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SCREEN GA、パッケージ印刷市場を戦略的事業領域と位置付け技術開発を加速

製品ラインアップを強化し2024年までに売上150億円を目指す

2020年5月25日ニュース

 (株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、パッケージ(包装)印刷分野を戦略的事業領域として定め、同マーケットに向けた製品ラインアップおよびソリューション展開を順次強化していく。

 近年、SDGsへの関心の高まりや消費者のライフスタイルの変化、マーケティング手法の多様化に伴い、パッケージ印刷には、オンデマンド・在庫レス、多品種少量生産、マスカスタマイゼーションなど、これまでにない新たな価値創出が求められている。デジタル印刷技術は、これらのニーズに対応する新たな生産手法として注目されている一方で、生産性や安定性、加工性など、技術的な制約も多く残されていることからパッケージ業界では、デジタル印刷の本格的な普及の障壁となっていた。

 こうした業界の動向を背景に同社は、商業印刷分野で累積販売台数530台以上の実績を誇るロール式高速インクジェット印刷機「Truepress Jet520シリーズ」などで培った高速インクジェット印刷技術、画像処理・検査技術を含めたインテグレーション技術を応用展開するとともに、20年以上にわたり世界トップシェアを誇るサーマルCTPで培った網点・カラーマネジメント技術、工程自動化などのノウハウを水平展開してきた。今回、パッケージ印刷の各分野においても品質・生産性・安定性・自動化・アプリケーション適性に優れたインクジェット印刷ソリューションにより、新たな付加価値を創造していく。
パッケージ印刷市場対象セグメント
 シール・ラベル分野では、2014年にリリースし累積170台以上の出荷実績にて世界をリードする製品に成長した、ラベル用UVインクジェット印刷機「Truepress Jet L350UVシリーズ」の新製品として、業界最速レベルの印刷スピードに加えて、最大7色のインクを同時搭載することで高い色再現性を両立した「Truepress Jet L350UV SAIシリーズ」を2020年から新たに市場に投入した。

 軟包装分野では、本格的な生産用途に対応する高速水性インクジェット印刷機「PacJet FL830」を発表し、2021年春の販売開始予定に向け、開発を推進している。また、サーマルCTP「PlateRiteシリーズ」のフレキソ・樹脂凸版向け新モデルとして「PlateRite FX1524N/FX1200N」および「PlateRite FX870N」を開発し、2020年2月および4月にそれぞれ販売を開始している。

 段ボール分野では、シェルフ・レディ・パッケージや美粧段ボールのニーズ拡大に応えるため、2016年からドイツ・BHS Corrugated社と共同で、最大2.8m幅、毎分300mの高速印刷が可能な段ボール向け水性インクジェット印刷ソリューションの開発を進めている。

 さらに、紙器分野では、SCREEN GAグループである英国・Inca Digital Printers社と協力し、紙器印刷のデジタル化に対応できる水性シングルパスインクジェット印刷機の開発を行っている。

 なお、同社では、これらの製品投入により、パッケージ印刷分野において、2024年までに約100億円の売上を予定。さらに、ラベル印刷分野を加えると約150億円の売上を見込んでいる。

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 さらに、紙器分野では、SCREEN GAグループである英国・Inca Digital Printers社と協力し、紙器印刷のデジタル化に対応できる水性シングルパスインクジェット印刷機の開発を行っている。

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