昭和堂、小児患者と家族に希望を-子どもの絵画をデジタル印刷で作品化
チルドレンズアートの活動を支援〜IPA2023で「マルチピース部門」第2位獲得
2024年4月1日企業・経営
-
(株)昭和堂(本社/長崎県諫早市、永江正澄社長)が、闘病中の子どもたちを支援するボランティア組織「久留米大学チルドレンズアート」の活動を支援するために制作した「闘病中の子どもたちへの支援活動〜Kurume University Chirdren's Art〜」が、2023年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において「マルチピース部門」第2位に選出された。この作品は、久留米大学病院で治療を受けている子どもたちが描いた絵画を使い制作されたポスターやカレンダー、トランプで構成されている。その制作には、富士フイルムビジネスイノベーション製のカラープロダクションプリンター「Revoria Press PC1120(以下、Revoria Press)」が使用されている。
昭和堂は1951年の創業以来、約70年間にわたり培ってきた印刷技術と、クロスメディアを駆使した様々な情報発信ツールでプロモーション支援を展開している販売促進サポート企業。「ワクワク・ドキドキをプロデュースする」をコンセプトにマーケティングから企画・デザイン、特殊印刷、ホームページ制作まで様々な事業領域で顧客のビジネスを支援している。その同社が今回、入賞を果たしたIPAは、富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィックが2008年からアジア・パシフィック地域で毎年開催しているデジタル印刷コンテストプログラムで、富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)のプロダクションプリンター「Revoria Press」シリーズやインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズ、ワイドフォーマットプリンター「Acuity」シリーズなどを使って制作された印刷物が作品として第三者の審査員によって評価される。
通算で16回目の開催となる今回は、アジア・パシフィックの11の国と地域から275作品の応募があり、その中から39作品が入賞。日本からは、13社20作品がエントリーし、4作品が入賞を果たしている。同社は、「マルチピース部門」で第2位を獲得。さらにIPA入賞作品が自動エントリーされる「2023 ASIAN PRINT AWARDS(以下、APA)」において「デジタルカレンダー部門」の銀賞も受賞している。
1月15日には、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(株)福岡支社において、今回の作品制作に携わった昭和堂の鈴木岳男氏(アクティブ・クリエイション本部 執行役 アクティブ九州 支店長)、横尾竜太氏(アクティブ・クリエイション本部 アクティブ九州 アクティブ・クリエーター)、渡部純三氏(企画デザイン室 トップラン マーケティング・ディレクション室 マーケティング・ディレクター)、池邉真穂氏(企画デザイン室トップラン ビジュアル・クリエーター)の4氏が出席のもと、表彰セレモニーが行われ、富士フイルムBIの木田裕士執行役員から記念トロフィーと表彰状が手渡された。
余剰在庫の問題をデジタル印刷で解決
入賞作品の題材となった「久留米大学チルドレンズアート(以下、チルドレンズアート)」は、久留米大学病院に勤務し、小児がんや小児医療領域の治療に携わる医師を中心に、2010年から活動を開始したボランティア組織。闘病中の子どもたちに治療を受けていく中で希望や支えになるような取り組みを行うことを目的とし、同病院で治療を受けている子どもたちが描いた絵画をもとにオリジナル作品を商品化し、その収益を小児科領域の活動や、その他の病気の子どもたちへの支援の活動資金として還元していくことを目指している。
この取り組みに賛同した同社は、チルドレンズアートの活動開始当初から横尾氏を中心として商品の企画・開発、制作に携わることを決定。これまでその生産にはオフセット印刷機を用いていたが、今回の入賞作品は、Revoria Pressを活用してデジタル印刷に切り替えて制作されている。その理由について横尾氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が背景にあると語る。
「これまで当社は、オフセット印刷で各種商品を生産してきた。これら商品は医療関連の学会、または病院内のイベントなどで販売されていた。しかし、コロナ禍により各種会合やイベントが中止になるなど販売機会が減少し、余剰在庫が問題となっていた。その問題を解決する方法として、富士フイルムBIからの提案を受け、柔軟な生産が可能なRevoria Pressによる制作にトライした」
新着トピックス
after drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
2024年8月2日製品・テクノロジー
富士フイルムグループは、5月28日からドイツ・デュッセルドルフで開催された世界最大の印刷・メディア産業展「drupa2024」において、過去最大規模となる2,420平方メートルのブー...全文を読む
「色」の課題解決から維持管理まで〜総合CMS「FFGS QC Navi」
2024年8月2日スペシャリスト
さまざまなジョブを常に最適なコスト・時間で生産するには、工程全体の品質の統一と安定化が必要になり、それは「オフセット印刷・デジタル印刷の色品質が統一され、安定した状態」である。この理...全文を読む
最新ニュース
2024年9月9日
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、大判ソフトサイン用途およびホーム・テキスタイル市場に向けて、ダイレクト昇華プリントと昇華転写プリントの両方を1台で出力できる3.2m幅...全文を読む
2024年9月9日
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、エコソルベントインク搭載Roll to Rollプリント&カット複合機「CJV200シリーズ」を発表した。 同機は、同社のフラッグシ...全文を読む
ミマキ、プリントサイズを従来機の半分に - 新フラットベッドUV発表
2024年9月9日
