コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、大須賀健社長)は、小学館SUMO本「東大寺」(発売中)の印刷に29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1(以下、KM-1)」が採用されたと発表した。
小学館SUMO本は、「寺社仏閣、歌舞伎、絵画作品など日本の世界に誇るべき文化をありのままに本の形で後世に伝えていく」という考えの元、実際に見るよりも緻密な写真を超特大写真集として制作されている。この記念すべき創刊第一弾となる「東大寺」の写真集の印刷を美術印刷で定評のあるNISSHA(株)が担当し、KM-1のインクジェット印刷機が使用された。

同写真集は、南国のビーチを美しく撮影した代表作「楽園」シリーズなどで知られる写真家・三好和義(みよしかずよし)氏が、ライフワークとして取材に取り組んできた約10年に渡る傑作約数千点の中から、全215点を厳選し、高精細デジタル画像とデジタル印刷技術が生み出した、学術的にも大変意義深い写真集となっている。
今回、印刷機として採用されたKM-1は、B2対応のUVインクジェット方式によりオフセット印刷機以上の用紙の多様性、安定性、高色域を実現したデジタル印刷機。印刷業界で待望されていた枚葉オフセット印刷に匹敵する高画質で2016年の発売以来、高い評価を獲得している。
小学館では、従来のオフセット印刷では出せなかった色域がKM-1で上乗せされて再現できる点を評価して印刷機に採用した。オフセット印刷では、金色が黄色に近い色調になってしまいがちだが、KM-1では、仏像に施されている金箔を本来の金属的な色合いで再現できる。また、にごりの出やすい中間色においても、朱色などの特殊な顔料が使われている像の深い色合いをリアルに再現することが可能。さらに、ディテールまでしっかり表現し、奥行き感・立体感を再現することができる。

加えてオフセット印刷では、校正刷りと本刷りで使用する印刷環境が異なるため、校正紙と本刷りの色合いに差異が生じる場合がある。このため、出版社の担当者は、印刷に立ち会い、色合いのズレの修正作業に、まる一日かけることもあるが、デジタル印刷では、校正刷りも本刷りも同じ印刷機のため、校正段階にしっかり確認しておけば印刷に立ち会う手間が省ける。また、重版を重ねた場合もデジタル印刷のため、最初の刷りと色を揃える必要もなく、色調整のために多くの時間とヤレ紙を使っていた手間とコストを削減することが可能となる。
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