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ミヤコシ、デジタル印刷を活かすバリアブル加工機発表

ミシンやパンチなどの多彩な加工を可変処理

2020年1月7日製品・テクノロジー

 (株)ミヤコシ(本社/千葉県習志野市、宮腰亨社長)は昨年12月10日・11日の両日、(株)宮腰デジタルシステムズ(秋田県横手市)において、「バリアブル加工機内覧会」を開催し、会期2日間で約100名が来場した。
バリアブル加工機「VPR20A」
 今回、公開されたバリアブル加工機「VPR20A」は、オフセット輪転機製造で培った高速用紙搬送技術や加工技術を活用した高性能加工機。デジタル印刷機などで印刷されたデータマトリックス(二次元バーコード)に埋め込まれた様々な加工パターンをリーダーで読み取り、その加工パターン情報に応じて各加工ユニットがバリアブル制御によって1部ごとにセット替えを実行して連続処理をする。これによりページごとに異なるパンチ加工や縦横のミシン加工、折り加工などを連続で自動処理することができる。
データマトリックスを瞬時に読み取り加工を指示
 また、ジョブチェンジのためにシリンダーが入った大きなカセットをサイズごとに用意しているので、カセットなどの重量物交換を行うことなく作業を行うことが可能。さらにはミシン位置の設定も自動なのでその手間と時間も大幅に省くことができる。

 同社では、輪転方式のインクジェットプリンターの後加工フィニッシャーとして、大判のダイレクトメールや納付書、クーポンや商品券などのデジタル印刷アプリケーションへの応用を想定している。

 今回の展示モデルは、給紙部、ランダムファイルパンチ加工部、ランダム縦ミシン部、ランダム横ミシン部、折部、巻取部の各ユニットで構成されている。

 最大用紙幅は、520.7mm、最大加工幅は、508mm。機械最高速度は毎分50mだが、同社では現在、加工速度を毎分100mに高めたモデルの開発を行っている。
折り出し加工サンプル
 また、同内覧会では、フルカラー水性インクジェットプリンター「MJP20AXW」とラベル用インクジェットプリンター「MJP13LXV」のインクジェットプリンター2機種と、枚葉角底製袋機「SB35」も公開された。

 フルカラー水性インクジェットプリンター「MJP20AXW」は、業界最高クラスとなる1,200×1,200dpiの画質で毎分200mの超高速印刷を実現。印刷品質と用紙適応性を引き上げるインラインコーターを搭載し、幅広いメディアに対応する。

 高濃度かつ低コストの水性顔料インクの採用により高品質の書籍、雑誌、商業印刷、ダイレクトマーケティング製品のための最適なデジタル印刷ソリューションを提案する。バリアブル加工機「VPR20A」の加工実演では、「MJP20AXW」でプレプリントされた用紙を使用している。

 ラベル用インクジェットプリンター「MJP13LXV」は、全長4mの省スペース設計でありながら、少量多品種ラベル印刷に最大の生産性と効果を発揮する。CMYKの4色のほか、特色として白の2度刷り(オプション)ができるので、ラベルメディアだけでなく、透明フィルムへの印刷も可能となっている。さらに低臭のLED-UVインクと窒素パージによる臭気制御で食品系のアプリケーションにも対応できる。印刷速度は、50m/min(1,200dpi×1,200dpi)。

 枚葉角底製袋機「SB35」は、事前にプリントされた枚葉紙を洋品袋やショッピングバッグなどの形状にチューブ成形して製袋まで一貫加工できる。高精度のシート搬送システムにより、薄紙や高速域でも損紙の少ない安定走行・生産を実現する。

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 (株)ミヤコシ(本社/千葉県習志野市、宮腰亨社長)は昨年12月10日・11日の両日、(株)宮腰デジタルシステムズ(秋田県横手市)において、「バリアブル加工機内覧会」を開催し、会期2日間で約100名が来場した。
バリアブル加工機「VPR20A」
 今回、公開されたバリアブル加工機「VPR20A」は、オフセット輪転機製造で培った高速用紙搬送技術や加工技術を活用した高性能加工機。デジタル印刷機などで印刷されたデータマトリックス(二次元バーコード)に埋め込まれた様々な加工パターンをリーダーで読み取り、その加工パターン情報に応じて各加工ユニットがバリアブル制御によって1部ごとにセット替えを実行して連続処理をする。これによりページごとに異なるパンチ加工や縦横のミシン加工、折り加工などを連続で自動処理することができる。
データマトリックスを瞬時に読み取り加工を指示
 また、ジョブチェンジのためにシリンダーが入った大きなカセットをサイズごとに用意しているので、カセットなどの重量物交換を行うことなく作業を行うことが可能。さらにはミシン位置の設定も自動なのでその手間と時間も大幅に省くことができる。

 同社では、輪転方式のインクジェットプリンターの後加工フィニッシャーとして、大判のダイレクトメールや納付書、クーポンや商品券などのデジタル印刷アプリケーションへの応用を想定している。

 今回の展示モデルは、給紙部、ランダムファイルパンチ加工部、ランダム縦ミシン部、ランダム横ミシン部、折部、巻取部の各ユニットで構成されている。

 最大用紙幅は、520.7mm、最大加工幅は、508mm。機械最高速度は毎分50mだが、同社では現在、加工速度を毎分100mに高めたモデルの開発を行っている。
折り出し加工サンプル
 また、同内覧会では、フルカラー水性インクジェットプリンター「MJP20AXW」とラベル用インクジェットプリンター「MJP13LXV」のインクジェットプリンター2機種と、枚葉角底製袋機「SB35」も公開された。

 フルカラー水性インクジェットプリンター「MJP20AXW」は、業界最高クラスとなる1,200×1,200dpiの画質で毎分200mの超高速印刷を実現。印刷品質と用紙適応性を引き上げるインラインコーターを搭載し、幅広いメディアに対応する。

 高濃度かつ低コストの水性顔料インクの採用により高品質の書籍、雑誌、商業印刷、ダイレクトマーケティング製品のための最適なデジタル印刷ソリューションを提案する。バリアブル加工機「VPR20A」の加工実演では、「MJP20AXW」でプレプリントされた用紙を使用している。

 ラベル用インクジェットプリンター「MJP13LXV」は、全長4mの省スペース設計でありながら、少量多品種ラベル印刷に最大の生産性と効果を発揮する。CMYKの4色のほか、特色として白の2度刷り(オプション)ができるので、ラベルメディアだけでなく、透明フィルムへの印刷も可能となっている。さらに低臭のLED-UVインクと窒素パージによる臭気制御で食品系のアプリケーションにも対応できる。印刷速度は、50m/min(1,200dpi×1,200dpi)。

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