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小松写真印刷、3,000通し以下をデジタル印刷に移行 -「品質の制約なし」

[Revoria Press PC1120導入事例]オフセット/デジタルの柔軟運用可能に

2025年3月7日ケーススタディ

出力枚数は前年の7倍に

 同社では、特色などを使った付加価値提案や商材開発よりも、まずは「デジタル・オフセット併用による生産効率化」を重視するという考えから、PC1120の4色モデルを選択した。村上社長は「CMYKの4色でも品質面のメリットは大きく、当初の狙い通り、オフセットからの移行は順調に進んでいる」と評価する。

 「導入から約3ヵ月後のPC1120の稼働実績を見ると、Color1000Pressを運用していた前年同時期に比べ、出力枚数が一気に7倍に増えている。従来はオフセットに回していた仕事でも、いまは積極的にPC1120を活用するようになっているので、その結果が表れている」(村上社長)

 オペレーションを担当する制作部の遠藤由果氏も、「PC1120を導入してからデジタル印刷のジョブが明らかに増えている」と実感を語る。

 「印刷ダイヤ(ジョブのシフト表)を見ると、PC1120はびっしり埋まっていてフル稼働状態。平均ロットも以前に比べて大きくなっていると思う。Color1000Pressでは300~400枚ぐらいまでのジョブがほとんどだったが、PC1120では2,000枚、3,000枚といったジョブも通している」

村上社長(左)と遠藤氏

 オフセット/デジタルへのジョブの振り分けは、主に営業が受注時に判断している。PC1120への移行が早い段階から進んだのは、損益分岐点が約3,000枚になるという情報が営業部門にもしっかりと共有された結果だろうか。

 「もちろんそれもあるが、加えて短納期の要望が増えていることも背景にある。オフセットの場合は加工を含めて3日ほどの納期が必要だが、デジタル印刷機では最短で即日納品も可能だから、品質がほぼ同じでコストアップにならなければ、納期の短い方を選ぶ。PC1120の導入後はこのように印刷設備の柔軟な選択が可能になった」(村上社長)

 また、オフセットの印刷物に色を合わせるケースでも、PC1120のメリットが活きているという。

 「たとえば、初版をオフセットで印刷し、再版は少部数をデジタル印刷機で出力するといった場合に、PC1120ならかなりの精度で近づけることができる」(遠藤氏)

 色のマッチングも含め、オフセット印刷とデジタル印刷の臨機応変な併用が可能になったことで、その効果は印刷工程全体にも。

 「以前は、時期によってオフセットに仕事が集中してしまい、残業しなければこなし切れないという状況が発生していたが、いまではそうしたバランスの悪さがかなり解消されている。まだ詳細なデータはとっていないが、これまでにオフセットジョブの30%近くがPC1120に切り替わっていると思う。オフセット側では、3,000通し以下の小ロットジョブが減った分、付帯作業時間の割合も減少し、実質的な稼働率は確実に上がっているはずである」(村上社長)

イベント案内パンフレット、日本酒ラベル、地域情報誌など、さまざまな印刷物にPC1120を活用

印刷物の多言語展開など、新規提案への活用も

 PC1120の稼働開始から1年経たずして、その品質性能を存分に引き出しながら、生産効率化、人材確保などの面で確かな成果を挙げている小松写真印刷。今後は、社内全体の効率化・DXをさらに推進しながら、デジタル印刷ならではの特性を活かした新たな受注の獲得にも取り組んでいく考えだ。

 「酒田は港町ということもあり、外国人観光客の来訪が増えており、それにともなって最近は多言語の印刷物の需要が高まっている。たとえば、イベント案内や観光施設のパンフレットなどを複数の言語で作成する場合、多品種小ロットになるから、デジタル印刷が適している。地元のスーパーや道の駅などでも、インバウンド向け多言語小冊子や店内POP、チラシ、ポスターなどのニーズが見込めるので、これから積極的に提案していきたい」(村上社長)

 さらに、紙器パッケージなどへの活用も視野に入れているという。

 「いま、地元の洋菓子店さんとコラボ企画を進めており、その中でパッケージの製作についても相談を受けている。コラボ商品はやはり小ロットになるので、PC1120の新たな用途のひとつになるのではないか」(村上社長)

 社内の課題解決だけにとどまらず、地域のニーズにきめ細かく応えるためのツールとしても、同社のPC1120の活用はまだまだ広がりを見せそうだ。

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2025年3月7日ケーススタディ

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出力枚数は前年の7倍に

 同社では、特色などを使った付加価値提案や商材開発よりも、まずは「デジタル・オフセット併用による生産効率化」を重視するという考えから、PC1120の4色モデルを選択した。村上社長は「CMYKの4色でも品質面のメリットは大きく、当初の狙い通り、オフセットからの移行は順調に進んでいる」と評価する。

 「導入から約3ヵ月後のPC1120の稼働実績を見ると、Color1000Pressを運用していた前年同時期に比べ、出力枚数が一気に7倍に増えている。従来はオフセットに回していた仕事でも、いまは積極的にPC1120を活用するようになっているので、その結果が表れている」(村上社長)

 オペレーションを担当する制作部の遠藤由果氏も、「PC1120を導入してからデジタル印刷のジョブが明らかに増えている」と実感を語る。

 「印刷ダイヤ(ジョブのシフト表)を見ると、PC1120はびっしり埋まっていてフル稼働状態。平均ロットも以前に比べて大きくなっていると思う。Color1000Pressでは300~400枚ぐらいまでのジョブがほとんどだったが、PC1120では2,000枚、3,000枚といったジョブも通している」

村上社長(左)と遠藤氏

 オフセット/デジタルへのジョブの振り分けは、主に営業が受注時に判断している。PC1120への移行が早い段階から進んだのは、損益分岐点が約3,000枚になるという情報が営業部門にもしっかりと共有された結果だろうか。

 「もちろんそれもあるが、加えて短納期の要望が増えていることも背景にある。オフセットの場合は加工を含めて3日ほどの納期が必要だが、デジタル印刷機では最短で即日納品も可能だから、品質がほぼ同じでコストアップにならなければ、納期の短い方を選ぶ。PC1120の導入後はこのように印刷設備の柔軟な選択が可能になった」(村上社長)

 また、オフセットの印刷物に色を合わせるケースでも、PC1120のメリットが活きているという。

 「たとえば、初版をオフセットで印刷し、再版は少部数をデジタル印刷機で出力するといった場合に、PC1120ならかなりの精度で近づけることができる」(遠藤氏)

 色のマッチングも含め、オフセット印刷とデジタル印刷の臨機応変な併用が可能になったことで、その効果は印刷工程全体にも。

 「以前は、時期によってオフセットに仕事が集中してしまい、残業しなければこなし切れないという状況が発生していたが、いまではそうしたバランスの悪さがかなり解消されている。まだ詳細なデータはとっていないが、これまでにオフセットジョブの30%近くがPC1120に切り替わっていると思う。オフセット側では、3,000通し以下の小ロットジョブが減った分、付帯作業時間の割合も減少し、実質的な稼働率は確実に上がっているはずである」(村上社長)

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