ドイツ・Koenig&Bauer社の2021年の業績が大幅に改善されている。
同社が発表した2021年決算によると、印刷機とサービスの受注が前年比で32.4%増加し、収益は8.5%増加の11億1,580万ユーロに達した。とくに第4四半期は、原材料調達の難しさから業界全体は低調だったものの、同社の受注は前年比19.1%増加し、収益も24.3%増加。いずれも業界平均を大幅に上回っている。
部門別では、枚葉オフセット印刷機部門が好調で、続く特殊印刷事業部門では、MetalPrintが6月に史上最高の受注を記録。さらに、紙幣・証券印刷事業も第3四半期に受注を伸ばした。
一方、デジタル&輪転印刷機部門では、第3四半期から回復の兆しを見せ、第4四半期にそれが加速。段ボール製の抜き箱を高効率で生産できるフレキソ印刷システム「CorruCUTプレスシステム」を計5台成約したほか、パッケージ印刷市場向けにデジタル印刷機「RotaJET」を2台販売している。
「RotaJET」は、薄い印刷用紙から厚紙まで、さまざまな種類の素材に対応。これまでは装飾分野をターゲットにしていたが、その汎用性の高さからパッケージ市場での活用が広がっている。
さらに、10月中旬には枚葉デジタル印刷機「VariJET106」を世界初公開した。枚葉オフセット印刷機「Rapida」の筐体とデジタル印刷モジュールを組み合わせたシステムで、自動化による効率的な食品パッケージ印刷を目的に開発されたもの。同システムの今後の展開にも注目が集まっている。
今回の業績結果について同社アンドレアス・ペスケCEOは、「2021年は当社にとって前向きで挑戦的な年だったが、年間収益予測を達成し、かつEBIT(税引前利益)目標を達成、さらには業界平均を上回ることもできた。これは従来型およびデジタルのパッケージ印刷などの成長市場に焦点を当てるという我々の方針が成果を上げている表れである」と説明している。
最新ニュース
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日
セイコーエプソン(株)がエプソンミュージアム諏訪(長野県諏訪市)に所蔵している、1968年より発売した世界最小(同社調べ(当時))の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が、(一...全文を読む
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日
(株)リコー(大山晃社長)は、産業用テキスタイル印刷市場向けに、高生産性を実現する広幅対応Direct To Film(DTF)プリンター「RICOH Pro D1600」について、...全文を読む
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日
コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長、以下、コニカミノルタ)は、インクジェットテキスタイルプリンター「Nassenger(ナッセンジャー)」シリーズ用インクとして...全文を読む
KOMORI、Landa社の債務調整手続申請を受けその対応を報告
2025年7月14日
(株)小森コーポレーション(東京都墨田区、持田訓社長、以下「KOMORI」)は7月11日、KOMORIの取引先であるイスラエルのLanda Corporation Ltd.(以下、「...全文を読む
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日
パラシュート(株)(東京都世田谷区、兵藤伊織社長)は2025年7月1日から、SaaSプラットフォームをベースとしたデジタル暗号化技術サービス(DET Service)の提供を開始した...全文を読む
新着トピックス
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日ケーススタディ
大阪を拠点に多種多様なシール・ラベルの製造を手がける門那シーリング印刷(株)(本社/大阪市西淀川区大野3-7-18門那宏徳社長)は、2023年9月に富士フイルムのプロダクションプリン...全文を読む
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日ケーススタディ
衣類などへの転写プリントに使用する熱転写シートの製造・販売を手掛ける(株)尾崎スクリーン(本社/香川県坂出市、瀧本悠子社長)は、「HP Indigo 7K デジタル印刷機」を活用した...全文を読む
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日ケーススタディ
「アイデア什器」の(株)リンクス(本社/岐阜県関市倉知2639-1、吉田哲也社長)は昨年11月、富士フイルムの枚葉インクジェットデジタルプレス「JetPress750S」(厚紙仕様)...全文を読む
Koenig&Bauer社、2021年業績が大幅改善 - パッケージ印刷市場向けが堅調
2022年5月16日ニュース
ドイツ・Koenig&Bauer社の2021年の業績が大幅に改善されている。
同社が発表した2021年決算によると、印刷機とサービスの受注が前年比で32.4%増加し、収益は8.5%増加の11億1,580万ユーロに達した。とくに第4四半期は、原材料調達の難しさから業界全体は低調だったものの、同社の受注は前年比19.1%増加し、収益も24.3%増加。いずれも業界平均を大幅に上回っている。
部門別では、枚葉オフセット印刷機部門が好調で、続く特殊印刷事業部門では、MetalPrintが6月に史上最高の受注を記録。さらに、紙幣・証券印刷事業も第3四半期に受注を伸ばした。
一方、デジタル&輪転印刷機部門では、第3四半期から回復の兆しを見せ、第4四半期にそれが加速。段ボール製の抜き箱を高効率で生産できるフレキソ印刷システム「CorruCUTプレスシステム」を計5台成約したほか、パッケージ印刷市場向けにデジタル印刷機「RotaJET」を2台販売している。
「RotaJET」は、薄い印刷用紙から厚紙まで、さまざまな種類の素材に対応。これまでは装飾分野をターゲットにしていたが、その汎用性の高さからパッケージ市場での活用が広がっている。
さらに、10月中旬には枚葉デジタル印刷機「VariJET106」を世界初公開した。枚葉オフセット印刷機「Rapida」の筐体とデジタル印刷モジュールを組み合わせたシステムで、自動化による効率的な食品パッケージ印刷を目的に開発されたもの。同システムの今後の展開にも注目が集まっている。
今回の業績結果について同社アンドレアス・ペスケCEOは、「2021年は当社にとって前向きで挑戦的な年だったが、年間収益予測を達成し、かつEBIT(税引前利益)目標を達成、さらには業界平均を上回ることもできた。これは従来型およびデジタルのパッケージ印刷などの成長市場に焦点を当てるという我々の方針が成果を上げている表れである」と説明している。
新着ニュース
-
エプソン、世界最少の小型軽量デジタルプリンター「EP-101」が「機械遺産」に選定
2025年8月7日 ニュース
-
リコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
2025年8月7日 ニュース
-
コニカミノルタ、反応染料用インライン前処理インク「O'ROBE」の提供開始
2025年7月29日 ニュース
-
KOMORI、Landa社の債務調整手続申請を受けその対応を報告
2025年7月14日 ニュース
-
パラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
2025年7月1日 ニュース
新着トピックス
-
門那シーリング印刷(大阪)、除電機能で作業効率向上[Revoria Press PC1120導入事例]
2025年8月8日 ケーススタディ
-
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
2025年8月4日 ケーススタディ
-
リンクス、スキルレスで人材確保、育成期間短縮[JetPress750S導入事例]
2025年6月27日 ケーススタディ
-
コニカミノルタジャパン、AccurioDays2025で新たなフラッグシップモデルを公開
2025年6月4日 製品・テクノロジー
-
大村印刷、特殊トナーと用紙対応力で小ロット・高付加価値ニーズに対応
2025年5月8日 ケーススタディ
SNSランキング
- 63sharesミマキ、330シリーズとエコ溶剤インクが3M MCS保証認定
- 43sharesパラシュート、スマホで偽造品識別が可能なデジタル暗号化技術サービスの提供開始
- 39sharesエプソン、立体物への直接印刷を可能にする「Direct to Shape Printing System」発表
- 38sharesKOMORI、241名が来場した新春特別内覧会のデモ動画(Impremia IS29s」公開
- 29sharesKOMORI、インクジェット印刷機とデジタル加飾機の連携披露
- 27shares日印機工とプリデジ協、IGAS2027の日程決定-2027年8月に東京ビッグサイトで開催
- 27sharesリコー、企業内・商用印刷の幅広いニーズに対応するカラー機の新機種発売
- 26sharesミヤコシ、軟包装向け水性インクジェット「MJP ADVANCED 45X for FILM」発表
- 25shares富士フイルムBI、デジタル印刷作品のコンテスト「IPA」の作品募集開始
- 23sharesリコー、広幅対応DTFプリンター「RICOH Pro D1600」を松井色素化学工業所に供給開始
おすすめコンテンツ
尾崎スクリーン、熱転写の新たな領域へ[HP Indigo 7K デジタル印刷機導入事例]
竹田印刷、多様な個性をかたちに〜アール・ブリュット作品を世界に発信
奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