キーワードで検索

兵田印刷工芸、B2バリアブルポスターでアンケート

[アンケートポスター]紙 → デジタル → 紙で販促へ、汎用アプリ「ARUNO」も

2019年8月2日マーケティングケーススタディ

コンテンツビジネスで地域活性化に貢献

 一方、トピックスとして、Jet Pressを活用した同社のコンテンツビジネスの一例を紹介する。

 (一社)アニメツーリズム協会が展開する「2019年度版 訪れてみたい日本のアニメ聖地88」において、兵田印刷工芸がある兵庫県西宮市が、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地として認定された。これを受け、同社が西宮市に提案した記念イベント「SOS団in西宮に集合よ!オーバー♪」が7月7日から8月末まで開催されている。
イベント「SOS団in西宮に集合よ!オーバー♪」は8月末まで開催
 アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」は、西宮市が舞台となっており、西宮市の風景が数多く出てくる。そこでこのイベントでは、おすすめスポットなどを紹介する聖地巡りマップの配布をはじめ、オリジナルカードがもらえるスタンプラリー、さらにアニメに描かれた風景をバリアブル大型ポスターにして市内各所に掲示するポスターハンティングなどを展開している。このオリジナルカードやバリアブル大型ポスターは、グッズとしても販売しており、オープンから2日で完売するなど大きな反響を呼んでいる。これらはもちろん、Jet Pressで印刷されている。

 「Jet Pressで印刷したアニメのカードは驚くほどに綺麗な仕上がりになっている。オフセット印刷で出にくい色や中間色の滑らかさの差は歴然だ。今回、Jet Pressがアニメと相性が良いことが分かった」(兵田社長)
「B2バリアブル」という「価値」を生み出す「Jet Press 720S」
 そもそも、Jet Pressの良さをアピールするためのイベント企画でもあったという。ラジオなどのメディアでも取り上げられるなど、その宣伝効果は上々のようだ。

 また、オリジナルスマホアプリ「ARUNO(アルノ)」を使って位置情報を取得しながらマップナビゲーション機能で聖地を巡り、ポイントに近づくとARが起動し、アニメーションを表示するなどの仕掛けや、画面上のキャラクターと一緒に写真を撮ってSNSへの投稿を促すなど、イベントを盛り上げる仕掛けが随所に盛り込まれている。

 「アプリも高い評価を受けたが、私が何より嬉しかったのは、紙媒体である聖地巡りマップを入手するためにわざわざ全国から西宮を訪れてくれること。このマップがリッチコンテンツになっている証拠。アニメのみならず、スポーツ選手やキャラクターなど、そこにはコアなファンが必ずいる。そこに可変情報を発信することでOne to Oneビジネスの可能性も見えてくる」(西中氏)

               ◇             ◇

 「印刷物はおまけ。企画・コンテンツからの多岐にわたる商品の中のひとつである。今後我々は、『デジタルコンテンツ』という新たな利益創出のブラックボックスを作り上げていく必要がある」と語る兵田社長。これからも「完全デジタル印刷会社だからできること」を追求していく考えだ。

新着トピックス

kodak_mercury_prosper7000.jpg

コダックジャパン、頁物印刷とパーソナライズDMの市場開拓へ

2024年4月3日スペシャリスト

 コダックジャパンは、日本市場において「効率性」にフォーカスした「頁物印刷」と、郵便料金改定とSDGsを起点とした「パーソナライズDM」という2つの市場に向けたインクジェットプリンティ...全文を読む

dp_oobora_15k_20240326_tn.jpg

大洞印刷、国内外の需要に対応〜デジタル印刷サービスが二桁成長

2024年4月3日企業・経営

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)のデジタル印刷機のユーザーである大洞印刷(株)(本社/岐阜県本巣市、大洞広和社長)は、受注から出荷までのワークフロー管理システムを導入...全文を読む

最新ニュース

kyocera_drupa24_taskalfa_pro_55000c_dp_tn.jpg

京セラ、コート紙への印刷可能〜商業用インクジェットプリンター新製品展示

2024年4月17日

 京セラドキュメントソリューションズ(株)(安藤博教社長)は、「drupa2024」に出展し、「Small footprint,big potential」をコンセプトに、商業用・産業...全文を読む

morisawa_variablefonts_dp_tn.jpg

モリサワ、初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」発表

2024年4月17日

 (株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、2024年度の新書体として、同社初となる和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。  「...全文を読む

dp_fb_samba_20240416_tn.jpg

富士フイルムBI、高精細な画質と高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発

2024年4月16日

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1,200×1,200dpiの解像度...全文を読む

兵田印刷工芸、B2バリアブルポスターでアンケート

[アンケートポスター]紙 → デジタル → 紙で販促へ、汎用アプリ「ARUNO」も

2019年8月2日マーケティングケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

コンテンツビジネスで地域活性化に貢献

 一方、トピックスとして、Jet Pressを活用した同社のコンテンツビジネスの一例を紹介する。

 (一社)アニメツーリズム協会が展開する「2019年度版 訪れてみたい日本のアニメ聖地88」において、兵田印刷工芸がある兵庫県西宮市が、アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」の聖地として認定された。これを受け、同社が西宮市に提案した記念イベント「SOS団in西宮に集合よ!オーバー♪」が7月7日から8月末まで開催されている。
イベント「SOS団in西宮に集合よ!オーバー♪」は8月末まで開催
 アニメ「涼宮ハルヒの憂鬱」は、西宮市が舞台となっており、西宮市の風景が数多く出てくる。そこでこのイベントでは、おすすめスポットなどを紹介する聖地巡りマップの配布をはじめ、オリジナルカードがもらえるスタンプラリー、さらにアニメに描かれた風景をバリアブル大型ポスターにして市内各所に掲示するポスターハンティングなどを展開している。このオリジナルカードやバリアブル大型ポスターは、グッズとしても販売しており、オープンから2日で完売するなど大きな反響を呼んでいる。これらはもちろん、Jet Pressで印刷されている。

 「Jet Pressで印刷したアニメのカードは驚くほどに綺麗な仕上がりになっている。オフセット印刷で出にくい色や中間色の滑らかさの差は歴然だ。今回、Jet Pressがアニメと相性が良いことが分かった」(兵田社長)
「B2バリアブル」という「価値」を生み出す「Jet Press 720S」
 そもそも、Jet Pressの良さをアピールするためのイベント企画でもあったという。ラジオなどのメディアでも取り上げられるなど、その宣伝効果は上々のようだ。

 また、オリジナルスマホアプリ「ARUNO(アルノ)」を使って位置情報を取得しながらマップナビゲーション機能で聖地を巡り、ポイントに近づくとARが起動し、アニメーションを表示するなどの仕掛けや、画面上のキャラクターと一緒に写真を撮ってSNSへの投稿を促すなど、イベントを盛り上げる仕掛けが随所に盛り込まれている。

 「アプリも高い評価を受けたが、私が何より嬉しかったのは、紙媒体である聖地巡りマップを入手するためにわざわざ全国から西宮を訪れてくれること。このマップがリッチコンテンツになっている証拠。アニメのみならず、スポーツ選手やキャラクターなど、そこにはコアなファンが必ずいる。そこに可変情報を発信することでOne to Oneビジネスの可能性も見えてくる」(西中氏)

               ◇             ◇

 「印刷物はおまけ。企画・コンテンツからの多岐にわたる商品の中のひとつである。今後我々は、『デジタルコンテンツ』という新たな利益創出のブラックボックスを作り上げていく必要がある」と語る兵田社長。これからも「完全デジタル印刷会社だからできること」を追求していく考えだ。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP