キーワードで検索

Koenig&Bauer社、2021年業績が大幅改善 - パッケージ印刷市場向けが堅調

2022年5月16日ニュース

 ドイツ・Koenig&Bauer社の2021年の業績が大幅に改善されている。

 同社が発表した2021年決算によると、印刷機とサービスの受注が前年比で32.4%増加し、収益は8.5%増加の11億1,580万ユーロに達した。とくに第4四半期は、原材料調達の難しさから業界全体は低調だったものの、同社の受注は前年比19.1%増加し、収益も24.3%増加。いずれも業界平均を大幅に上回っている。

受注が前年比32.4%増、収益は8.5%増の11億1,580万ユーロに

 部門別では、枚葉オフセット印刷機部門が好調で、続く特殊印刷事業部門では、MetalPrintが6月に史上最高の受注を記録。さらに、紙幣・証券印刷事業も第3四半期に受注を伸ばした。

 一方、デジタル&輪転印刷機部門では、第3四半期から回復の兆しを見せ、第4四半期にそれが加速。段ボール製の抜き箱を高効率で生産できるフレキソ印刷システム「CorruCUTプレスシステム」を計5台成約したほか、パッケージ印刷市場向けにデジタル印刷機「RotaJET」を2台販売している。

 「RotaJET」は、薄い印刷用紙から厚紙まで、さまざまな種類の素材に対応。これまでは装飾分野をターゲットにしていたが、その汎用性の高さからパッケージ市場での活用が広がっている。

 さらに、10月中旬には枚葉デジタル印刷機「VariJET106」を世界初公開した。枚葉オフセット印刷機「Rapida」の筐体とデジタル印刷モジュールを組み合わせたシステムで、自動化による効率的な食品パッケージ印刷を目的に開発されたもの。同システムの今後の展開にも注目が集まっている。

 今回の業績結果について同社アンドレアス・ペスケCEOは、「2021年は当社にとって前向きで挑戦的な年だったが、年間収益予測を達成し、かつEBIT(税引前利益)目標を達成、さらには業界平均を上回ることもできた。これは従来型およびデジタルのパッケージ印刷などの成長市場に焦点を当てるという我々の方針が成果を上げている表れである」と説明している。

最新ニュース

screen_kyotogeidai_gekkeikan_tn.jpg

SCREEN、京都芸大・月桂冠と産学連携 - 学生デザインラベルの日本酒商品化

2025年10月8日

 京都市立芸術大学(以下「京都芸大」)、月桂冠(株)、(株)SCREENグラフィックソリューションズ(以下「SCREEN」)の3者は、産学連携による共同プロジェクトを実施し、京都芸大・...全文を読む

33mimaki251001_tn.jpg

ミマキ、OGBS2025で昇華転写用IJプリンタ「TS200」を国内初披露

2025年10月2日

 (株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、9月30日と10月1日に東京・池袋のサンシャインシティにおいて開催されたオーダーグッズビジネスショー(OGBS)2...全文を読む

swissQ251001_tn.jpg

swissQprint Japan、VIPオープンハウスウィーク-10月28日〜31日

2025年10月1日

 swissQprint Japan(株)(本社/横浜市港北区新横浜3-2-6、アドリアーノ・グット社長)は、顧客の要望に応え、最新世代のフラットベッドプリンタを紹介するオープンハウス...全文を読む

swissQ250922_tn.jpg

swissQprintスペイン、バルセロナ市内のより広い施設へ移転

2025年10月1日

 swissQprintスペインは7年間の堅調な成長を経て、顧客へのサービス向上とチームに必要なスペースの確保のため、バルセロナ市内のより広い施設に移転した。  新しい施設は2階建てで...全文を読む

mimaki_ts200-1600_tn.jpg

ミマキ、使いやすさと表現力を両立した昇華転写用IJプリンタ発表

2025年9月30日

 (株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は、昇華転写用インクジェットプリンタ「TS200-1600(以下「TS200」)」を発表し、9月23日からイギリス・バ...全文を読む

新着トピックス

higuchi_jetpress_25_tn-1.jpg

樋口印刷所(大阪)、下請け100%のJet Pressビジネスとは

2025年10月8日ケーススタディ

 「刷り技術集団」として下請けに徹する(有)樋口印刷所(大阪市東住吉区桑津、樋口裕規社長)は、コロナ禍にあった2021年12月、富士フイルムの商業印刷向け枚葉インクジェットデジタルプレ...全文を読む

daikho_truepress _label_350uv_sai_lm_tn.jpg

ダイコウラベル、新市場への進出に貢献〜デジタルの強みで顧客メリットを創出

2025年10月7日ケーススタディ

 化粧品・コスメパッケージ印刷サービスを得意とする大光印刷(株)(京都府京都市、中村一紀社長)のグループ会社として化粧品・医療品業界向けラベルの製造・販売を担っている(株)ダイコウラベ...全文を読む

mimaki_ujv300dtf-75_ij25_tn.jpg

ミマキ、UV-DTF市場に参入〜プリント形状の課題を解決

2025年10月1日製品・テクノロジー

 産業⽤インクジェットプリンタ、カッティングプロッタ、3Dプリンタを手掛ける(株)ミマキエンジニアリング(本社/長野県東御市、池田和明社長)は今年4月、同社初のUV-DTF(UV硬化式...全文を読む

Koenig&Bauer社、2021年業績が大幅改善 - パッケージ印刷市場向けが堅調

2022年5月16日ニュース

  • twitter
  • facebook
  • line

 ドイツ・Koenig&Bauer社の2021年の業績が大幅に改善されている。

 同社が発表した2021年決算によると、印刷機とサービスの受注が前年比で32.4%増加し、収益は8.5%増加の11億1,580万ユーロに達した。とくに第4四半期は、原材料調達の難しさから業界全体は低調だったものの、同社の受注は前年比19.1%増加し、収益も24.3%増加。いずれも業界平均を大幅に上回っている。

受注が前年比32.4%増、収益は8.5%増の11億1,580万ユーロに

 部門別では、枚葉オフセット印刷機部門が好調で、続く特殊印刷事業部門では、MetalPrintが6月に史上最高の受注を記録。さらに、紙幣・証券印刷事業も第3四半期に受注を伸ばした。

 一方、デジタル&輪転印刷機部門では、第3四半期から回復の兆しを見せ、第4四半期にそれが加速。段ボール製の抜き箱を高効率で生産できるフレキソ印刷システム「CorruCUTプレスシステム」を計5台成約したほか、パッケージ印刷市場向けにデジタル印刷機「RotaJET」を2台販売している。

 「RotaJET」は、薄い印刷用紙から厚紙まで、さまざまな種類の素材に対応。これまでは装飾分野をターゲットにしていたが、その汎用性の高さからパッケージ市場での活用が広がっている。

 さらに、10月中旬には枚葉デジタル印刷機「VariJET106」を世界初公開した。枚葉オフセット印刷機「Rapida」の筐体とデジタル印刷モジュールを組み合わせたシステムで、自動化による効率的な食品パッケージ印刷を目的に開発されたもの。同システムの今後の展開にも注目が集まっている。

 今回の業績結果について同社アンドレアス・ペスケCEOは、「2021年は当社にとって前向きで挑戦的な年だったが、年間収益予測を達成し、かつEBIT(税引前利益)目標を達成、さらには業界平均を上回ることもできた。これは従来型およびデジタルのパッケージ印刷などの成長市場に焦点を当てるという我々の方針が成果を上げている表れである」と説明している。

新着ニュース

新着トピックス

PAGE TOP