キーワードで検索

  • トップ>
  • ニュース>
  • エプソン、独自技術による繊維化素材を用いたスニーカーがYUIMA ...

エプソン、独自技術による繊維化素材を用いたスニーカーがYUIMA NAKAZATOから初めて商品化

持続可能なファッションの社会実装に向けた第一歩

2025年2月3日ニュース

 セイコーエプソン(株)は、同社独自の繊維化技術「ドライファイバーテクノロジー(以下、DFT)」によって古着などから繊維化した不織布シートの開発を、YUIMA NAKAZATOとの共創を通じて進めてきたが、このほど同シートを用いたスニーカーがYUIMA NAKAZATOより商品化された。同社としては、今回の共創における初めての商品への活用となる。
©Guillaume Roujas
 エプソンはYUIMA NAKAZATOと2022年にパートナーシップを締結し、ファッションデザイナーの中里唯馬氏とともに環境負荷を低減しながら、一人一人の多様なニーズに応える高品質で持続可能なファッションの進化を目指して活動を進めてきた。

 2023年1月からは、インクジェット技術によるデジタル印刷にとどまらず、すでに紙の再生で実用化していたDFTを応用し、さまざまな素材から構成される古着などを繊維へ再生する取り組みを開始。従来の再生手法では異なる性質を持つ複数の素材を一度に扱うことが困難だと考えていた中里氏は、ほとんど水を使わず、衝撃力で素材を繊維化するDFTを応用することで、古着などから繊維化した不織布シートを加工し衣装作品として生まれ変わらせ、継続的にコレクションで発表してきた。

 さらに、繊維の長さやシートの厚みをコントロールし、エプソンのデジタル捺染技術の顔料インクを用いて不織布の表面に印刷を重ねるなど検証を進めた結果、中里氏が求める強度と外観の美しさを両立させるかたちで、スニーカーとしてYUIMA NAKAZATOによる商品化が実現した。

最新ニュース

dp_epson_ep_101_20250807_tn.jpg

エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定

2025年8月7日

 セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む

dp_ricoh_pro_d1600_20250801_tn.jpg

リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始

2025年8月7日

 (株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む

dp_orobe_20250729_tn.jpg

コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始

2025年7月29日

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む

komori_landa_20250711_tn.jpg

KOMORI、Landa社の債務調整手続申請を受けその対応を報告

2025年7月14日

 (株)小森コーポレーション(東京都墨田区、持田訓社長、以下「KOMORI」)は7月11日、KOMORIの取引先であるイスラエルのLanda Corporation Ltd.(以下、「...全文を読む

parachute_dijital_20250630_tn.jpg

パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始

2025年7月1日

 パラシュート(株)(東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は2025年7月1日から、SaaSプラットフォームをベースとしたデジタル暗号化技術サービス(DET Service)の提供を開始した...全文を読む

新着トピックス

monna_pc1120_tn.jpg

門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]

2025年8月8日ケーススタディ

 大阪を拠点に多種多様なシール・ラベルの製造を手がける門那シーリング印刷(株)(本社/大阪市西淀川区大野3-7-18門那宏徳社長)は、2023年9月に富士フイルムのプロダクションプリン...全文を読む

hp_ozaki_oguti_oosuga_sibata_20250730_tn.jpg

尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]

2025年8月4日ケーススタディ

 衣類などへの転写プリントに使用する熱転写シートの製造・販売を手掛ける(株)尾崎スクリーン(本社/香川県坂出市、瀧本悠子社長)は、「HP Indigo 7K デジタル印刷機」を活用した...全文を読む

リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]

2025年6月27日ケーススタディ

 「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む

エプソン、独自技術による繊維化素材を用いたスニーカーがYUIMA NAKAZATOから初めて商品化

持続可能なファッションの社会実装に向けた第一歩

2025年2月3日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 セイコーエプソン(株)は、同社独自の繊維化技術「ドライファイバーテクノロジー(以下、DFT)」によって古着などから繊維化した不織布シートの開発を、YUIMA NAKAZATOとの共創を通じて進めてきたが、このほど同シートを用いたスニーカーがYUIMA NAKAZATOより商品化された。同社としては、今回の共創における初めての商品への活用となる。
©Guillaume Roujas
 エプソンはYUIMA NAKAZATOと2022年にパートナーシップを締結し、ファッションデザイナーの中里唯馬氏とともに環境負荷を低減しながら、一人一人の多様なニーズに応える高品質で持続可能なファッションの進化を目指して活動を進めてきた。

 2023年1月からは、インクジェット技術によるデジタル印刷にとどまらず、すでに紙の再生で実用化していたDFTを応用し、さまざまな素材から構成される古着などを繊維へ再生する取り組みを開始。従来の再生手法では異なる性質を持つ複数の素材を一度に扱うことが困難だと考えていた中里氏は、ほとんど水を使わず、衝撃力で素材を繊維化するDFTを応用することで、古着などから繊維化した不織布シートを加工し衣装作品として生まれ変わらせ、継続的にコレクションで発表してきた。

 さらに、繊維の長さやシートの厚みをコントロールし、エプソンのデジタル捺染技術の顔料インクを用いて不織布の表面に印刷を重ねるなど検証を進めた結果、中里氏が求める強度と外観の美しさを両立させるかたちで、スニーカーとしてYUIMA NAKAZATOによる商品化が実現した。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP