クラリアント、新たなインクジェット用顔料で色域を拡大
2018年5月22日ニュース
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クラリアント社は、新顔料で色域を拡大し、デジタル印刷向けインク/トナー用顔料、染料、加工顔料用分散剤の製品レンジを拡大した。
クラリアントは、これまでにもインクジェットインクやプリントの色彩を豊かにする数多くのソリューションを提供してきた。しかし今回、「Ink Jet Magenta E-S VP6057」と「Ink Jet Orange GR VP6102」の2つの新製品を導入し、その色彩の範囲をさらに拡大する。
インクジェットインク用顔料である両製品は、水性インク、溶媒系インク、UV系インクに使用できる。いずれの顔料も優れた耐光性と耐候性を備えており、屋外・屋内のさまざまな用途に使用できる。また、カチオン含有量が少なく、優れたインク安定性や信頼性の高い印刷性能に必要な要件も満たしている。
Ink Jet Magenta E-S VP6057は、青みが強いマゼンタ顔料であり、優れた流動特性と長期の粘度安定性を備えている。その特徴は、非常に高い透明度と超微粒子、シャープな粒径分布にある。その非常に優れた流動性と鮮明な色合い(高彩度)が組み合わされることにより、現在市販されている他のPR122グレード(キナクリドン顔料)を上回る品質を実現している。
Ink Jet Orange GR VP6102は、デジタルインク専用に設計されたピグメントオレンジ43グレード顔料としては唯一の市販品となる。あらゆるオレンジ顔料の中でも最も鮮明にオレンジ色を発色する顔料の1つである。
クラリアント顔料ビジネスユニット、日本のマーケティング&セールス長である宮谷隆義氏は、「従来のCMYK4色システム(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)で表現できる色域には、若干の制限があった。そのため現在では、印刷用の顔料を増やす傾向が高まっている。オレンジ、さらには緑や紫を追加して色域を拡大すれば、とくにグラフィックアート(フライヤー、パンフレット)や包装材(ラベル、食品パッケージ)での注目をさらに集めることができる」と話している。
クラリアントでは、様々なデジタルパッケージ印刷用ソリューションに関する情報を提供している。ソリューションにはインク用顔料のほか、ラベル/包装材向け液体トナー用顔料も含まれる。また、短期間のデジタル出版印刷用カラーソリューションも提供している。クラリアントでは、あらゆるプロセスカラーとシェーディングカラーを生産している。
クラリアント顔料ビジネスユニットNIP&カラーフィルターのグローバルテクニカルマネジャーRüdiger Baur氏は、「クラリアントは、ノンインパクト印刷を構成する様々な要素で使用される専用品を全世界の市場に提供している。その製品には、Duasyn SF(無塩)精製インクジェットグレードや加工顔料であるHostacopy、インクジェット用分散体であるHostajet、電荷制御剤(CCA)のほか、一部地域向けのトナー用焼成シリカが含まれている」と話している。
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