(株)ミマキエンジニアリング(池田和明社長)は、ミドルサイズのフラットベッドUVインクジェットプリンタ「JFX200-1213EX」のを発表した。 同社は2003年に世界初の白色イ...全文を読む
昭和堂、小児患者と家族に希望を-子どもの絵画をデジタル印刷で作品化
チルドレンズアートの活動を支援〜IPA2023で「マルチピース部門」第2位獲得
2024年4月1日企業・経営
(株)昭和堂(本社/長崎県諫早市、永江正澄社長)が、闘病中の子どもたちを支援するボランティア組織「久留米大学チルドレンズアート」の活動を支援するために制作した「闘病中の子どもたちへの支援活動〜Kurume University Chirdren's Art〜」が、2023年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において「マルチピース部門」第2位に選出された。この作品は、久留米大学病院で治療を受けている子どもたちが描いた絵画を使い制作されたポスターやカレンダー、トランプで構成されている。その制作には、富士フイルムビジネスイノベーション製のカラープロダクションプリンター「Revoria Press PC1120(以下、Revoria Press)」が使用されている。
昭和堂は1951年の創業以来、約70年間にわたり培ってきた印刷技術と、クロスメディアを駆使した様々な情報発信ツールでプロモーション支援を展開している販売促進サポート企業。「ワクワク・ドキドキをプロデュースする」をコンセプトにマーケティングから企画・デザイン、特殊印刷、ホームページ制作まで様々な事業領域で顧客のビジネスを支援している。
その同社が今回、入賞を果たしたIPAは、富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィックが2008年からアジア・パシフィック地域で毎年開催しているデジタル印刷コンテストプログラムで、富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)のプロダクションプリンター「Revoria Press」シリーズやインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズ、ワイドフォーマットプリンター「Acuity」シリーズなどを使って制作された印刷物が作品として第三者の審査員によって評価される。
通算で16回目の開催となる今回は、アジア・パシフィックの11の国と地域から275作品の応募があり、その中から39作品が入賞。日本からは、13社20作品がエントリーし、4作品が入賞を果たしている。同社は、「マルチピース部門」で第2位を獲得。さらにIPA入賞作品が自動エントリーされる「2023 ASIAN PRINT AWARDS(以下、APA)」において「デジタルカレンダー部門」の銀賞も受賞している。
1月15日には、富士フイルムビジネスイノベーションジャパン(株)福岡支社において、今回の作品制作に携わった昭和堂の鈴木岳男氏(アクティブ・クリエイション本部 執行役 アクティブ九州 支店長)、横尾竜太氏(アクティブ・クリエイション本部 アクティブ九州 アクティブ・クリエーター)、渡部純三氏(企画デザイン室 トップラン マーケティング・ディレクション室 マーケティング・ディレクター)、池邉真穂氏(企画デザイン室トップラン ビジュアル・クリエーター)の4氏が出席のもと、表彰セレモニーが行われ、富士フイルムBIの木田裕士執行役員から記念トロフィーと表彰状が手渡された。
余剰在庫の問題をデジタル印刷で解決
入賞作品の題材となった「久留米大学チルドレンズアート(以下、チルドレンズアート)」は、久留米大学病院に勤務し、小児がんや小児医療領域の治療に携わる医師を中心に、2010年から活動を開始したボランティア組織。闘病中の子どもたちに治療を受けていく中で希望や支えになるような取り組みを行うことを目的とし、同病院で治療を受けている子どもたちが描いた絵画をもとにオリジナル作品を商品化し、その収益を小児科領域の活動や、その他の病気の子どもたちへの支援の活動資金として還元していくことを目指している。
この取り組みに賛同した同社は、チルドレンズアートの活動開始当初から横尾氏を中心として商品の企画・開発、制作に携わることを決定。これまでその生産にはオフセット印刷機を用いていたが、今回の入賞作品は、Revoria Pressを活用してデジタル印刷に切り替えて制作されている。
その理由について横尾氏は、新型コロナウイルスの感染拡大が背景にあると語る。
「これまで当社は、オフセット印刷で各種商品を生産してきた。これら商品は医療関連の学会、または病院内のイベントなどで販売されていた。しかし、コロナ禍により各種会合やイベントが中止になるなど販売機会が減少し、余剰在庫が問題となっていた。その問題を解決する方法として、富士フイルムBIからの提案を受け、柔軟な生産が可能なRevoria Pressによる制作にトライした」
新着トピックス
-
エコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年8月2日 ケーススタディ
-
after drupa 2024|HP、圧巻のデジタル印刷革新
2024年8月2日 製品・テクノロジー
-
after drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
2024年8月2日 製品・テクノロジー
-
「色」の課題解決から維持管理まで〜総合CMS「FFGS QC Navi」
2024年8月2日 スペシャリスト
-
富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
2024年7月30日 製品・テクノロジー
新着ニュース
SNSランキング
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 38sharesFFGS、製造現場の可視化・分析で印刷DXを支援
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 27shares軟包装印刷向け水性インクジェットデジタルプレス「Jet Press FP790」発売
- 25sharesブラザー、水性顔料ラテックスインクを搭載した大判プリンター「WF1-L640」発売
- 25sharesコダック、drupa2024でインクジェットとオフセットのソリューション展開
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展