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ハイデルベルグ、Primefire:革新的技術を多数搭載

正式リリースに向け開発を加速

2017年9月15日製品・テクノロジー

 ハイデルベルグ社が富士フイルムと共同開発したB1サイズ対応のインクジェットデジタル印刷システム「Primefire(プライムファイア)106」は、drupa2016での発表以降、計画通りに開発が進み、2018年中には、正式リリースが予定されている。次世代インクジェット印刷機として期待されている「Primefire 106」は、印刷業界にどのような革新をもたらすのか。富士フイルムデジタルプレス主催のセミナーにおいて、ハイデルベルグ・ジャパン(株)の土屋光太郎氏は、「Primefire 106」の機能性について改めて解説するとともに、今後の展開などについて報告した。

土屋氏 Primefire 106は、B1サイズの用紙を完璧にコンロールできる「プリセットプラスフィーダー」、安定したプレコートを行う「プレコンディショニングユニット」、7色印刷に対応する「ジェッティングユニット」そして「乾燥ユニット」「全面・スポットコーティングユニット」「デリバリー」「コントロールセンター」という構成になっている。
 この機械構成を見てもわかるように、オフセット印刷機の機構を多く採用している。これはハイデルベルグの印刷機「XL」を基本ベースに設計されているためで、これにより安定した高い生産が可能となっている。
 色数は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、オレンジ、グリーン、ヴァイオレットの7色で、ハイデルベルグのマルチカラー技術で95%のパントーン色領域を再現できる。
 インクジェットヘッドは、富士フイルムのSAMBAを採用しているが、インクコントロール部については、ハイデルベルグも開発に携わっている。また、食品パッケージなど多様なパッケージに対応するために水性インクジェットシステムを採用している。
 コート紙で紙厚0.2から0.6mmまで対応可能で、用紙サイズは75×106cmとなっている。印刷速度は、1,200×1,200dpiの高解像度印刷で2,500SPHを実現している。当然、デジタル印刷機なので、1枚からの極小ロットやバリアブル印刷にも対応している。
 Primefire 106のファーストステップとしては、「紙器パッケージ」「カレンダーやソート系印刷物」「ポスター・ディスプレイ」といった市場からスタートしてく。
 とくに「紙器パッケージ」では、テキストや画像のバリアブル印刷によるオリジナルパッケージや季節商品、ギフト用のパッケージ印刷に提案していく。ロットとしては、1500程度のB1サイズ印刷を想定している。
 7色印刷に対応するPrimefire 106であるが、ポイントとなるのは、その色の制御である。オフセット印刷では、特色の色再現に苦労した経験がある方も多いはず。しかし、Primefire 106に搭載されているインクジェット技術は、直噴方式のため非常に色がブレにくい。そのインクジェット技術にハイデルベルグが培ってきたオフセット印刷技術を融合させることで、「本当に使える」インクジェット印刷機として開発されている。
Primefire106

品質管理を徹底したインクジェット機構

 色あたり25個のSAMBAヘッドが搭載され、また、乾燥などによるダメージを防ぐため、ホームポジション、印刷ポジション、メンテナンスポジションの3つをスムーズに移動できる機構となっている。
 また、インクジェット機構には、品質管理のためのカメラが搭載されていることも特徴の1つといえる。これは印刷直後の用紙を4台の600dpiのカメラで検査するもの。当面は、プリントヘッドの状態を監視するとともに、出力ムラや白線などの検知に活用していくが、将来的には、汚れの検知やPDF画像との出力比較、色変動の管理などにも対応していく。
 品質保証の機能としては、もう1つパーフェクトスタックデリバリがある。これは、先ほど説明した検査カメラでエラーが検知された場合、自動で不良品を排除するもの。これにより良品だけをストックできる。デジタル印刷機は、枚数ごとに異なる絵柄を印刷するケースが多いため、この機能は品質保証だけでなく、生産効率の向上にも大きく貢献する。
 操作面では、ハイデルベルグのオフセット印刷機と同等となっているが、当然、デジタル印刷機用に改良も行われている。その1つが「インテリスタート2」である。「インテリスタート2」は、すべてのジョブを認識し、最適ジョブチェンジを自動で実行するソフトである。
 ハイデルベルグでは、現在、「Push to Stop」というコンセプトを提唱している。これは、簡単に説明すると、ボタンを押すまで印刷機が停止しない、という自動運転を目指すもので、その実現に「インテリスタート2」も貢献している。すでにオフセット印刷機では実用化されているが、Primefire 106においても、この「Push to Stop」を目指していく。
 drupa2016で発表した通り、2017年1月にベータ機がユーザーに導入されており、2社目、3社目のユーザーにもベータ機の納入が予定されている。そして2018年前半より、順次出荷を開始していく。
 今後は、用紙への対応力、印刷品質のさらなる向上、ノンストップ、安全性への挑戦、オフセット印刷との適合などを中心に開発を継続していく。

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 ハイデルベルグ社が富士フイルムと共同開発したB1サイズ対応のインクジェットデジタル印刷システム「Primefire(プライムファイア)106」は、drupa2016での発表以降、計画通りに開発が進み、2018年中には、正式リリースが予定されている。次世代インクジェット印刷機として期待されている「Primefire 106」は、印刷業界にどのような革新をもたらすのか。富士フイルムデジタルプレス主催のセミナーにおいて、ハイデルベルグ・ジャパン(株)の土屋光太郎氏は、「Primefire 106」の機能性について改めて解説するとともに、今後の展開などについて報告した。

土屋氏 Primefire 106は、B1サイズの用紙を完璧にコンロールできる「プリセットプラスフィーダー」、安定したプレコートを行う「プレコンディショニングユニット」、7色印刷に対応する「ジェッティングユニット」そして「乾燥ユニット」「全面・スポットコーティングユニット」「デリバリー」「コントロールセンター」という構成になっている。
 この機械構成を見てもわかるように、オフセット印刷機の機構を多く採用している。これはハイデルベルグの印刷機「XL」を基本ベースに設計されているためで、これにより安定した高い生産が可能となっている。
 色数は、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、オレンジ、グリーン、ヴァイオレットの7色で、ハイデルベルグのマルチカラー技術で95%のパントーン色領域を再現できる。
 インクジェットヘッドは、富士フイルムのSAMBAを採用しているが、インクコントロール部については、ハイデルベルグも開発に携わっている。また、食品パッケージなど多様なパッケージに対応するために水性インクジェットシステムを採用している。
 コート紙で紙厚0.2から0.6mmまで対応可能で、用紙サイズは75×106cmとなっている。印刷速度は、1,200×1,200dpiの高解像度印刷で2,500SPHを実現している。当然、デジタル印刷機なので、1枚からの極小ロットやバリアブル印刷にも対応している。
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Primefire106

品質管理を徹底したインクジェット機構

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 また、インクジェット機構には、品質管理のためのカメラが搭載されていることも特徴の1つといえる。これは印刷直後の用紙を4台の600dpiのカメラで検査するもの。当面は、プリントヘッドの状態を監視するとともに、出力ムラや白線などの検知に活用していくが、将来的には、汚れの検知やPDF画像との出力比較、色変動の管理などにも対応していく。
 品質保証の機能としては、もう1つパーフェクトスタックデリバリがある。これは、先ほど説明した検査カメラでエラーが検知された場合、自動で不良品を排除するもの。これにより良品だけをストックできる。デジタル印刷機は、枚数ごとに異なる絵柄を印刷するケースが多いため、この機能は品質保証だけでなく、生産効率の向上にも大きく貢献する。
 操作面では、ハイデルベルグのオフセット印刷機と同等となっているが、当然、デジタル印刷機用に改良も行われている。その1つが「インテリスタート2」である。「インテリスタート2」は、すべてのジョブを認識し、最適ジョブチェンジを自動で実行するソフトである。
 ハイデルベルグでは、現在、「Push to Stop」というコンセプトを提唱している。これは、簡単に説明すると、ボタンを押すまで印刷機が停止しない、という自動運転を目指すもので、その実現に「インテリスタート2」も貢献している。すでにオフセット印刷機では実用化されているが、Primefire 106においても、この「Push to Stop」を目指していく。
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