クリアトナーで厚盛り感を演出
同作品は、長尺印刷で仕上げた印刷物を6枚並べることで1つの作品として完成する。用紙は、ファーストビンテージというファインペーパー6色分を使用。印刷については、CMYKのほか特殊トナーのシルバーやホワイトを使用している。通常であればCMYK+特殊トナー2色の6色印刷となるが伊藤氏は「実際には7色で印刷している」と説明する。

「6色印刷後にクリアトナーの追い刷りを行っている。その目的は、クリアトナーは10回通し印刷することで厚盛り感を表現すること」(伊藤氏)
クリアトナーを同じ箇所に10回印刷する作業には、操作技術とプリンター側の高精度な見当精度が求められる。さらに同作品は、6枚で1つの絵柄を構成する内容のため、並べたときに文字や絵柄がズレないように印刷しなければならない。こちらについても高い見当精度が必須となった。

同社では、クリアトナーの10回通し印刷を以前から行っていたという。長尺印刷での実績は、今回が初めてとなるが、その経験値が今回の作品で活かされ、新たな表現手法として評価されることとなった。
アジアン・プリント・アワードとのダブル受賞を達成
同社の作品は、IPAの入賞作品が自動エントリーされる「Asian Print Awards(アジアン・プリント・アワード)2025」で「Digital Posters部門」において銀賞を受賞し、二重の快挙を成し遂げた。
Asian Print Awardsは、Asian Print Awards Management社の主催により毎年開催されているアジア地域全域のコンテスト。デジタルプリントだけでなく、オフセット印刷やUV印刷など、すべての印刷機器で制作された印刷物を対象としている。
2025年9月、タイ・バンコクにおいて開催された授賞式には、伊藤氏と竹内氏、そして作品のデザインを担当したクリエーター松本聖典氏も出席した。

竹内氏は「本当にすごい賞を頂いたというのが正直な感想である。デジタルポスター部門においてアジアの中で銀賞に選ばれたことは、当社としても大変栄誉なこと。また、他の国の人たちとの触れ合いに刺激を受けるなど、日本では味わえない体験をすることができた」と感想を述べている。
IPAに参加する真の狙い
伊藤氏は、IPAに参加する意義として、クリエーターの活躍の場の創出と自社のデザイン制作力のアピールだと語る。
クリエーターの活躍の場の創出については「クリエーターが制作したデザインを当社が印刷して作品として仕上げる。その結果、IPAに入賞できれば、クリエーターと当社双方のモチベーションアップになり、また、新たなビジネスとの出会いのきっかけになる」と、また、自社のデザイン制作力のアピールについては「当社は組版から始まった会社なので、デザイン分野は得意ではなかった。そのためIPAのような国際的なコンテストに参加することで当社のデザイン力を示し、ブランディング力の向上につなげている」と説明する。
伊藤執行役員も「デザインを含めた企画提案力は、ここ数年で格段に向上しており、グループ全体のクリエイティブ部門への評価は高まっている」と評価する一方で「エントリーするための作品であるため、ビジネスとして捉えると実際に市場に提供された印刷物で入賞することが必要だと思う」と、今後は実際に受注した印刷物でエントリーすることでブランディングの強化を図っていくことが重要であると述べた。その上で伊藤執行役員は「今後は、若手社員の積極的な参加にも期待している。今回、授賞式に出席した2人もたくさんの刺激を受け、仕事への活力をもらっている。だからこそ若手社員も多くの刺激を受け、自身の成長の糧にしてもらいたい」と、IPAへのエントリーを若手社員の育成に活用していく考えを示した。
また、竹内氏は、別の視点から今回の入賞の効果を説明する。「総務の立場から見ると、国際的なコンテストで入賞することは、採用面で大きなメリットと言える。雇用が難しくなってきている現在において、企業価値をアピールできるので、優れた人材獲得にも役立つはず」。
2023年度からIPAに作品を出品している同社であるが、その目的の1つがクリエーターの活躍の場の創出だと伊藤氏は説明する。
同社では、次回のIPAについても参加を予定しているという。
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クリアトナーで厚盛り感を演出
同作品は、長尺印刷で仕上げた印刷物を6枚並べることで1つの作品として完成する。用紙は、ファーストビンテージというファインペーパー6色分を使用。印刷については、CMYKのほか特殊トナーのシルバーやホワイトを使用している。通常であればCMYK+特殊トナー2色の6色印刷となるが伊藤氏は「実際には7色で印刷している」と説明する。

