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昭和堂、小児患者と家族に希望を-子どもの絵画をデジタル印刷で作品化

チルドレンズアートの活動を支援〜IPA2023で「マルチピース部門」第2位獲得

2024年4月1日企業・経営

特殊トナーで子どもたちの絵画を鮮やかに色再現

 同社がRevoria Pressによる生産に切り替えて制作したのは、カレンダー、身長測定ポスター、トランプの3アイテムだ。
「マルチピース部門」第2位に選出された昭和堂の作品
 カレンダーは、作品すべてがメインビジュアルとなるため、Revoria Pressの強みの1つである特殊トナーのピンクとシルバーを活用し、作品の魅力を引き出している。

 鈴木氏は「女の子などはピンクを好んで使うため、ピンクで描いた絵が多くあった。オフセット印刷では色が出にくいが、Revoria Pressでは、鮮やかなピンクを印刷することができた」とRevoria Pressを評価している。

 渡部氏も「原画をスキャンし、デザインを施して印刷しているが、子どもたちの絵は蛍光色など明るい色が多いので、メタリックカラーやピンクトナーとの相性が非常によかったと実感している」と、特殊トナーを活用した新たな表現手法に手応えを感じている。

 入社3年目で参加した池邉氏は「ピンクトナーなど普段の仕事ではあまり手掛けたことがない色だったため、データ制作は苦労したが満足のいく作品に仕上げることができた」と、今回の作品制作について振り返る。

 ポスターは、Revoria Pressで対応可能な長尺用紙(1,200mm)への印刷を活用し、子どもの成長記録として身長を測定できるデザインにしている。また用紙には、不織布のシータスを使用している。長尺用紙への印刷を活用し、身長測定用ポスターとして仕上げたことには、ある目的があると横尾氏は説明する。

 「多くの小児科で、このポスターを貼ってもらい、診察の待ち時間などに使用してもらいたい。そうなれば必ず親御さんの目に留まり、この活動を知ってもらえるはず。また、耐久性のあるシータスを採用したことで多くのお子さんが見て、触っても長く使用してもらえるはず」
視覚的な効果と子どもたちの絵画を融合
 このポスターでは、ホログラムで波を表現したデザインをシルバートナーで印刷している。これにより見る角度によって変化する視覚的な効果を演出し、より多くの人の目に留まるように工夫している。

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特殊トナーで子どもたちの絵画を鮮やかに色再現

 同社がRevoria Pressによる生産に切り替えて制作したのは、カレンダー、身長測定ポスター、トランプの3アイテムだ。
「マルチピース部門」第2位に選出された昭和堂の作品
 カレンダーは、作品すべてがメインビジュアルとなるため、Revoria Pressの強みの1つである特殊トナーのピンクとシルバーを活用し、作品の魅力を引き出している。

 鈴木氏は「女の子などはピンクを好んで使うため、ピンクで描いた絵が多くあった。オフセット印刷では色が出にくいが、Revoria Pressでは、鮮やかなピンクを印刷することができた」とRevoria Pressを評価している。

 渡部氏も「原画をスキャンし、デザインを施して印刷しているが、子どもたちの絵は蛍光色など明るい色が多いので、メタリックカラーやピンクトナーとの相性が非常によかったと実感している」と、特殊トナーを活用した新たな表現手法に手応えを感じている。

 入社3年目で参加した池邉氏は「ピンクトナーなど普段の仕事ではあまり手掛けたことがない色だったため、データ制作は苦労したが満足のいく作品に仕上げることができた」と、今回の作品制作について振り返る。

 ポスターは、Revoria Pressで対応可能な長尺用紙(1,200mm)への印刷を活用し、子どもの成長記録として身長を測定できるデザインにしている。また用紙には、不織布のシータスを使用している。長尺用紙への印刷を活用し、身長測定用ポスターとして仕上げたことには、ある目的があると横尾氏は説明する。

 「多くの小児科で、このポスターを貼ってもらい、診察の待ち時間などに使用してもらいたい。そうなれば必ず親御さんの目に留まり、この活動を知ってもらえるはず。また、耐久性のあるシータスを採用したことで多くのお子さんが見て、触っても長く使用してもらえるはず」
視覚的な効果と子どもたちの絵画を融合
 このポスターでは、ホログラムで波を表現したデザインをシルバートナーで印刷している。これにより見る角度によって変化する視覚的な効果を演出し、より多くの人の目に留まるように工夫している。

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