ミマキ、高精度3Dスキャン・プリント技術で「江戸の名工の技」復元
2021年10月29日ニュース
-
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、(有)原製作所(長野県上田市)、(株)晃和ディスプレイ(東京都目黒区)と共同で、高精度3Dスキャンと高精度フルカラー3Dプリントを用いて作成した秩父神社所蔵の「つなぎの龍」複製品を奉納した。
現在、秩父神社では創建2100年奉祝事業である本殿の改修事業が2018年より約5年間かけて大規模に行われている。江戸時代初期に活躍した彫刻職人で「日光東照宮 眠り猫」の作者として知られる「左甚五郎」作「つなぎの龍」の修復が完了し、400年の歴史を誇る江戸の名工の技術を3D技術で記録する取り組みとして今回の「つなぎの龍」複製品制作が行われた。同プロジェクトは、原製作所が3Dスキャンと3Dデータを作成、ミマキノフルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」で3Dプリントを実施。晃和ディスプレイがショーケースを制作した。
通常、文化財の修復には必ず手作業が発生していたが、今回の複製品は実物の1/5サイズで、高精度3Dスキャン技術によってフルカラー3Dデータを作成し、そのデータをもとに「3DUJ-553」によるフルカラー3Dプリントを行うことで、彫りや塗り直しなどの手作業を行うことなく、400年前の江戸の名工の技術を忠実に再現した。
秩父神社で権宮司を務める薗田氏は、「400年の歴史を誇る左甚五郎の技術を現代の3Dプリンタの技術で記録をしておこうというひとつの取り組み。江戸時代初期の洗練された技術をどれだけ3Dプリンタで再現できるかということの挑戦という意味もあった。通常は社殿の下からしか見ることができないつなぎの龍を360度どこからでも見ることができ、間近で見ることで彩色の絶妙な表現の仕方も改めて分かった」と話している。
なお、奉納された「つなぎの龍」複製品は、秩父神社境内の秩父神社会館で特別展示される。
最新ニュース
京セラ、コート紙への印刷可能〜商業用インクジェットプリンター新製品展示
2024年4月17日
京セラドキュメントソリューションズ(株)(安藤博教社長)は、「drupa2024」に出展し、「Small footprint,big potential」をコンセプトに、商業用・産業...全文を読む
モリサワ、初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」発表
2024年4月17日
(株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、2024年度の新書体として、同社初となる和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。 「...全文を読む
富士フイルムBI、高精細な画質と高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発
2024年4月16日
富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1,200×1,200dpiの解像度...全文を読む
富士フイルム、drupa2024で商印向け連帳IJプリンター「Jet Press 1160CFG」公開
2024年4月4日
富士フイルムグループは、drupa2024 において世界展開する商業印刷向け連帳インクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を初出展する。 同社は、1970年代後半...全文を読む
富士フイルム、世界初の乾式トナーB2枚葉デジタルプレスを欧州初展示
2024年4月4日
富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)はdrupa2024に出展し、世界初の乾式トナー方式によるB2サイズ枚葉デジタルプレス「Revoria Press GC12500」を欧州...全文を読む
新着トピックス
2024年4月5日マーケティング
富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、以下「FFGS」)が、印刷DXの支援活動を強化している。同活動は、製造現場を可視化・分析することで課題を抽出し、QCD...全文を読む
テクノロール、純国産機の「安心」提供[A3ノビサイズ枚葉コーター機]
2024年4月4日製品・テクノロジー
印刷用ゴムロールおよび関連資材メーカーのテクノロール(株)(本社/大阪府和泉市テクノステージ3-4-5、畑中一辰社長)が開発したA3ノビサイズ対応の枚葉コーター機「TEC COATE...全文を読む
2024年4月3日スペシャリスト
コダックジャパンは、日本市場において「効率性」にフォーカスした「頁物印刷」と、郵便料金改定とSDGsを起点とした「パーソナライズDM」という2つの市場に向けたインクジェットプリンティ...全文を読む
ミマキ、高精度3Dスキャン・プリント技術で「江戸の名工の技」復元
2021年10月29日ニュース
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、(有)原製作所(長野県上田市)、(株)晃和ディスプレイ(東京都目黒区)と共同で、高精度3Dスキャンと高精度フルカラー3Dプリントを用いて作成した秩父神社所蔵の「つなぎの龍」複製品を奉納した。
現在、秩父神社では創建2100年奉祝事業である本殿の改修事業が2018年より約5年間かけて大規模に行われている。江戸時代初期に活躍した彫刻職人で「日光東照宮 眠り猫」の作者として知られる「左甚五郎」作「つなぎの龍」の修復が完了し、400年の歴史を誇る江戸の名工の技術を3D技術で記録する取り組みとして今回の「つなぎの龍」複製品制作が行われた。同プロジェクトは、原製作所が3Dスキャンと3Dデータを作成、ミマキノフルカラー3Dプリンタ「3DUJ-553」で3Dプリントを実施。晃和ディスプレイがショーケースを制作した。
通常、文化財の修復には必ず手作業が発生していたが、今回の複製品は実物の1/5サイズで、高精度3Dスキャン技術によってフルカラー3Dデータを作成し、そのデータをもとに「3DUJ-553」によるフルカラー3Dプリントを行うことで、彫りや塗り直しなどの手作業を行うことなく、400年前の江戸の名工の技術を忠実に再現した。
秩父神社で権宮司を務める薗田氏は、「400年の歴史を誇る左甚五郎の技術を現代の3Dプリンタの技術で記録をしておこうというひとつの取り組み。江戸時代初期の洗練された技術をどれだけ3Dプリンタで再現できるかということの挑戦という意味もあった。通常は社殿の下からしか見ることができないつなぎの龍を360度どこからでも見ることができ、間近で見ることで彩色の絶妙な表現の仕方も改めて分かった」と話している。
なお、奉納された「つなぎの龍」複製品は、秩父神社境内の秩父神社会館で特別展示される。
新着ニュース
-
京セラ、コート紙への印刷可能〜商業用インクジェットプリンター新製品展示
2024年4月17日 ニュース
-
モリサワ、初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」発表
2024年4月17日 ニュース
-
富士フイルムBI、高精細な画質と高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発
2024年4月16日 ニュース
-
富士フイルム、drupa2024で商印向け連帳IJプリンター「Jet Press 1160CFG」公開
2024年4月4日 ニュース
-
富士フイルム、世界初の乾式トナーB2枚葉デジタルプレスを欧州初展示
2024年4月4日 ニュース
新着トピックス
SNSランキング
- 93sharesサンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
- 76sharesジップ、年間3億通を封入発送〜独自のダイレクトマーケティング事業展開
- 42sharesエイエイピー、「デジタル×紙」でイベント事業の高付加価値化へ[バリアブル印刷ソフトFormMagic採用事例]
- 39sharesSCREEN GA、「Creating A Future In Print 〜Tech x Irodori〜」テーマにdrupa2024に出展
- 38sharesFFGS、製造現場の可視化・分析で印刷DXを支援
- 32shares髙見紙化工所、表面化工+PODで新事業〜加工適性技術で差別化
- 30shares富士フイルムBI、DX実証の場へと進化した「Future Edge」
- 29sharesエプソン、機能性インクを搭載したMonna Lisaシリーズの新機種発売
- 27shares軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売
- 25sharesブラザー、水性顔料ラテックスインクを搭載した大判プリンター「WF1-L640」発売