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キヤノンMJグループ、高速デジタル印刷機と後加工機の一貫生産ラインを市場投入

製品マニュアルや書籍などの印刷生産システムとして2018年11月上旬より発売開始

2018年10月23日ニュース

 キヤノンマーケティングジャパン(株)(キヤノンMJ)とキヤノンプロダクションプリンティングシステムズ(株)(キヤノンPPS)は、業務用高速デジタル印刷機と後加工機の一貫印刷ラインの市場投入を開始し、商業印刷事業を強化する。その取り組みとして製品マニュアルや書籍などの印刷生産システムを製造業や印刷業のユーザー向けに2018年11月上旬より発売する。

 具体的には、オセのフルカラー連帳インクジェットプリンターの新製品「ColorStream 6700 Chroma」とキヤノンのフルカラープロダクションプリンター「imagePRESS C10000VP」の印刷システムに、(株)グーフの生産管理ソフトウエア「PC OneFlow」とホリゾンの製本システム「Smart Binding System」を連携させた印刷生産システムとして提供していく。これにより印刷前後の各工程を自動化し、製品マニュアルや書籍、カタログ、パンフレットなどの印刷物を効率的に生産することが可能なる。

 「ColorStream 6700 Chroma」は、世界で約800台の導入実績がある「ColorStream 3000 Z」シリーズの基本性能を継承しながら、ノズルの目詰まりを抑止するプリントヘッド機構と水性顔料インク「クロメラインク」を新たに搭載したフルカラー連帳インクジェットプリンター。安定した稼働と色域の拡大、製品マニュアルに使用されることの多い薄紙用紙への印刷品質の向上を実現している。

 最大毎分100メートルの印字速度(オプションでモノクロ印刷時150メートルに対応)、1色〜6色に対応する拡張性、機器設置時のレイアウトの柔軟性の高さが特長となっている。
ColorStream 6700 Chroma
 同生産システムは、キヤノンメディカルシステムズ(株)に先行導入され、2019年初頭より医療機器製品マニュアルの自動化生産システムとして稼働を開始する。数万点におよぶマニュアルデータを自動で工務設計し、制作、印刷から製本まで一貫して生産効率を向上できるほか、必要時に必要な部数のみを作成することで在庫の適正化を図ることが可能。

 医療機器製品マニュアルは、法改正など、製品マニュアルの内容を即時に修正する必要があるほか、印刷のカスレや落丁など品質にともなうトラブルはリコール対象になる場合があり、品質とトレーサビリティーを担保した生産システムの構築が求められる。このような医療機器製品マニュアルの課題に対し、同生産システムは、プリフライトや面付けなどの印刷前処理から下版データの管理、印刷、印刷検査ログの取得、製本、断裁を含む全工程の自動化を図り、リードタイムの削減と不良品の排除を実現している。また、製品マニュアルを個別に管理できるため、リコールなどの問題が生じた際に製品マニュアルの印刷時期や出荷状況を追跡し、どこで不良が生じたかを確認できるなどトレーサビリティーにも優れている。

 キヤノンMJグループは、カラー連帳インクジェットプリンターを活用した同様のデジタル印刷生産システムを製造業や印刷業向けに販売し、年間で10件の導入を目指している。

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