「6色印刷後にクリアトナーの追い刷りを行っている。その目的は、クリアトナーは10回通し印刷することで厚盛り感を表現すること」(伊藤氏)
クリアトナーを同じ箇所に10回印刷する作業には、操作技術とプリンター側の高精度な見当精度が求められる。さらに同作品は、6枚で1つの絵柄を構成する内容のため、並べたときに文字や絵柄がズレないように印刷しなければならない。こちらについても高い見当精度が必須となった。

同社では、クリアトナーの10回通し印刷を以前から行っていたという。長尺印刷での実績は、今回が初めてとなるが、その経験値が今回の作品で活かされ、新たな表現手法として評価されることとなった。
アジアン・プリント・アワードとのダブル受賞を達成
同社の作品は、IPAの入賞作品が自動エントリーされる「Asian Print Awards(アジアン・プリント・アワード)2025」で「Digital Posters部門」において銀賞を受賞し、二重の快挙を成し遂げた。
Asian Print Awardsは、Asian Print Awards Management社の主催により毎年開催されているアジア地域全域のコンテスト。デジタルプリントだけでなく、オフセット印刷やUV印刷など、すべての印刷機器で制作された印刷物を対象としている。
2025年9月、タイ・バンコクにおいて開催された授賞式には、伊藤氏と竹内氏、そして作品のデザインを担当したクリエーター松本聖典氏も出席した。

竹内氏は「本当にすごい賞を頂いたというのが正直な感想である。デジタルポスター部門においてアジアの中で銀賞に選ばれたことは、当社としても大変栄誉なこと。また、他の国の人たちとの触れ合いに刺激を受けるなど、日本では味わえない体験をすることができた」と感想を述べている。
IPAに参加する真の狙い
伊藤氏は、IPAに参加する意義として、クリエーターの活躍の場の創出と自社のデザイン制作力のアピールだと語る。
クリエーターの活躍の場の創出については「クリエーターが制作したデザインを当社が印刷して作品として仕上げる。その結果、IPAに入賞できれば、クリエーターと当社双方のモチベーションアップになり、また、新たなビジネスとの出会いのきっかけになる」と、また、自社のデザイン制作力のアピールについては「当社は組版から始まった会社なので、デザイン分野は得意ではなかった。そのためIPAのような国際的なコンテストに参加することで当社のデザイン力を示し、ブランディング力の向上につなげている」と説明する。
伊藤執行役員も「デザインを含めた企画提案力は、ここ数年で格段に向上しており、グループ全体のクリエイティブ部門への評価は高まっている」と評価する一方で「エントリーするための作品であるため、ビジネスとして捉えると実際に市場に提供された印刷物で入賞することが必要だと思う」と、今後は実際に受注した印刷物でエントリーすることでブランディングの強化を図っていくことが重要であると述べた。その上で伊藤執行役員は「今後は、若手社員の積極的な参加にも期待している。今回、授賞式に出席した2人もたくさんの刺激を受け、仕事への活力をもらっている。だからこそ若手社員も多くの刺激を受け、自身の成長の糧にしてもらいたい」と、IPAへのエントリーを若手社員の育成に活用していく考えを示した。
また、竹内氏は、別の視点から今回の入賞の効果を説明する。「総務の立場から見ると、国際的なコンテストで入賞することは、採用面で大きなメリットと言える。雇用が難しくなってきている現在において、企業価値をアピールできるので、優れた人材獲得にも役立つはず」。
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