HP、HP PageWideの新たな段ボールパッケージソリューションを発表
2021年8月25日ニュース
-
HP(米国)は、2021年8月に米国で開催されたパッケージングの見本市「SuperCorrExpo」に合わせ、パッケージのデジタル印刷において量産と高い収益性を実現する、HP PageWideの新たな段ボールパッケージ用ソリューションとして、新たなプリントヘッド技術を搭載したプレプリント対応段ボール用デジタル輪転印刷機「HP PageWide T1195i Press」などを発表した。
HPサーマルインクジェット技術と水性インクを搭載するHP PageWideは、段ボール市場向けにライナー原紙に印刷するプレプリントと、段ボールシートに直接印刷するポストプリントの両方に対応する。幅110インチの「HP PageWide T1195i Press」に搭載された新しいHPサーマルインクジェットプリントヘッドは、ロール給紙式印刷機の堅牢性と経済性を向上させている。これにより、デジタル印刷によるメインストリームの生産を促進し、コンバーターがさらに多くのジョブをフレキソプレプリントおよびオフセット印刷の合紙加工からデジタルに移行できるようになる。このプリントヘッド技術には、サーマルコントロール機能が組み込まれており、プレプリントシステムの性能が向上し、運用コストの削減につながる一方で、一貫性のある高品質な印刷を高速で提供する。新たなプリントヘッドを搭載した「HP PageWide T1195i Press」は、給紙機能の向上により、幅広いライナーとアプリケーションをサポートする。
また、HPは、HP PageWideの持続可能性を高めるため、「HP PageWide C500」のデジタル段ボールパッケージ用インクの試験が完了し、家庭および産業システムにおける堆肥化の認証を取得したことを発表。堆肥化が可能な製品を認証するグローバルな独立機関であるドイツのDin Certcoは、「HP PageWide C500」用HP CV150インクの堆肥化プロセスに「適合マーク」を付与し、インクが「堆肥化プロセスに害をもたらさない添加剤」であることを確認している。
「HP PageWide C500」の堆肥化可能認証により、コンバーターとブランド企業は、需要に応じた数量の印刷、在庫の無駄の削減、環境への全体的な影響の軽減が可能になるほか、段ボールパッケージの持続可能性の認知度を向上させ、循環型経済に寄与することができる。これは「HP PageWide C500」による印刷が、欧州の堆肥化試験規格EN 13432などの主要な規格に準拠し、堆肥化と生分解により回収可能なパッケージに使用できることを証明するもの。また、ドイツのPapiertechnische Stiftung(PTS)の標準プロセスを用いてHP PageWide段ボール用インクの試験も実施され、リサイクル可能であることが確認されている。
HPの水性インクは、食品用や繊細な製品のパッケージに使用でき、米国農務省(USDA)や食品医薬品局(FDA)の 連邦規則集第21巻(21 CFR)、ネスレガイダンス、スイス条例、EuPIAなどのグローバルな食品安全性および環境の主要ガイドラインに適合している。このインクにはUV反応性化学物質は含まれていないため、食品パッケージに使用する際に追加施策を必要としない。
最新ニュース
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日
富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む
SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介
2024年9月24日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む
エプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
2024年9月20日
セイコーエプソン(株)(エプソン)は、2024年9月19日、印刷業界向けDigital Front End(DFE)サーバー及びワークフロー・ソリューションのリーディングプロバイダー...全文を読む
SCREEN、「パッケージで彩るサステナブルな未来」テーマにTOKYO PACK 2024に出展
2024年9月11日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)と(株)SCREEN GP ジャパンは、10月23日から25日の3日間、東京ビッグサイトで開催される「TOKYO ...全文を読む
新着トピックス
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日ケーススタディ
京都を拠点に出版印刷を手がける共同印刷工業(株)(本社/京都市右京区西院清水町156-1、江戸孝典社長)は2024年3月、富士フイルムのプロダクションカラープリンター「Revoria...全文を読む
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日製品・テクノロジー
(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、2023年6月に開催されたITMAで技術出展した「捺染顔料転写プリントシステム」を製品化し、環境と人に優しい次世代...全文を読む
