(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、テキスタイル・アパレル市場に向け、水の使用が極めて少なく、多様な生地にプリントできるダイレクト捺染インクジェットプリンタ「Tx330-1800」「Tx330-1800B」を発表した。


繊維製品製造、とくに染色(染料で生地を着色する)工程における膨大な水の使用が深刻な環境問題となっている。染色にともなう廃水は世界の工業水汚染の20%に当たり、廃水に含まれる有害な化学物質が人体や環境へ影響を及ぼすことが指摘されている。また、染色は薬剤調合や温度管理など熟練した職人の技術が必要である。昨今の人手不足による後継や労働力確保が困難であることから繊維工業事業は減少傾向にあり、アパレルブランドの海外製造依存によるコスト競争激化と輸送・在庫廃棄によるCO2排出も、繊維業界の持続化を推進する上で問題視されている。
アパレル業界においてはその素材やデザインの多様化、トレンドサイクルや生産プロセスの短期化、さらに環境配慮された捺染方式が求められており、消費地の限られたスペースでオンデマンド生産できるデジタル捺染の市場拡大が予想されている。
このたび発表された両プリンタは、捺染工程でほとんど水を使用しない、専用の捺染顔料インクと昇華染料インクを使用可能なダイレクト捺染インクジェットプリンタ。従来の染料インクにおける大量に水を使う煩雑な捺染工程と比較し、これらのインクはプリントとベーキング(熱処理)の簡単な手順で捺染工程が完了するため、給排水や浄水設備の設置および染色の専門知識が不要である。また、同社のフラッグシップ・プリンタに搭載される高解像度・高精細のプリントヘッド「330エンジン」と同社独自のイメージング技術を搭載し、美しいグラデーション表現と高濃度プリントを実現している。
「Tx330-1800」は布地と紙のプリントに対応したハイブリッドモデル。また「Tx330-1800B」は省スペースのベルト搬送システムを採用し、アパレルに汎用される伸縮生地や厚手、薄手の生地を安定してプリントできる。
捺染顔料インクは天然繊維(綿・麻・シルクなど)、再生繊維(レーヨン・キュプラなど)および化学繊維(ナイロンなど)の多種に渡る生地の捺染ができる。また昇華染料インクはポリエステル生地への染色ができ、ファブリックサイン、ファッションアパレル、スポーツアパレルで活用されている。
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