キーワードで検索

富士フイルムBI、高い環境性能を誇るSuper EA-Ecoトナーの製造ラインを増設

2023年7月21日ニュース

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、生産子会社である富士フイルムマニュファクチャリング(株)(本社/神奈川県海老名市、山中尚登社長)の富山事業所において、高い環境性能を誇るSuper EA-Ecoトナーの製造ラインを増設。これにより、富山事業所における年間生産能力を約30%向上させていく。

 今回増設する製造ラインは、業界トップクラスの低温定着性能による省電力化と最小クラスのトナー粒径による高画質化を両立するSuper EA-Ecoトナーの専用ラインで同社が新たに開発したトナー製造プロセスを導入。従来、トナー材料を微粒子化する際に使用していた添加剤が要らず、製造プロセスで生じていた添加剤除去の工程やエネルギーが不要であるため、トナー製造時のCO2排出量を従来プロセスと比較して約12%削減できる。増設ラインの稼働は2023年12月(予定)、同ラインに要する設備投資額は約15億円。

 同社は、複合機・プリンターのエネルギー消費効率を高める技術開発に積極的に取り組んでいる。通常、トナーを紙に定着させる工程は、トナーを瞬時に高温溶融して定着させる必要がある。そのため、トナーの紙への定着工程は最も電力を消費する工程で、その消費電力は全体の約70%を占めている。Super EA-Ecoトナーは、低温でも溶融する特長を有し、従来のEAトナー(EA-HGトナー)と比較して約30~35度低い温度で定着できるため、消費電力を低減することができる。また、Super EA-Ecoトナーは、業界最小クラスのトナー粒径であるため、高画質化だけでなく、少量のトナーで画像を形成でき、転写効率を向上することが可能。トナー使用量の削減に繋がるため、省資源化にも寄与している。

 同社は、少ないエネルギーで高精細な印刷が可能なSuper EA-Ecoトナーをさらに普及させることで、顧客の使用環境における消費電力の低減とCO2排出量削減に貢献していく。

最新ニュース

dp_epson_ep_101_20250807_tn.jpg

エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定

2025年8月7日

 セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む

dp_ricoh_pro_d1600_20250801_tn.jpg

リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始

2025年8月7日

 (株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む

dp_orobe_20250729_tn.jpg

コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始

2025年7月29日

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む

komori_landa_20250711_tn.jpg

KOMORI、Landa社の債務調整手続申請を受けその対応を報告

2025年7月14日

 (株)小森コーポレーション(東京都墨田区、持田訓社長、以下「KOMORI」)は7月11日、KOMORIの取引先であるイスラエルのLanda Corporation Ltd.(以下、「...全文を読む

parachute_dijital_20250630_tn.jpg

パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始

2025年7月1日

 パラシュート(株)(東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は2025年7月1日から、SaaSプラットフォームをベースとしたデジタル暗号化技術サービス(DET Service)の提供を開始した...全文を読む

新着トピックス

monna_pc1120_tn.jpg

門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]

2025年8月8日ケーススタディ

 大阪を拠点に多種多様なシール・ラベルの製造を手がける門那シーリング印刷(株)(本社/大阪市西淀川区大野3-7-18門那宏徳社長)は、2023年9月に富士フイルムのプロダクションプリン...全文を読む

hp_ozaki_oguti_oosuga_sibata_20250730_tn.jpg

尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]

2025年8月4日ケーススタディ

 衣類などへの転写プリントに使用する熱転写シートの製造・販売を手掛ける(株)尾崎スクリーン(本社/香川県坂出市、瀧本悠子社長)は、「HP Indigo 7K デジタル印刷機」を活用した...全文を読む

リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]

2025年6月27日ケーススタディ

 「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む

富士フイルムBI、高い環境性能を誇るSuper EA-Ecoトナーの製造ラインを増設

2023年7月21日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、生産子会社である富士フイルムマニュファクチャリング(株)(本社/神奈川県海老名市、山中尚登社長)の富山事業所において、高い環境性能を誇るSuper EA-Ecoトナーの製造ラインを増設。これにより、富山事業所における年間生産能力を約30%向上させていく。

 今回増設する製造ラインは、業界トップクラスの低温定着性能による省電力化と最小クラスのトナー粒径による高画質化を両立するSuper EA-Ecoトナーの専用ラインで同社が新たに開発したトナー製造プロセスを導入。従来、トナー材料を微粒子化する際に使用していた添加剤が要らず、製造プロセスで生じていた添加剤除去の工程やエネルギーが不要であるため、トナー製造時のCO2排出量を従来プロセスと比較して約12%削減できる。増設ラインの稼働は2023年12月(予定)、同ラインに要する設備投資額は約15億円。

 同社は、複合機・プリンターのエネルギー消費効率を高める技術開発に積極的に取り組んでいる。通常、トナーを紙に定着させる工程は、トナーを瞬時に高温溶融して定着させる必要がある。そのため、トナーの紙への定着工程は最も電力を消費する工程で、その消費電力は全体の約70%を占めている。Super EA-Ecoトナーは、低温でも溶融する特長を有し、従来のEAトナー(EA-HGトナー)と比較して約30~35度低い温度で定着できるため、消費電力を低減することができる。また、Super EA-Ecoトナーは、業界最小クラスのトナー粒径であるため、高画質化だけでなく、少量のトナーで画像を形成でき、転写効率を向上することが可能。トナー使用量の削減に繋がるため、省資源化にも寄与している。

 同社は、少ないエネルギーで高精細な印刷が可能なSuper EA-Ecoトナーをさらに普及させることで、顧客の使用環境における消費電力の低減とCO2排出量削減に貢献していく。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP