キーワードで検索

  • トップ>
  • ニュース>
  • コニカミノルタジャパン、小学館刊行の超特大写真集SUMO本「東大寺...

コニカミノルタジャパン、小学館刊行の超特大写真集SUMO本「東大寺」の印刷にKM-1が採用

2020年7月21日ニュース

 コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、大須賀健社長)は、小学館SUMO本「東大寺」(発売中)の印刷に29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1(以下、KM-1)」が採用されたと発表した。

 小学館SUMO本は、「寺社仏閣、歌舞伎、絵画作品など日本の世界に誇るべき文化をありのままに本の形で後世に伝えていく」という考えの元、実際に見るよりも緻密な写真を超特大写真集として制作されている。この記念すべき創刊第一弾となる「東大寺」の写真集の印刷を美術印刷で定評のあるNISSHA(株)が担当し、KM-1のインクジェット印刷機が使用された。
小学館SUMO本「東大寺」
 同写真集は、南国のビーチを美しく撮影した代表作「楽園」シリーズなどで知られる写真家・三好和義(みよしかずよし)氏が、ライフワークとして取材に取り組んできた約10年に渡る傑作約数千点の中から、全215点を厳選し、高精細デジタル画像とデジタル印刷技術が生み出した、学術的にも大変意義深い写真集となっている。

 今回、印刷機として採用されたKM-1は、B2対応のUVインクジェット方式によりオフセット印刷機以上の用紙の多様性、安定性、高色域を実現したデジタル印刷機。印刷業界で待望されていた枚葉オフセット印刷に匹敵する高画質で2016年の発売以来、高い評価を獲得している。

 小学館では、従来のオフセット印刷では出せなかった色域がKM-1で上乗せされて再現できる点を評価して印刷機に採用した。オフセット印刷では、金色が黄色に近い色調になってしまいがちだが、KM-1では、仏像に施されている金箔を本来の金属的な色合いで再現できる。また、にごりの出やすい中間色においても、朱色などの特殊な顔料が使われている像の深い色合いをリアルに再現することが可能。さらに、ディテールまでしっかり表現し、奥行き感・立体感を再現することができる。
AccurioJet KM-1
 加えてオフセット印刷では、校正刷りと本刷りで使用する印刷環境が異なるため、校正紙と本刷りの色合いに差異が生じる場合がある。このため、出版社の担当者は、印刷に立ち会い、色合いのズレの修正作業に、まる一日かけることもあるが、デジタル印刷では、校正刷りも本刷りも同じ印刷機のため、校正段階にしっかり確認しておけば印刷に立ち会う手間が省ける。また、重版を重ねた場合もデジタル印刷のため、最初の刷りと色を揃える必要もなく、色調整のために多くの時間とヤレ紙を使っていた手間とコストを削減することが可能となる。

最新ニュース

kyocera_drupa24_taskalfa_pro_55000c_dp_tn.jpg

京セラ、コート紙への印刷可能〜商業用インクジェットプリンター新製品展示

2024年4月17日

 京セラドキュメントソリューションズ(株)(安藤博教社長)は、「drupa2024」に出展し、「Small footprint,big potential」をコンセプトに、商業用・産業...全文を読む

morisawa_variablefonts_dp_tn.jpg

モリサワ、初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」発表

2024年4月17日

 (株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、2024年度の新書体として、同社初となる和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。  「...全文を読む

dp_fb_samba_20240416_tn.jpg

富士フイルムBI、高精細な画質と高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発

2024年4月16日

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1,200×1,200dpiの解像度...全文を読む

fujifilm_drupa2024_jet-press-1160cfg_dp_tn.jpg

富士フイルム、drupa2024で商印向け連帳IJプリンター「Jet Press 1160CFG」公開

2024年4月4日

富士フイルムグループは、drupa2024 において世界展開する商業印刷向け連帳インクジェットプリンター「Jet Press 1160CFG」を初出展する。  同社は、1970年代後半...全文を読む

fujifilm_drupa2024_revoria-press-gc12500_dp_tn.jpg

富士フイルム、世界初の乾式トナーB2枚葉デジタルプレスを欧州初展示

2024年4月4日

  富士フイルム(株)(後藤禎一社長・CEO)はdrupa2024に出展し、世界初の乾式トナー方式によるB2サイズ枚葉デジタルプレス「Revoria Press GC12500」を欧州...全文を読む

新着トピックス

ffgs_digital24_tn.jpg

FFGS、製造現場の可視化・分析で印刷DXを支援

2024年4月5日マーケティング

 富士フイルムグラフィックソリューションズ(株)(山田周一郎社長、以下「FFGS」)が、印刷DXの支援活動を強化している。同活動は、製造現場を可視化・分析することで課題を抽出し、QCD...全文を読む

osakainsatsu_tec_coater_dp_mini.jpg

テクノロール、純国産機の「安心」提供[A3ノビサイズ枚葉コーター機]

2024年4月4日製品・テクノロジー

 印刷用ゴムロールおよび関連資材メーカーのテクノロール(株)(本社/大阪府和泉市テクノステージ3-4-5、畑中一辰社長)が開発したA3ノビサイズ対応の枚葉コーター機「TEC COATE...全文を読む

kodak_mercury_prosper7000.jpg

コダックジャパン、頁物印刷とパーソナライズDMの市場開拓へ

2024年4月3日スペシャリスト

 コダックジャパンは、日本市場において「効率性」にフォーカスした「頁物印刷」と、郵便料金改定とSDGsを起点とした「パーソナライズDM」という2つの市場に向けたインクジェットプリンティ...全文を読む

コニカミノルタジャパン、小学館刊行の超特大写真集SUMO本「東大寺」の印刷にKM-1が採用

2020年7月21日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 コニカミノルタジャパン(株)(本社/東京都港区、大須賀健社長)は、小学館SUMO本「東大寺」(発売中)の印刷に29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJet KM-1(以下、KM-1)」が採用されたと発表した。

 小学館SUMO本は、「寺社仏閣、歌舞伎、絵画作品など日本の世界に誇るべき文化をありのままに本の形で後世に伝えていく」という考えの元、実際に見るよりも緻密な写真を超特大写真集として制作されている。この記念すべき創刊第一弾となる「東大寺」の写真集の印刷を美術印刷で定評のあるNISSHA(株)が担当し、KM-1のインクジェット印刷機が使用された。
小学館SUMO本「東大寺」
 同写真集は、南国のビーチを美しく撮影した代表作「楽園」シリーズなどで知られる写真家・三好和義(みよしかずよし)氏が、ライフワークとして取材に取り組んできた約10年に渡る傑作約数千点の中から、全215点を厳選し、高精細デジタル画像とデジタル印刷技術が生み出した、学術的にも大変意義深い写真集となっている。

 今回、印刷機として採用されたKM-1は、B2対応のUVインクジェット方式によりオフセット印刷機以上の用紙の多様性、安定性、高色域を実現したデジタル印刷機。印刷業界で待望されていた枚葉オフセット印刷に匹敵する高画質で2016年の発売以来、高い評価を獲得している。

 小学館では、従来のオフセット印刷では出せなかった色域がKM-1で上乗せされて再現できる点を評価して印刷機に採用した。オフセット印刷では、金色が黄色に近い色調になってしまいがちだが、KM-1では、仏像に施されている金箔を本来の金属的な色合いで再現できる。また、にごりの出やすい中間色においても、朱色などの特殊な顔料が使われている像の深い色合いをリアルに再現することが可能。さらに、ディテールまでしっかり表現し、奥行き感・立体感を再現することができる。
AccurioJet KM-1
 加えてオフセット印刷では、校正刷りと本刷りで使用する印刷環境が異なるため、校正紙と本刷りの色合いに差異が生じる場合がある。このため、出版社の担当者は、印刷に立ち会い、色合いのズレの修正作業に、まる一日かけることもあるが、デジタル印刷では、校正刷りも本刷りも同じ印刷機のため、校正段階にしっかり確認しておけば印刷に立ち会う手間が省ける。また、重版を重ねた場合もデジタル印刷のため、最初の刷りと色を揃える必要もなく、色調整のために多くの時間とヤレ紙を使っていた手間とコストを削減することが可能となる。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP