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富士フイルムBI、AI技術で自動化・省力化を実現する新たなフラッグシップモデル発表

2025年12月3日ニュース

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は12月1日、同社ショウルーム「GC東京」において記者会見を開き、プロダクションプリンター「Revoria Press」シリーズのハイエンドプロ市場向けフラッグシップモデルとして「Revoria Press PC2120(以下、PC2120)」を12月19日から発売することを発表した。PC2120は、日本、アジア・パシフィック、欧米などのプロダクションプリンティング市場において高い評価を得てきた「Revoria Press PC1120」の技術と特長を受け継ぎ、高画質・高生産性をさらに強化。加えて印刷業務の自動化・効率化や、より広い色域も実現している。
Revoria Press PC2120
 会見の冒頭、挨拶した富士フイルムビジネスイノベーション・執行役員 グラフィックコミュニケーション事業本部の加藤喜之副本部長は「本日発表するPC2120は、当社プロダクションプリンターの新たなフラッグシップモデルとなる。新機種のテーマは『宇宙』で、印刷の常識という名の重力を超え、無限の可能性を引き出すという想いを込めている」と新機種のコンセプトについて説明した。
加藤 副本部長
 PC2120は、独自のAI技術により、最適な用紙設定・画質設定・画像補正を提案する機能を搭載。用紙設定を自動化するAI技術では、「用紙プロファイラー」に用紙をセットするだけで、独自開発のAIが用紙特性を解析。フィルムやアルミ蒸着紙などの特殊紙も読み取り可能で、用紙の種類・坪量・色などの設定項目における最適な設定を提案するため、用紙設定作業の効率化を実現する。また、画質設定を最適化するAI技術を搭載したプリントサーバー「Revoria Flow PC31」が入稿データの特徴を解析し、文字や細線の強調や調整などデータ特性に応じた最適な画質設定も提案。さらに、画像補正のAI技術では、入稿データに含まれる写真や画像のシーンをAIが自動判断し、人物や風景等などの色味に応じた最適な画像補正を行い、それぞれのシーンにあった色味で表現する。これらの多岐にわたる用紙設定や画質設定にAI技術を活用することで作業者に専門的な技術や経験がなくても時間や手間をかけることなく効率的に高品質な印刷を可能とする。

 さらに多彩で訴求力のある色表現で印刷物の付加価値を高めることができる特殊トナーのラインアップに新開発のグリーンを追加。既存のピンクと組み合わせることで、さらなる色域の拡大を実現し、印刷業界で幅広く使用される米国PANTONE社の色見本帳において93%のカバー率を達成。モニター画面のように鮮やかな色彩表現を印刷物でも可能にする。また、広色域印刷に用いる特殊トナーを簡単に使いこなすサポート機能も充実。具体的には、RGBで入稿したデータをCMYK・グリーン・ピンクの6色で印刷する場合、正確な色再現を実現するためにRGBからCMYKおよびグリーン、ピンクへの色変換が必要だが、PC2120では、自動変換機能を搭載しているため、専門的な知識がなくても特殊トナーを使用する広色域印刷が可能となる。
CMYK+ピンク+グリーンの6色で印刷したサンプル(手前)とCMYKの4色で印刷したサンプル
 加えて業界最小クラスのトナー粒径を有するSuper EA-Ecoトナーと高解像度2,400dpiによる高画質な印刷、毎分120ページでの高速印刷を実現。用紙の厚さは52g/平米の薄紙から400g/平米までの厚紙、用紙サイズは最小98×146mmのはがき用紙から最大330×1,300mmまでの長尺用紙に印刷できるため、様々な印刷ジョブに対応可能となっている。

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 さらに多彩で訴求力のある色表現で印刷物の付加価値を高めることができる特殊トナーのラインアップに新開発のグリーンを追加。既存のピンクと組み合わせることで、さらなる色域の拡大を実現し、印刷業界で幅広く使用される米国PANTONE社の色見本帳において93%のカバー率を達成。モニター画面のように鮮やかな色彩表現を印刷物でも可能にする。また、広色域印刷に用いる特殊トナーを簡単に使いこなすサポート機能も充実。具体的には、RGBで入稿したデータをCMYK・グリーン・ピンクの6色で印刷する場合、正確な色再現を実現するためにRGBからCMYKおよびグリーン、ピンクへの色変換が必要だが、PC2120では、自動変換機能を搭載しているため、専門的な知識がなくても特殊トナーを使用する広色域印刷が可能となる。
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