キーワードで検索

富士フイルムBI、「Revoria Press PC1120」用の「圧着トナー」発売

2023年4月27日ニュース

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、ハイエンドプロ市場向けプロダクションカラープリンター「Revoria Press PC1120」用の特殊トナーとして、世界初の接着機能を持つ「圧着トナー」を、国内で5月16日から発売する。これにより、デジタル印刷の小ロット生産や可変(バリアブル)印刷といった特性を生かしながら、販促目的で使用される圧着はがきなどの制作工程を効率化することが可能となる。

 この「圧着トナー」は、同社独自のトナー製法技術であるEA製法により、内部に自社開発の圧力応答性樹脂を微細に分散させた無色透明のトナー。高い圧力を加えたときにのみ樹脂が軟化し、用紙と用紙を接着する機能を発揮する。
DMとして活用される圧着はがきのイメージ(V折り)
 「Revoria Press PC1120」はシアン・マゼンダ・イエロー・ブラック(CMYK)トナーに加えて最大2種類の特殊トナーを搭載できるプロダクションプリンター。「圧着トナー」を搭載した「Revoria Press PC1120」でプリントした用紙の印字面同士を重ねて、圧着機で高い圧力と熱を加えることで、圧力応答性樹脂が反応してトナーが糊のような機能を発揮し、用紙同士を接着することができる。これによりCMYKトナーによる画像や文字の印刷と、「圧着トナー」による接着材塗布がワンパスで完結し、従来は印刷後に別工程で行っていた糊付け工程の削減が可能。さらに印刷データ上で接着箇所を自在に指定できるほか、用紙同士の接着力の強弱をトナーの量や圧力の強さにより調整することもできる。
DMとして活用される圧着はがきのイメージ(Z折り)
 「圧着トナー」は、圧着はがきのような用紙同士を接着する印刷物を小ロット生産・可変印刷する用途に適している。通常のはがきと同じ郵送料で2倍以上の情報を掲載できる圧着はがきは、企業が販促のために顧客へ送付するダイレクトメール(DM)として広く活用されている。今後は、デジタル印刷の特性と「圧着トナー」の機能を組み合わせて用いることで、受け取る人の嗜好や興味に合わせた内容の圧着はがきやA4サイズの圧着DMなどを、短納期で必要な分だけ効率的に制作できるようになる。これにより、DMの活用機会を広げ、企業と顧客の効果的なコミュニケーションを実現する。
先頃開催された「HSSF2023 in 東京」ではホリゾン製の後加工機をインライン接続
 また同社は、後加工機メーカーと協業し、印刷から圧着までに必要な後加工の機器をインラインで接続する自動化ラインのシステム開発を顧客とともに推し進め、印刷後の断裁や折り、圧着にいたるまでの多岐に渡る工程を人手を介さず自動化することで、印刷生産プロセス全体の効率化を目指していく。

最新ニュース

規格袋にPOD機で直接印刷

富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案

2024年10月9日

 富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む

dp_iic_j560hdx_tn.jpg

SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設

2024年10月7日

 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む

dp_book_on_demand_hsf2024_tn.jpg

SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介

2024年9月24日

 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む

エプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化

2024年9月20日

 セイコーエプソン(株)(エプソン)は、2024年9月19日、印刷業界向けDigital Front End(DFE)サーバー及びワークフロー・ソリューションのリーディングプロバイダー...全文を読む

dp_tokyopack2024_830f_tn.jpg

SCREEN、「パッケージで彩るサステナブルな未来」テーマにTOKYO PACK 2024に出展

2024年9月11日

 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)と(株)SCREEN GP ジャパンは、10月23日から25日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「TOKYO ...全文を読む

新着トピックス

kyodoinsatsukougyou_pc1120_tn.jpg

共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]

2024年10月9日ケーススタディ

 京都を拠点に出版印刷を手がける共同印刷工業(株)(本社/京都市右京区西院清水町156-1、江戸孝典社長)は2024年3月、富士フイルムのプロダクションカラープリンター「Revoria...全文を読む

mimaki_ij24_ts330-1600_tn.jpg

ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」

2024年9月28日製品・テクノロジー

 (株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、2023年6月に開催されたITMAで技術出展した「捺染顔料転写プリントシステム」を製品化し、環境と人に優しい次世代...全文を読む

kodak_ij24_tn.jpg

コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結

2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト

 コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む

富士フイルムBI、「Revoria Press PC1120」用の「圧着トナー」発売

2023年4月27日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、ハイエンドプロ市場向けプロダクションカラープリンター「Revoria Press PC1120」用の特殊トナーとして、世界初の接着機能を持つ「圧着トナー」を、国内で5月16日から発売する。これにより、デジタル印刷の小ロット生産や可変(バリアブル)印刷といった特性を生かしながら、販促目的で使用される圧着はがきなどの制作工程を効率化することが可能となる。

 この「圧着トナー」は、同社独自のトナー製法技術であるEA製法により、内部に自社開発の圧力応答性樹脂を微細に分散させた無色透明のトナー。高い圧力を加えたときにのみ樹脂が軟化し、用紙と用紙を接着する機能を発揮する。
DMとして活用される圧着はがきのイメージ(V折り)
 「Revoria Press PC1120」はシアン・マゼンダ・イエロー・ブラック(CMYK)トナーに加えて最大2種類の特殊トナーを搭載できるプロダクションプリンター。「圧着トナー」を搭載した「Revoria Press PC1120」でプリントした用紙の印字面同士を重ねて、圧着機で高い圧力と熱を加えることで、圧力応答性樹脂が反応してトナーが糊のような機能を発揮し、用紙同士を接着することができる。これによりCMYKトナーによる画像や文字の印刷と、「圧着トナー」による接着材塗布がワンパスで完結し、従来は印刷後に別工程で行っていた糊付け工程の削減が可能。さらに印刷データ上で接着箇所を自在に指定できるほか、用紙同士の接着力の強弱をトナーの量や圧力の強さにより調整することもできる。
DMとして活用される圧着はがきのイメージ(Z折り)
 「圧着トナー」は、圧着はがきのような用紙同士を接着する印刷物を小ロット生産・可変印刷する用途に適している。通常のはがきと同じ郵送料で2倍以上の情報を掲載できる圧着はがきは、企業が販促のために顧客へ送付するダイレクトメール(DM)として広く活用されている。今後は、デジタル印刷の特性と「圧着トナー」の機能を組み合わせて用いることで、受け取る人の嗜好や興味に合わせた内容の圧着はがきやA4サイズの圧着DMなどを、短納期で必要な分だけ効率的に制作できるようになる。これにより、DMの活用機会を広げ、企業と顧客の効果的なコミュニケーションを実現する。
先頃開催された「HSSF2023 in 東京」ではホリゾン製の後加工機をインライン接続
 また同社は、後加工機メーカーと協業し、印刷から圧着までに必要な後加工の機器をインラインで接続する自動化ラインのシステム開発を顧客とともに推し進め、印刷後の断裁や折り、圧着にいたるまでの多岐に渡る工程を人手を介さず自動化することで、印刷生産プロセス全体の効率化を目指していく。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP