メンテナンスが容易な「シングルプリントアーチデザイン」
新たなプラットフォームとして開発されたA2200の特徴の1つは、革新的なマシンデザインだ。PW A2200は、より少ないコンポーネントで構成される革新的かつ堅牢なペーパーパスを備えたシングルプリントアーチデザインを採用している。
「従来のPWPは、半円形のプリントエンジンの設計であったが、PW A2200は、それをさらに小さくした四分円形のシングルプリントアーチデザインを採用することで、機械サイズのコンパクト化を実現している。さらに機械サイズをコンパクトにしたことで管理する部品の数を減らすことができ、これにより全体的な保守や修理の時間を短縮し、信頼性の向上と稼働時間の最大化を実現している。また、高さも3m以下、と他社メーカーとの遜色ないサイズを実現している」(鈴木氏)

機械本体の大幅なサイズダウンは、メンテナンス性の向上にもつながっている。具体的には、新たなプリントヘッドポケットを採用したことで、ヘッドの取り付け作業が簡素化されている。さらにシングルプリントアーチの円弧上の部分には、透明なアクリル製のフロントスライドドアを採用。視認効果の高いアクリルを採用したことで、アクセスポイントを外側からすぐに確認できるのでプリントヘッド交換など、オペレーターの作業性の向上にも寄与している。また、サイドドアを部分的にメッシュ形状にすることで、内部の稼働状況を目視確認することができる。
「生産性の向上を開発コンセプトの1つとしており、専門エンジニアを待つことなく、オペレーター自身でメンテナンスを行うことで、ダウンタイムを短縮して稼働させることができる」(鈴木氏)
ユニークな紙パスで両面印刷に対応
コンパクト化を実現したPW A2200は、その斬新なマシンデザインに加え、ユニークな用紙搬送方式を採用している。
従来のPWPでは、半円形のプリントエンジン2基を接続し、それぞれのプリントエンジンで表面、裏面を印刷していたが、PW A2200では、新たなプリントエンジン「シングルプリントアーチ」で表面を印刷し、ドライヤーユニットを経由後、ターンバーを介して印刷面を反転させ、再度、シングルプリントアーチで裏面印刷を実行する。つまり、「シングルプリントアーチ」を2回通すことで、両面印刷を行っている。そのため用紙幅22インチ対応モデルのA2200は、PWPの42インチモデルのプリントバーを使用している。PWPと部品の共通化を図ることで、新たな部品生産のコスト削減につなげている。

「コンパクト化により従来2週間かかっていた設置期間も7日間に短縮することができた。これにより導入ユーザーは、今までよりも早く印刷機を立ち上げることができる」(トニー氏)
新着トピックス
2025年10月1日製品・テクノロジー
産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は今年4月、同社初のUV-DTF(UV硬化式...全文を読む
2025年9月30日製品・テクノロジースペシャリスト
最速900メートル/分の超高速印刷が可能なPROSPERヘッドは、日本でもDM市場を中心に数百台が稼働しているが、コダックジャパン・プリント事業部デジタルプリンティング営業本部の河原...全文を読む
最新ニュース
SCREEN、京都芸大・月桂冠と産学連携 - 学生デザインラベルの日本酒商品化
2025年10月8日
京都市立芸術大学(以下「京都芸大」)、月桂冠(株)、(株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下「SCREEN」)の3者は、産学連携による共同プロジェクトを実施し、京都芸大・...全文を読む
ミマキ、OGBS2025で昇華転写用IJプリンタ「TS200」を国内初披露
2025年10月2日
(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、9月30日と10月1日に東京・池袋のサンシャインシティにおいて開催されたオーダーグッズビジネスショー(OGBS)2...全文を読む
swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日
2025年10月1日
swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む
日本HP、インクジェットデジタル輪転機の新プラットフォーム発表
革新的なデザイン採用〜操作性を追求したコンパクトモデル
2022年10月31日製品・テクノロジー
メンテナンスが容易な「シングルプリントアーチデザイン」
新たなプラットフォームとして開発されたA2200の特徴の1つは、革新的なマシンデザインだ。PW A2200は、より少ないコンポーネントで構成される革新的かつ堅牢なペーパーパスを備えたシングルプリントアーチデザインを採用している。
「従来のPWPは、半円形のプリントエンジンの設計であったが、PW A2200は、それをさらに小さくした四分円形のシングルプリントアーチデザインを採用することで、機械サイズのコンパクト化を実現している。さらに機械サイズをコンパクトにしたことで管理する部品の数を減らすことができ、これにより全体的な保守や修理の時間を短縮し、信頼性の向上と稼働時間の最大化を実現している。また、高さも3m以下、と他社メーカーとの遜色ないサイズを実現している」(鈴木氏)

