、デジタル印刷の需要は増加していると考えている。我々の戦略である『成長』と『付加価値』をキーワードに印刷業界のDXを積極的に支援していく」との方針を明らかにした。

最新ニュース

dp_indigo5000_pwwp490m_hd_tn.jpg

日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援

2025年1月21日

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む

truevis_lg_mg_2501_tn.jpg

ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応

2025年1月20日

 ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む

swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上

2025年1月14日

 swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む

dp_epson_ml_8000u_20241220_tn.jpg

エプソン、よりサステナブルなデジタル捺染機Monna Lisa「ML-8000U」発売

2024年12月23日

 エプソン販売(株)は、デジタル捺染機Monna Lisaシリーズの新商品として8ヘッド搭載モデル「ML-8000U」を12月18日より発売を開始した。  Monna Lisa「ML-...全文を読む

dp_versafire_lp_20241218_tn.jpg

ハイデルベルグ社、3,000台目のバーサファイアシステムをドイツユーザーに納入

2024年12月18日

 ハイデルベルグ社(ドイツ)は、ドイツ・バイエルン州オーバーハヒングに拠点を置くシュットナーオフセットドルック社(シュットナードルック社)に販売3,000台目となるバーサファイアデジタ...全文を読む

新着トピックス

大橋課長(左)と佐藤主任

FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]

2024年12月23日企業・経営

 富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、以下「FFGS」)は今年6月、西麻布にあるショールームをデジタル印刷に特化した「課題解決の検証の場」としてフルリニュー...全文を読む

dp_ipa2024_takeda_ab_20241125_tn.jpg

竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信

2024年12月6日企業・経営

 竹田印刷(株)(本社/愛知県名古屋市)は、アール・ブリュット(障がい者の表現)作家が描いたデザインを用いて制作した印刷物を、2024年度の「Innovation Print Awar...全文を読む

dp_ipa2024_okumura_20241113_tn.jpg

奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞

2024年11月20日企業・経営

 奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む

日本HP、「成長」と「付加価値」で印刷業界のDXを加速

2021年1月21日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 (株)日本HP(本社/東京都江東区、岡隆史社長)は1月20日、報道関係者向けに「日本HP 事業説明会」をオンラインで開催し、事業戦略や各事業の取り組みなどについて報告。デジタルプレス事業については、同社・デジタルプレス事業本部の岡戸伸樹本部長から説明が行われた。
岡戸 本部長
 岡戸本部長は、まず、コロナ禍におけるデジタル印刷市場の動向について「社会や個人、企業の急激な変化によりデジタル印刷の需要が増加傾向にある」と指摘。その上で岡戸本部長は、「社会については、安心安全の確保からフェイスシールドや不織布マスクなどへの印刷需要が増加している。個人については、自粛によって自分時間の増加や孤独の解消を目的にパーソナライズされた印刷物の需要が増加傾向にある。そして企業については、事業再開への工夫という観点から、ニューノーマルに対応した印刷物、さらに従来は大ロットで生産していた印刷物を、需要の変動に対応できる生産へのシフトが加速している」と、その要因について説明した。

 その市場環境の変化を示す動向として、HPの2020年におけるグローバルでの実績では、ラベル&パッケージ印刷量が対前年比で2桁成長、HP PageWide Web Pressの印刷量が累計で5,000億ページを達成するなど、コロナ禍においてもデジタル印刷の需要を着実に伸ばしている。

 この市場環境を踏まえ、岡戸本部長は、デジタルプレス事業の事業戦略として「成長(アナログtoデジタルの加速)」「付加価値(持続可能社会への貢献やセキュリティ対応)」の2つを掲げていることを報告した。

 「成長」については、アナログtoデジタルを加速し、印刷業界のDXを支援することで印刷ボリュームを増やしていく。「付加価値」については、環境配慮など持続可能な社会への貢献や、真贋判定をはじめとするセキュリティへの対応を図り、新しい価値を印刷物に付加し、印刷物の価値を高めていく。

 最後に岡戸本部長は「コロナ禍により市場が激変しているが、デジタル印刷の需要は増加していると考えている。我々の戦略である『成長』と『付加価値』をキーワードに印刷業界のDXを積極的に支援していく」との方針を明らかにした。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP