ハイデルベルグ・ジャパン(株)(水野秀也社長)は今夏より、B1インクジェットデジタル印刷機「Primefire(プライムファイア)106」の国内販売を開始した。
Primefire106は、ハイデルベルグ社がdrupa2016で発表した、富士フイルムと共同開発したB1用紙サイズ対応・解像度1,200×1,200dpiで毎時2,500枚の印刷を実現する水性インクジェットデジタル印刷システム。富士フイルムのインクジェットヘッド技術「SAMBA Technology」とインク中の顔料を高速に凝集させるRAPIC(ラピック)技術を搭載し、滲みのないシャープさと、独自の4階調変調方式による階調再現性で、高密度かつ高精細な描写を実現している。
さらに、7色(CMYK、オレンジ、緑、紫)の水性顔料インクは、パントンカラーを95%カバーする幅広い色域を実現するだけでなく、食品包装や医薬品の紙器パッケージに適した安全性を兼ね備えている。
システムは、プリセットプラスフィーダー、プレコンディショニングユニット、インクジェットユニット、ドライユニット、コーティングユニット、デリバリ、コントロールセンターで構成され、デジタルフロントエンド「プリネクトDFE」によって制御されている。
ハイデルベルグ社では、drupa2016での発表以来、順調にベータテストを重ね、今年4月にはウィスロッホ-ヴァルドルフのパッケージソリューションのためのショールーム、ホール11に設置した1台を含め、合計4台のベータテスト機を出荷。そして、今年7月には、アメリカでの1号機をウォーネキーペーパーボックス社に納品。同機は、シリアルプロダクション1号機となる。
今年7月に開催されたIGAS2018において、ハイデルベルグ・ジャパン社は、「Primefire106ワールド」というテーマのもとプライムファイア106 VRシアターを公開し、その機能を紹介した。
同シアターでは、展示会場に機械を持ち込むという従来の手法ではなく、来場者にVRゴーグルを装着してもらい、機械の内部からその特徴を説明していくもの。
ストーリーは、ハイデルベルグの本社工場ウィスロッホ-ヴァルドルフを訪れた訪問者が小さくなり用紙の上に乗って、「Primefire106スーパージャーニー」と名付けられた旅をしながらフィーダからデリバリまで、Primefire106の内側から機械の解説が行われた。さらにVR映像の後には、導入ユーザーとなったドイツのカラードルック社の事例のほか、(株)共進ペイパー&パッケージの鍛治川和広常務取締役ハコプレ事業部長と(株)金羊社の浅野晋作社長の2氏がPrimefire106への期待について語ったインタビュー映像も公開された。
HDF21にあわせて来日したハイデルベルグ社のデジタル部門の総責任者モンセラート・ペドロ インサ氏は、「今度は2段階で印刷速度の改良を行っていく。2019年には、解像度1,200×1,200dpiのままで毎時3,500回転、そして生産スピードを追求するユーザーに対しては、解像度を下げて4,500回転まで上げることも計画している」と、今後の開発計画について明らかにした。
なお、日本1号機は、来年初旬の納入を予定している。
新着トピックス
2025年10月1日製品・テクノロジー
産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は今年4月、同社初のUV-DTF(UV硬化式...全文を読む
2025年9月30日製品・テクノロジースペシャリスト
最速900メートル/分の超高速印刷が可能なPROSPERヘッドは、日本でもDM市場を中心に数百台が稼働しているが、コダックジャパン・プリント事業部デジタルプリンティング営業本部の河原...全文を読む
最新ニュース
SCREEN、京都芸大・月桂冠と産学連携 - 学生デザインラベルの日本酒商品化
2025年10月8日
京都市立芸術大学(以下「京都芸大」)、月桂冠(株)、(株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下「SCREEN」)の3者は、産学連携による共同プロジェクトを実施し、京都芸大・...全文を読む
ミマキ、OGBS2025で昇華転写用IJプリンタ「TS200」を国内初披露
2025年10月2日
(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、9月30日と10月1日に東京・池袋のサンシャインシティにおいて開催されたオーダーグッズビジネスショー(OGBS)2...全文を読む
swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日
2025年10月1日
swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む
ハイデルベルグ・ジャパン、「Primefire 106」国内1号機は来年初旬
B1対応インクジェットデジタル印刷機の販売開始
2018年11月26日製品・テクノロジー
