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ミマキ、新中長期成長戦略「Mimaki V10」策定

2025年度に営業利益率10%、経常利益率8%達成へ

2020年12月7日ニュース

 (株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、2020〜2025年度にかけて同社が取り組む新たな中長期成長戦略「Mimaki V10」を策定した。

2日開催の「Mimaki V10」オンライン説明会で成長戦略を語る池田社長

 同社グループは、2016年度に策定した中長期ビジョン「M1000」において、向こう4〜8年後に売上高1000億円の達成を目指して戦略及び経営基盤を強化してきたが、2019年度第4四半期から顕在化した新型コロナウイルス感染症の拡大にともなう世界的な景気低迷の影響と市場ニーズや顧客の志向変化を踏まえ、with/afterコロナの時代を見据えた根本的な見直しが必要と判断。2025年度をゴールとした新中長期成長戦略を策定した。

 同計画では、前工程・プリント/カット/コート・後工程の一貫システムによるソリューション提供で、「産業印刷のデジタル・オンデマンド化をけん引する」という基本方針を打ち出すとともに、2025年度の営業利益率10%、経常利益率8%を達成する目標が示され、インクの品質改善をはじめ、中国市場の強化、Eコマースによる新たなビジネスモデルの構築、新規市場・新規アプリケーションの開拓、開発サイクルの見直し(期間短縮)などを施策に挙げている。

市場・事業別戦略

サイングラフィックス市場

▽従来主流の有機溶剤系インクから、環境負荷が低いUV硬化型インクへの転換が加速する機を捉え、競争優位を確保しているUV硬化型インクを生かした製品やソリューションの開発・販売活動を積極的に展開する。

▽エントリー領域でのシェア拡大と、ミドル(・ハイエンド)領域での収益確保。

▽UVプリンタ特許技術の活用による競争優位性強化

インダストリアルプロダクツ市場

▽拡大するスマートファクトリーの流れを捉え、プリント/カット/コート工程の自動化による省人化・無人化を実現する製品やソリューションを提供。

▽グッズ・ノベルティプリント市場で大きなポジションを占めるパッド印刷を、インクジェットによるデジタル化で新たな成長市場として開拓する。

▽UVプリンタ特許技術の活用による競争優位性強化

テキスタイル・アパレル市場

▽コロナ禍により市場が店頭販売からEコマースにシフトし、生産者の需要が高速機から高付加価値機に変化する機会を捉えたソリューションの提供。

▽高速機は「Tiger 1800BMk II」でポジションを維持しつつ、中・低速機のラインアップを強化し、デジタル・オンデマンド需要に対応。

3Dプリンティング事業

▽2017年に発売した1,000万色フルカラー「3DUJ-553」を皮切りに、熱融解積層方式、1.8m大型造形モデルと順調にラインアップを拡大、2021年1月より1,000万色フルカラーエントリーモデルを投入して需要を拡大。

▽3Dによる造形を容易にするためのソリューションの提供。

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▽エントリー領域でのシェア拡大と、ミドル(・ハイエンド)領域での収益確保。

▽UVプリンタ特許技術の活用による競争優位性強化

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▽拡大するスマートファクトリーの流れを捉え、プリント/カット/コート工程の自動化による省人化・無人化を実現する製品やソリューションを提供。

▽グッズ・ノベルティプリント市場で大きなポジションを占めるパッド印刷を、インクジェットによるデジタル化で新たな成長市場として開拓する。

▽UVプリンタ特許技術の活用による競争優位性強化

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▽コロナ禍により市場が店頭販売からEコマースにシフトし、生産者の需要が高速機から高付加価値機に変化する機会を捉えたソリューションの提供。

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3Dプリンティング事業

▽2017年に発売した1,000万色フルカラー「3DUJ-553」を皮切りに、熱融解積層方式、1.8m大型造形モデルと順調にラインアップを拡大、2021年1月より1,000万色フルカラーエントリーモデルを投入して需要を拡大。

▽3Dによる造形を容易にするためのソリューションの提供。

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