富士フイルム(株)(後藤禎一社長)の英国子会社で、染料および顔料を用いた水性インクジェットインクを開発・製造するFUJIFILM Imaging Colorants社(以下「英国FFIC」)は、水性顔料インクジェットインク用色材である顔料分散液の新色として、オレンジ(PO71)・グリーン(PG7)・バイオレット(PV23)の3色を発売した。
英国FFICの顔料分散液には、富士フイルム独自の「RxD(アールエックスディー)(Reactive Dispersant)」技術が用いられている。この技術は、インク中の顔料粒子に吸着する分散剤同士を化学結合させて架橋構造を形成し、分散剤を顔料から脱離しにくくさせることで、顔料を安定的に分散させる技術。これにより、インク製造時に溶剤や機能性材料などが加わっても、その影響を受けずに顔料分散の安定性が維持されるため、インクに使用する材料の選択肢の幅が広がり、さまざまな分野のインク製造が可能である。
今回、英国FFICはインクジェット印刷の基本色であるシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色に、オレンジ・グリーン・バイオレットの3色の顔料分散液を追加。パッケージやテキスタイル、商業印刷といった多様な印刷分野で、幅広い色域の印刷が可能になる。
また7色の顔料分散液は、食品包装に関する規制を定めるスイス条例に準拠しているため、食品包装のパッケージ用インクに使用することもできる。
英国FFICの顔料分散液のプロダクトマネージャーであるGrant Murney氏は、「現行品のシアン・マゼンタ・イエロー・ブラックの4色と同様、お客様が求める印刷性能と吐出性を提供するために、最適なポリマーと処理条件を見いだした」と述べている。
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