機械本体の大幅なサイズダウンは、メンテナンス性の向上にもつながっている。具体的には、新たなプリントヘッドポケットを採用したことで、ヘッドの取り付け作業が簡素化されている。さらにシングルプリントアーチの円弧上の部分には、透明なアクリル製のフロントスライドドアを採用。視認効果の高いアクリルを採用したことで、アクセスポイントを外側からすぐに確認できるのでプリントヘッド交換など、オペレーターの作業性の向上にも寄与している。また、サイドドアを部分的にメッシュ形状にすることで、内部の稼働状況を目視確認することができる。
「生産性の向上を開発コンセプトの1つとしており、専門エンジニアを待つことなく、オペレーター自身でメンテナンスを行うことで、ダウンタイムを短縮して稼働させることができる」(鈴木氏)
ユニークな紙パスで両面印刷に対応
コンパクト化を実現したPW A2200は、その斬新なマシンデザインに加え、ユニークな用紙搬送方式を採用している。
従来のPWPでは、半円形のプリントエンジン2基を接続し、それぞれのプリントエンジンで表面、裏面を印刷していたが、PW A2200では、新たなプリントエンジン「シングルプリントアーチ」で表面を印刷し、ドライヤーユニットを経由後、ターンバーを介して印刷面を反転させ、再度、シングルプリントアーチで裏面印刷を実行する。つまり、「シングルプリントアーチ」を2回通すことで、両面印刷を行っている。そのため用紙幅22インチ対応モデルのA2200は、PWPの42インチモデルのプリントバーを使用している。PWPと部品の共通化を図ることで、新たな部品生産のコスト削減につなげている。

「コンパクト化により従来2週間かかっていた設置期間も7日間に短縮することができた。これにより導入ユーザーは、今までよりも早く印刷機を立ち上げることができる」(トニー氏)
新着トピックス
-
樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
2025年10月8日 ケーススタディ
-
ダイコウラベル、新市場への進出に貢献〜デジタルの強みで顧客メリットを創出
2025年10月7日 ケーススタディ
-
ミマキ、UV-DTF市場に参入〜プリント形状の課題を解決
2025年10月1日 製品・テクノロジー
-
コダック、パッケージ分野で新アプリケーション開拓へ
2025年9月30日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
青森県コロニー協会、多様性のある職場環境の構築を支援 [インプレミアIS29s導入事例]
2025年9月30日 ケーススタディ
新着ニュース
SNSランキング
- 63shares講談社、フルデジタル書籍生産システムが新たな領域に
- 50sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 44shares富士フイルムBI、デジタル印刷ワークフローソフトウェアが「IDEA」ファイナリストに
- 40shares樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは
- 38shares門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
- 38sharesコニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
- 37sharesSCREEN GAとSCREEN GPJ、「パッケージに彩りを」テーマに「JAPAN PACK 2025」に出展
- 35sharesSCREEN、インクジェット技術を核とした未来のオープンイノベーション拠点開設
- 30sharesコニカミノルタジャパン、機能強化モデル「AccurioPress C7100 ENHANCED」発売
- 28sharesパラシュート、Webプラットフォームをベースとした販促資材管理サービスの提供開始