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト
コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む
HP、HP PageWideの新たな段ボールパッケージソリューションを発表
2021年8月25日ニュース
HP(米国)は、2021年8月に米国で開催されたパッケージングの見本市「SuperCorrExpo」に合わせ、パッケージのデジタル印刷において量産と高い収益性を実現する、HP PageWideの新たな段ボールパッケージ用ソリューションとして、新たなプリントヘッド技術を搭載したプレプリント対応段ボール用デジタル輪転印刷機「HP PageWide T1195i Press」などを発表した。
HPサーマルインクジェット技術と水性インクを搭載するHP PageWideは、段ボール市場向けにライナー原紙に印刷するプレプリントと、段ボールシートに直接印刷するポストプリントの両方に対応する。幅110インチの「HP PageWide T1195i Press」に搭載された新しいHPサーマルインクジェットプリントヘッドは、ロール給紙式印刷機の堅牢性と経済性を向上させている。これにより、デジタル印刷によるメインストリームの生産を促進し、コンバーターがさらに多くのジョブをフレキソプレプリントおよびオフセット印刷の合紙加工からデジタルに移行できるようになる。
このプリントヘッド技術には、サーマルコントロール機能が組み込まれており、プレプリントシステムの性能が向上し、運用コストの削減につながる一方で、一貫性のある高品質な印刷を高速で提供する。新たなプリントヘッドを搭載した「HP PageWide T1195i Press」は、給紙機能の向上により、幅広いライナーとアプリケーションをサポートする。
また、HPは、HP PageWideの持続可能性を高めるため、「HP PageWide C500」のデジタル段ボールパッケージ用インクの試験が完了し、家庭および産業システムにおける堆肥化の認証を取得したことを発表。堆肥化が可能な製品を認証するグローバルな独立機関であるドイツのDin Certcoは、「HP PageWide C500」用HP CV150インクの堆肥化プロセスに「適合マーク」を付与し、インクが「堆肥化プロセスに害をもたらさない添加剤」であることを確認している。
「HP PageWide C500」の堆肥化可能認証により、コンバーターとブランド企業は、需要に応じた数量の印刷、在庫の無駄の削減、環境への全体的な影響の軽減が可能になるほか、段ボールパッケージの持続可能性の認知度を向上させ、循環型経済に寄与することができる。
これは「HP PageWide C500」による印刷が、欧州の堆肥化試験規格EN 13432などの主要な規格に準拠し、堆肥化と生分解により回収可能なパッケージに使用できることを証明するもの。また、ドイツのPapiertechnische Stiftung(PTS)の標準プロセスを用いてHP PageWide段ボール用インクの試験も実施され、リサイクル可能であることが確認されている。
HPの水性インクは、食品用や繊細な製品のパッケージに使用でき、米国農務省(USDA)や食品医薬品局(FDA)の 連邦規則集第21巻(21 CFR)、ネスレガイダンス、スイス条例、EuPIAなどのグローバルな食品安全性および環境の主要ガイドラインに適合している。このインクにはUV反応性化学物質は含まれていないため、食品パッケージに使用する際に追加施策を必要としない。
新着ニュース
-
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日 ニュース
-
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日 ニュース
-
SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介
2024年9月24日 ニュース
-
エプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
2024年9月20日 ニュース
-
SCREEN、「パッケージで彩るサステナブルな未来」テーマにTOKYO PACK 2024に出展
2024年9月11日 ニュース
新着トピックス
-
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日 ケーススタディ
-
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日 製品・テクノロジー
-
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日 ケーススタディ
-
富士フイルムBI、独自のインクジェット技術で新たなソリューション提供
2024年9月11日 製品・テクノロジー
SNSランキング
- 84shares大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 59sharesエプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38shares富士フイルムBI、モノクロ機に印刷物の検品工程を自動化する新機能搭載
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展