連載|より包装材料の印刷の理解を深めるために - 7
伸びるデジタル印刷と包装分野への参入
2018年8月22日スペシャリスト
-
市場ウォッチングの大事さ:デジタル印刷によるロッテ、キシリトールガム 発売
株式会社ロッテは、キシリトールガム発売20周年を記念して、世界に1つだけのパッケージデザイン品を発売しました。その種類は、総計200万種類以上とのことである。https://xylitol20th.jp/を参照ください。
2017年5月19日の凸版印刷のニュースリリースによると以下のように記載されています。
軟包装分野で小ロット多種多様なパッケージを実現するトータルソリューション「トッパンFP(Flexible Packaging)デジタルソリューション」を2016年より提供しています。
このたび本ソリューションが、株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佃孝之、以下 ロッテ)が2017年5月23日(火)に全国で発売する「キシリトールガム<Xミント>」の20周年記念デザインパッケージで採用されました。
今回の採用商品では、株式会社 日本HP(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡隆史)が提供するHP Indigoデジタル印刷機と、複数のデザインデータを入力すると自動的に拡大・回転などを繰り返し、ユニークなデザインを大量に自動生成できる「HP Mosaic ソリューション」を活用。凸版印刷が従来培ってきた情報加工技術を応用することで、新しい印刷手法となるフィルムへのデジタル印刷において最適条件を確立し、店頭効果の高い印刷再現を実現しました。また、フィルム同士を貼り合わせるコンバーティング技術においても、デジタル印刷特有の性質に適合する技術を確立しました。キシリトールガム<Xミント>、2017年5月23日(火)全国発売、早速、スーパーに行き、買い求め写真を撮りました。
デザインは、いま最も影響力のある20組の20代の若者の未来に込めたそれぞれの想いを、世界にひとつのパッケージとして表現との記事があります。
店の棚の中箱には、デジタル印刷されたキシリトールガムがいっぱいあり、どのデザインにするか一瞬選択に戸惑いましたが、適当に色違いのデザインを買い求めました。
さらに記事によると、「トッパンFPデジタルソリューション」の特長が次のように記載されています。
・製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能
従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的でしたが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できます。・情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の品質を実現
デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現しました。・少量から大量まで、適切なデータ処理が可能な運用体制を構築
大小さまざまなデータを適切に取り扱う運用スキームを構築。カタログやDMなど多様な印刷物を取り扱う従来培ってきたノウハウを活用し、デザインのデータ量に応じた適切な運用体制を独自構築しています。いよいよ軟包装のデジタル印刷が本格化し始めました。デジタル印刷が、IoT, industry 4.0, Packaging 4.0, Printing 4.0 の確立に一番近いところにいると思います。
住本技術士事務所 所長 住本充弘氏(すみもと みつひろ)
技術士(経営工学)、包装管理士((社)日本包装技術協会認定)
日本包装コンサルタント協会会員・理事
技術士包装物流グループ会員・理事
日本包装学会会員新着トピックス
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
2024年11月20日企業・経営
奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む
富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す
2024年11月15日マーケティング
「もっと自由にパッケージ・オンデマンド」─富士フイルムグループは、10月23日から開催された「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」において、富士フイルムが独自開発した幅...全文を読む
最新ニュース
日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援
2025年1月21日
(株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む
2025年1月20日
ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む
swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上
2025年1月14日
swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む
連載|より包装材料の印刷の理解を深めるために - 7
伸びるデジタル印刷と包装分野への参入
2018年8月22日スペシャリスト

一般社団法人PODi
1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。
市場ウォッチングの大事さ:デジタル印刷によるロッテ、キシリトールガム 発売
株式会社ロッテは、キシリトールガム発売20周年を記念して、世界に1つだけのパッケージデザイン品を発売しました。その種類は、総計200万種類以上とのことである。https://xylitol20th.jp/を参照ください。
2017年5月19日の凸版印刷のニュースリリースによると以下のように記載されています。
軟包装分野で小ロット多種多様なパッケージを実現するトータルソリューション「トッパンFP(Flexible Packaging)デジタルソリューション」を2016年より提供しています。
このたび本ソリューションが、株式会社ロッテ(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:佃孝之、以下 ロッテ)が2017年5月23日(火)に全国で発売する「キシリトールガム<Xミント>」の20周年記念デザインパッケージで採用されました。
今回の採用商品では、株式会社 日本HP(本社:東京都江東区、代表取締役 社長執行役員:岡隆史)が提供するHP Indigoデジタル印刷機と、複数のデザインデータを入力すると自動的に拡大・回転などを繰り返し、ユニークなデザインを大量に自動生成できる「HP Mosaic ソリューション」を活用。凸版印刷が従来培ってきた情報加工技術を応用することで、新しい印刷手法となるフィルムへのデジタル印刷において最適条件を確立し、店頭効果の高い印刷再現を実現しました。また、フィルム同士を貼り合わせるコンバーティング技術においても、デジタル印刷特有の性質に適合する技術を確立しました。
キシリトールガム<Xミント>、2017年5月23日(火)全国発売、早速、スーパーに行き、買い求め写真を撮りました。
デザインは、いま最も影響力のある20組の20代の若者の未来に込めたそれぞれの想いを、世界にひとつのパッケージとして表現との記事があります。
店の棚の中箱には、デジタル印刷されたキシリトールガムがいっぱいあり、どのデザインにするか一瞬選択に戸惑いましたが、適当に色違いのデザインを買い求めました。
さらに記事によると、「トッパンFPデジタルソリューション」の特長が次のように記載されています。
・製版不要のため、複数デザインのパッケージ製造が可能
従来の軟包装印刷は製版が必要な大量生産向けの印刷が一般的でしたが、デジタル印刷は製版が不要のため、複数デザインのパッケージを展開できます。
・情報加工技術を応用し、グラビア印刷と同等の品質を実現
デジタル印刷でありながら、従来培ってきた情報加工技術を応用することで、店頭効果の高い印刷再現を可能にし、グラビア印刷と同等の品質を実現しました。
・少量から大量まで、適切なデータ処理が可能な運用体制を構築
大小さまざまなデータを適切に取り扱う運用スキームを構築。カタログやDMなど多様な印刷物を取り扱う従来培ってきたノウハウを活用し、デザインのデータ量に応じた適切な運用体制を独自構築しています。
いよいよ軟包装のデジタル印刷が本格化し始めました。デジタル印刷が、IoT, industry 4.0, Packaging 4.0, Printing 4.0 の確立に一番近いところにいると思います。
住本技術士事務所 所長 住本充弘氏(すみもと みつひろ)
技術士(経営工学)、包装管理士((社)日本包装技術協会認定)
日本包装コンサルタント協会会員・理事
技術士包装物流グループ会員・理事
日本包装学会会員
新着トピックス
-
FFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]
2024年12月23日 企業・経営
-
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
2024年12月6日 企業・経営
-
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞
2024年11月20日 企業・経営
-
富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す
2024年11月15日 マーケティング
-
価値協創で新たな潮流|エイエイピー、Jet Press 750Sが新たなステージへ
2024年11月13日 企業・経営
新着ニュース
SNSランキング
- 41sharesローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応
- 39sharesSCREEN、Hunkeler Innovationdaysでインクジェットと後加工機の連携披露
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 36sharesエプソン、使いやすさと安定稼働を両立したエプソン初のDTF専用プリンター発売
- 33sharesFFGS、潜在ニーズ発見と技術検証の場として機能[Solution Design Lab.]
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
- 25sharesSCREEN GA、高速連帳IJの次世代モデル「Truepress JET 520NX AD」発売
- 25shares富士フイルムBI、1パス5色印刷を可能にしたミドルレンジモデルを発売