ハイデルベルグ、B1インクジェットデジタル印刷機「Primefire106」販売開始
日本1号機は2019年初旬に納入を予定
2018年8月7日ニュース
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ハイデルベルグ・ジャパン(株)(水野秀也社長)は8月2日、ハイデルベルグ社のデジタル部門の総責任者であるモンセラート・ペドロ インサ氏の来日を受け、記者懇談会を開催し、その席上でB1インクジェットデジタル印刷機「Primefire(プライムファイア)106」を日本国内においても正式に販売を開始することを発表した。
冒頭、挨拶した水野社長は「ハイデルベルグがこれまで印刷産業にもたらした活版、オフセットに続く、新たな革新的な装置がインクジェット技術を活用したPrimefire106である」と正式販売に向けての抱負を述べた。
また、モンセラート・ペドロ インサ氏は、「今後は2段階で印刷速度の改良を行っていく。2019年には、解像度1,200×1,200dpiのままで毎時3,500回転、そして生産スピードを求めるユーザーに対しては、解像度を下げて4,500回転まで上げることも計画している」と印刷速度の改良について言及する一方、Primefire106の開発コンセプトの1つが「品質の信頼性」であることから、品質を担保できないような生産性の追求は考えていないことを明らかにした。
Primefire 106は、ハイデルベルグがdrupa2016で発表した、富士フイルムと共同開発したB1用紙サイズ対応・解像度1,200×1,200dpiで毎時2,500枚の印刷を実現する水性インクジェットデジタル印刷システム。富士フイルムのインクジェットヘッド技術「SAMBA Technology」とインク中の顔料を高速に凝集させるRAPIC(ラピック)技術を搭載し、滲みのないシャープさと、独自の4階調変調方式による階調再現性で、高密度かつ高精細な描写を実現している。
さらに、7色(CMYK、オレンジ、緑、紫)の水性顔料インクは、PANTONEカラーを95%カバーする幅広い色域を実現するだけでなく、食品包装や医薬品の紙器パッケージに適した安全性を兼ね備えている。
システムは、プリセットプラスフィーダー、プレコンディショニングユニット、インクジェットユニット、ドライユニット、コーティングユニット、デリバリ、コントロールセンターで構成され、デジタルフロントエンド「プリネクトDFE」によって制御されている。
ハイデルベルグ社では、drupa2016での発表以来、順調にベータテストを重ね、今年4月にはウィスロッホ-ヴァルドルフのパッケージソリューションのためのショールーム、ホール11に設置した1台を含め、合計4台のベータテスト機を出荷。そして、今年7月には、アメリカでの1号機をウォーネキーペーパーボックス社に納品。同機は、シリアルプロダクション1号機となる。
なお、日本1号機は、来年初旬の納入を予定している。
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冒頭、挨拶した水野社長は「ハイデルベルグがこれまで印刷産業にもたらした活版、オフセットに続く、新たな革新的な装置がインクジェット技術を活用したPrimefire106である」と正式販売に向けての抱負を述べた。
また、モンセラート・ペドロ インサ氏は、「今後は2段階で印刷速度の改良を行っていく。2019年には、解像度1,200×1,200dpiのままで毎時3,500回転、そして生産スピードを求めるユーザーに対しては、解像度を下げて4,500回転まで上げることも計画している」と印刷速度の改良について言及する一方、Primefire106の開発コンセプトの1つが「品質の信頼性」であることから、品質を担保できないような生産性の追求は考えていないことを明らかにした。
Primefire 106は、ハイデルベルグがdrupa2016で発表した、富士フイルムと共同開発したB1用紙サイズ対応・解像度1,200×1,200dpiで毎時2,500枚の印刷を実現する水性インクジェットデジタル印刷システム。富士フイルムのインクジェットヘッド技術「SAMBA Technology」とインク中の顔料を高速に凝集させるRAPIC(ラピック)技術を搭載し、滲みのないシャープさと、独自の4階調変調方式による階調再現性で、高密度かつ高精細な描写を実現している。
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