キーワードで検索

  • トップ>
  • ニュース>
  • 富士フイルム、軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Je...

富士フイルム、軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売

2024年3月26日ニュース

 富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして、軟包装印刷市場を対象とした水性インクジェットプレス「Jet Press FP790」を発売した。同プレスは、食品や日用品などの軟包装の多品種・小ロット印刷に対応し、高い生産性を実現するもの。同社が軟包装印刷向け水性インクジェットプレスを市場投入するのは今回が初めて。

水性インクジェットプレス「Jet Press FP790」

 食品や日用品などの軟包装印刷市場では、絵柄ごとに版を作成するフレキソ印刷やグラビア印刷などの同じ絵柄の大量印刷に向いたアナログ印刷が一般的だが、一方、インクジェットをはじめとするデジタル印刷は、版の作成が不要で、絵柄データを印刷機に直接送って印刷できることから、多品種・小ロットでの絵柄印刷を可能とし、顧客からのニーズに柔軟に対応できる。

 同社は、2011年にインクジェットデジタルプレス「Jet Press 720」(現在は「Jet Press 750S」を後継機種として販売)を、他社に先駆けて世界の商業印刷市場に導入し、オフセット印刷を凌駕する高画質を実現。その商業印刷市場で培ったインクジェットの知見や機器の販売ノウハウなどを生かし、今回新たに軟包装印刷向けに「Jet Press FP790」を市場導入する。

 「Jet Press FP790」は、1,200dpi×1,200dpiのプリントヘッドで最大790ミリ幅のフィルム基材に対して毎分50mでの高速印刷を可能とし、高い生産性を発揮。また、CMYK各色のプリントヘッドに加え、2組の白色プリントヘッドを搭載している。これにより、パッケージの見た目を大きく左右する、カラー印刷の下地色となる白色の濃度を向上させ、カラーインクの発色性を高めることが可能で、色鮮やかな印刷を実現する。さらに、印刷前の基材に処理液を塗布する機構を搭載し、撥水性のあるフィルム基材に対しても高いインク密着性を付与する。

 なお、同製品は5月28日からドイツ・デュッセルドルフで開催される国際印刷・メディア産業展「drupa2024」の富士フイルムブースに出展される予定。

最新ニュース

dp_indigo5000_pwwp490m_hd_tn.jpg

日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援

2025年1月21日

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む

truevis_lg_mg_2501_tn.jpg

ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応

2025年1月20日

 ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む

swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上

2025年1月14日

 swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む

dp_epson_ml_8000u_20241220_tn.jpg

エプソン、よりサステナブルなデジタル捺染機Monna Lisa「ML-8000U」発売

2024年12月23日

 エプソン販売(株)は、デジタル捺染機Monna Lisaシリーズの新商品として8ヘッド搭載モデル「ML-8000U」を12月18日より発売を開始した。  Monna Lisa「ML-...全文を読む

dp_versafire_lp_20241218_tn.jpg

ハイデルベルグ社、3,000台目のバーサファイアシステムをドイツユーザーに納入

2024年12月18日

 ハイデルベルグ社(ドイツ)は、ドイツ・バイエルン州オーバーハヒングに拠点を置くシュットナーオフセットドルック社(シュットナードルック社)に販売3,000台目となるバーサファイアデジタ...全文を読む

新着トピックス

大橋課長(左)と佐藤主任

FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]

2024年12月23日企業・経営

 富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、以下「FFGS」)は今年6月、西麻布にあるショールームをデジタル印刷に特化した「課題解決の検証の場」としてフルリニュー...全文を読む

dp_ipa2024_takeda_ab_20241125_tn.jpg

竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信

2024年12月6日企業・経営

 竹田印刷(株)(本社/愛知県名古屋市)は、アール・ブリュット(障がい者の表現)作家が描いたデザインを用いて制作した印刷物を、2024年度の「Innovation Print Awar...全文を読む

dp_ipa2024_okumura_20241113_tn.jpg

奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞

2024年11月20日企業・経営

 奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む

富士フイルム、軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売

2024年3月26日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)は、インクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズの新ラインアップとして、軟包装印刷市場を対象とした水性インクジェットプレス「Jet Press FP790」を発売した。同プレスは、食品や日用品などの軟包装の多品種・小ロット印刷に対応し、高い生産性を実現するもの。同社が軟包装印刷向け水性インクジェットプレスを市場投入するのは今回が初めて。

水性インクジェットプレス「Jet Press FP790」

 食品や日用品などの軟包装印刷市場では、絵柄ごとに版を作成するフレキソ印刷やグラビア印刷などの同じ絵柄の大量印刷に向いたアナログ印刷が一般的だが、一方、インクジェットをはじめとするデジタル印刷は、版の作成が不要で、絵柄データを印刷機に直接送って印刷できることから、多品種・小ロットでの絵柄印刷を可能とし、顧客からのニーズに柔軟に対応できる。

 同社は、2011年にインクジェットデジタルプレス「Jet Press 720」(現在は「Jet Press 750S」を後継機種として販売)を、他社に先駆けて世界の商業印刷市場に導入し、オフセット印刷を凌駕する高画質を実現。その商業印刷市場で培ったインクジェットの知見や機器の販売ノウハウなどを生かし、今回新たに軟包装印刷向けに「Jet Press FP790」を市場導入する。

 「Jet Press FP790」は、1,200dpi×1,200dpiのプリントヘッドで最大790ミリ幅のフィルム基材に対して毎分50mでの高速印刷を可能とし、高い生産性を発揮。また、CMYK各色のプリントヘッドに加え、2組の白色プリントヘッドを搭載している。これにより、パッケージの見た目を大きく左右する、カラー印刷の下地色となる白色の濃度を向上させ、カラーインクの発色性を高めることが可能で、色鮮やかな印刷を実現する。さらに、印刷前の基材に処理液を塗布する機構を搭載し、撥水性のあるフィルム基材に対しても高いインク密着性を付与する。

 なお、同製品は5月28日からドイツ・デュッセルドルフで開催される国際印刷・メディア産業展「drupa2024」の富士フイルムブースに出展される予定。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP