コンテンツビジネスで地域活性化に貢献
一方、トピックスとして、Jet Pressを活用した同社のコンテンツビジネスの一例を紹介する。
(一社)アニメツーリズム協会が展開する「2019年度版 訪れてみたい日本のアニメ聖地88」において、兵田印刷工芸がある兵庫県西宮市が、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地として認定された。これを受け、同社が西宮市に提案した記念イベント「SOS団in西宮に集合よ!オーバー♪」が7月7日から8月末まで開催されている。

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」は、西宮市が舞台となっており、西宮市の風景が数多く出てくる。そこでこのイベントでは、おすすめスポットなどを紹介する聖地巡りマップの配布をはじめ、オリジナルカードがもらえるスタンプラリー、さらにアニメに描かれた風景をバリアブル大型ポスターにして市内各所に掲示するポスターハンティングなどを展開している。このオリジナルカードやバリアブル大型ポスターは、グッズとしても販売しており、オープンから2日で完売するなど大きな反響を呼んでいる。これらはもちろん、Jet Pressで印刷されている。
「Jet Pressで印刷したアニメのカードは驚くほどに綺麗な仕上がりになっている。オフセット印刷で出にくい色や中間色の滑らかさの差は歴然だ。今回、Jet Pressがアニメと相性が良いことが分かった」(兵田社長)

そもそも、Jet Pressの良さをアピールするためのイベント企画でもあったという。ラジオなどのメディアでも取り上げられるなど、その宣伝効果は上々のようだ。
また、オリジナルスマホアプリ「ARUNO(アルノ)」を使って位置情報を取得しながらマップナビゲーション機能で聖地を巡り、ポイントに近づくとARが起動し、アニメーションを表示するなどの仕掛けや、画面上のキャラクターと一緒に写真を撮ってSNSへの投稿を促すなど、イベントを盛り上げる仕掛けが随所に盛り込まれている。
「アプリも高い評価を受けたが、私が何より嬉しかったのは、紙媒体である聖地巡りマップを入手するためにわざわざ全国から西宮を訪れてくれること。このマップがリッチコンテンツになっている証拠。アニメのみならず、スポーツ選手やキャラクターなど、そこにはコアなファンが必ずいる。そこに可変情報を発信することでOne to Oneビジネスの可能性も見えてくる」(西中氏)
◇ ◇
「印刷物はおまけ。企画・コンテンツからの多岐にわたる商品の中のひとつである。今後我々は、『デジタルコンテンツ』という新たな利益創出のブラックボックスを作り上げていく必要がある」と語る兵田社長。これからも「完全デジタル印刷会社だからできること」を追求していく考えだ。
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コンテンツビジネスで地域活性化に貢献
一方、トピックスとして、Jet Pressを活用した同社のコンテンツビジネスの一例を紹介する。
(一社)アニメツーリズム協会が展開する「2019年度版 訪れてみたい日本のアニメ聖地88」において、兵田印刷工芸がある兵庫県西宮市が、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地として認定された。これを受け、同社が西宮市に提案した記念イベント「SOS団in西宮に集合よ!オーバー♪」が7月7日から8月末まで開催されている。

アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」は、西宮市が舞台となっており、西宮市の風景が数多く出てくる。そこでこのイベントでは、おすすめスポットなどを紹介する聖地巡りマップの配布をはじめ、オリジナルカードがもらえるスタンプラリー、さらにアニメに描かれた風景をバリアブル大型ポスターにして市内各所に掲示するポスターハンティングなどを展開している。このオリジナルカードやバリアブル大型ポスターは、グッズとしても販売しており、オープンから2日で完売するなど大きな反響を呼んでいる。これらはもちろん、Jet Pressで印刷されている。
「Jet Pressで印刷したアニメのカードは驚くほどに綺麗な仕上がりになっている。オフセット印刷で出にくい色や中間色の滑らかさの差は歴然だ。今回、Jet Pressがアニメと相性が良いことが分かった」(兵田社長)

そもそも、Jet Pressの良さをアピールするためのイベント企画でもあったという。ラジオなどのメディアでも取り上げられるなど、その宣伝効果は上々のようだ。
また、オリジナルスマホアプリ「ARUNO(アルノ)」を使って位置情報を取得しながらマップナビゲーション機能で聖地を巡り、ポイントに近づくとARが起動し、アニメーションを表示するなどの仕掛けや、画面上のキャラクターと一緒に写真を撮ってSNSへの投稿を促すなど、イベントを盛り上げる仕掛けが随所に盛り込まれている。
「アプリも高い評価を受けたが、私が何より嬉しかったのは、紙媒体である聖地巡りマップを入手するためにわざわざ全国から西宮を訪れてくれること。このマップがリッチコンテンツになっている証拠。アニメのみならず、スポーツ選手やキャラクターなど、そこにはコアなファンが必ずいる。そこに可変情報を発信することでOne to Oneビジネスの可能性も見えてくる」(西中氏)
◇ ◇
「印刷物はおまけ。企画・コンテンツからの多岐にわたる商品の中のひとつである。今後我々は、『デジタルコンテンツ』という新たな利益創出のブラックボックスを作り上げていく必要がある」と語る兵田社長。これからも「完全デジタル印刷会社だからできること」を追求していく考えだ。
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