ハイデルベルグ・ジャパン(株)(水野秀也社長)は今夏より、B1インクジェットデジタル印刷機「Primefire(プライムファイア)106」の国内販売を開始した。
Primefire106は、ハイデルベルグ社がdrupa2016で発表した、富士フイルムと共同開発したB1用紙サイズ対応・解像度1,200×1,200dpiで毎時2,500枚の印刷を実現する水性インクジェットデジタル印刷システム。富士フイルムのインクジェットヘッド技術「SAMBA Technology」とインク中の顔料を高速に凝集させるRAPIC(ラピック)技術を搭載し、滲みのないシャープさと、独自の4階調変調方式による階調再現性で、高密度かつ高精細な描写を実現している。
さらに、7色(CMYK、オレンジ、緑、紫)の水性顔料インクは、パントンカラーを95%カバーする幅広い色域を実現するだけでなく、食品包装や医薬品の紙器パッケージに適した安全性を兼ね備えている。
システムは、プリセットプラスフィーダー、プレコンディショニングユニット、インクジェットユニット、ドライユニット、コーティングユニット、デリバリ、コントロールセンターで構成され、デジタルフロントエンド「プリネクトDFE」によって制御されている。
ハイデルベルグ社では、drupa2016での発表以来、順調にベータテストを重ね、今年4月にはウィスロッホ-ヴァルドルフのパッケージソリューションのためのショールーム、ホール11に設置した1台を含め、合計4台のベータテスト機を出荷。そして、今年7月には、アメリカでの1号機をウォーネキーペーパーボックス社に納品。同機は、シリアルプロダクション1号機となる。
今年7月に開催されたIGAS2018において、ハイデルベルグ・ジャパン社は、「Primefire106ワールド」というテーマのもとプライムファイア106 VRシアターを公開し、その機能を紹介した。
同シアターでは、展示会場に機械を持ち込むという従来の手法ではなく、来場者にVRゴーグルを装着してもらい、機械の内部からその特徴を説明していくもの。
ストーリーは、ハイデルベルグの本社工場ウィスロッホ-ヴァルドルフを訪れた訪問者が小さくなり用紙の上に乗って、「Primefire106スーパージャーニー」と名付けられた旅をしながらフィーダからデリバリまで、Primefire106の内側から機械の解説が行われた。さらにVR映像の後には、導入ユーザーとなったドイツのカラードルック社の事例のほか、(株)共進ペイパー&パッケージの鍛治川和広常務取締役ハコプレ事業部長と(株)金羊社の浅野晋作社長の2氏がPrimefire106への期待について語ったインタビュー映像も公開された。
HDF21にあわせて来日したハイデルベルグ社のデジタル部門の総責任者モンセラート・ペドロ インサ氏は、「今度は2段階で印刷速度の改良を行っていく。2019年には、解像度1,200×1,200dpiのままで毎時3,500回転、そして生産スピードを追求するユーザーに対しては、解像度を下げて4,500回転まで上げることも計画している」と、今後の開発計画について明らかにした。
なお、日本1号機は、来年初旬の納入を予定している。
新着トピックス
-
樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
2025年10月8日 ケーススタディ
-
ダイコウラベル、新市場への進出に貢献〜デジタルの強みで顧客メリットを創出
2025年10月7日 ケーススタディ
-
ミマキ、UV-DTF市場に参入〜プリント形状の課題を解決
2025年10月1日 製品・テクノロジー
-
コダック、パッケージ分野で新アプリケーション開拓へ
2025年9月30日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
青森県コロニー協会、多様性のある職場環境の構築を支援 [インプレミアIS29s導入事例]
2025年9月30日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 63shares講談社、フルデジタル書籍生産システムが新たな領域に
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 44shares富士フイルムBI、デジタル印刷ワークフローソフトウェアが「IDEA」ファイナリストに
- 40shares樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 37sharesSCREEN GAとSCREEN GPJ、「パッケージに彩りを」テーマに「JAPAN PACK 2025」に出展
- 34sharesSCREEN、インクジェット技術を核とした未来のオープンイノベーション拠点開設
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28sharesパラシュート、Webプラットフォームをベースとした販促資材管理サービスの提供開始