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コニカミノルタ、デジタル印刷システムの新たなフラッグシップモデル発表

品質調整・検品、メディア検知、色管理の機能拡張により生産性を向上

2025年1月28日ニュース

 コニカミノルタ(株)(本社/東京都千代田区、大幸利充社長)は、デジタル印刷システムのカラー最上位機種の新製品「AccurioPress(アキュリオプレス)C14010/C14010S」と「AccurioPress C12010/C12010S」(4機種合わせて、以下「AccurioPress C14010シリーズ」)を今春に発売(予定)する。
AccurioPress C14010S
 AccurioPress C14010シリーズは、ハイボリューム領域向けのデジタルカラー印刷システムであるAccurioPress C14000シリーズの後継機にあたり、印刷工程の自動化・省力化を推進し、印刷会社の生産性を高め、より創造力の高い業務にシフトすることを可能にする。

色・表裏調整や検品のワークフローを改善する自動化ユニット

 1つめは「インテリジェントクオリティーオプティマイザー(IQ-601)」と「紙面検査ユニット(AI-101)」で構成される自動化ユニットで、いずれも本体に標準装備となっている。

 IQ-601は、経験と習熟度が求められる色や濃度と見当位置の調整、人的操作ミスやロスによる廃棄や仕事のやり直しなどを、独自の技術で自動化したユニット。従来のインテリジェントクオリティーオプティマイザーIQ-501に可動式の分光測色計を内蔵することにより、外部測色計による手作業を必要とせず、高精度なプロファイルを作成することができる。また、新規開発したインテリジェントカラーコントロールにより、印刷時に13色のパラメータを監視することでハーフトーン(色味)の安定性を向上させることが可能となる。

 紙面検査ユニットのAI-101は、マニュアルによる基準画像作成をすることなく、RIP後のデータによる自動検品を可能とする。熟練技術が必要な検品準備工程を省略することで、専門スキルの有無に関わらず、検品作業のワークフローを改善させることができる。

省力化とスキルレスを実現するメディアセンサー

 2つめは、オプションの「インテリジェントメディアセンサーIM-104、IM-105」。IM-104ではオペレーターが印刷に使用する用紙を設定する際に、紙を一枚通すことにより自動的に用紙の重さと種類を判定する。従来のメディアセンサーに水分量や紙抵抗、剛度のセンサーと新しいAIアルゴリズムを追加したことにより、調整が難しい定着温度、定着エアー分離風量の最適値を自動設定でき、省力化とスキルレスを実現できる。また、IM-104およびIM-105はIQ-601と連携することで用紙断裁のバラつきを判定し、画像補正で表裏ズレを防止することも可能となる。

自動化を加速させる統合カラーマネジメント

 3つめは、「統合カラーマネジメント(AccurioPro ColorManager)」。複雑な色の品質管理、調整作業を自動化することにより、スキルレスで、より誰でも簡単に行えるカラーマネジメント機能を提供する。検査ユニットIQ-601を活用したプロファイル作成や色検証のチャートを多彩な種類から選択できるので、これにより印刷会社の既存のワークフローに適したカラーマネジメントの自動化を提案する。

白色トナーの搭載による表現力を拡大

 AccurioPress C14010SおよびAccurioPress C12010Sは、隠ぺい性が高い白色トナーを搭載することにより、色紙などに白色で印字、装飾するなど表現力の拡大を実現。また、白色トナーで下引きすることで色紙やクリアメディアへのフルカラー印刷時の高精細なグラデーションの表現が可能となる。さらに白色トナー使用時でも最大120枚/分の高速出力で、ハイボリュームの印刷出力に対応する。

気候変動への対応と有限な資源の有効利用に貢献

 AccurioPress C14010シリーズは、強化された自動検品機能やメディアセンサーにより印刷工程の生産性を向上することで、必要となる資材やエネルギーの使用量を最小化し、有限な資源の有効利用に貢献する。

 なお、同シリーズは、2月19日から21日まで東京・池袋サンシャインシティで開催される印刷メディアビジネスの総合イベント「page2025」に出展される。

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 なお、同シリーズは、2月19日から21日まで東京・池袋サンシャインシティで開催される印刷メディアビジネスの総合イベント「page2025」に出展される。

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