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連載|より包装材料の印刷の理解を深めるために - 19

伸びるデジタル印刷と包装分野への参入

2019年1月23日スペシャリスト

一般社団法人PODi

一般社団法人PODi

1996年に米国で誕生した世界最大のデジタル印刷推進団体。印刷会社800社、ベンダー50社以上が参加し、デジタル印刷を活用した成功事例をはじめ、多くの情報を会員向けに公開している。また、WhatTheyThinkをはじめDMAなどの海外の団体と提携し、その主要なニュースを日本語版で配信している。

http://www.podi.or.jp

Food Loss削減に包装は大きく貢献している

1. 米国農務省によると、米国では食品の40%は消費されないで廃棄されている。典型的な家庭の例では、購入した生鮮な牛肉、豚肉、鶏肉の40%、乳製品やフルーツは、40%、生鮮野菜は44%が食べないで廃棄されている。

2. 商品の包装効果が表れている。包装されたグリーン豆はセルフライフが7日から19日に、ブドウは7日から70日に、ブロッコリーは、6日から20日に、ステーキは3日から20日に、チーズは190日から280日にいずれも軟包装材料に包装された場合、シェルフライフが伸びている。

3. 日本の食糧ロスの現状

3-1. 食用に仕向けられている量は、8,294トン(粗食量+加工用)。これが食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業向けに利用されている。

3-2. 食品リサイクル法における食品廃棄物として、(1)脱水・乾燥で225トン減量、(2)大豆ミール、ふすま等の有価物889万トン、(3)事業系廃棄物839万トンがあり、合計1,953万トンが廃棄されている。このうち、可食部分と考えられる量は339万トン(規格外品、返品、売れ残り、食べ残し)ある。家庭からでる家庭系廃棄物は822万トン、このうちまだ食べられる部分、食べ残し、過剰に切り取り除去、包装のまま開封しないで廃棄などの量は282万トンである。合計621万トン/年、日本では食品が廃棄されている。食品用に準備した量の約7%が廃棄されている。これは各種の要因がある。「もったいない」の言葉を忘れたこともある。

4. ⾷品ロス削減につながる容器包装には、様々な⼿法がある。日本の場合食品ロスにつながる包装事例として、(1)鮮度保持包装、(2)バリア性包材利用及びクリーンな加工作業環境によるの賞味期限延長、(3)小分け・個包装、(4)内容物の分離性向上、(5)輸送時の損傷軽減があげられる。

4-1. 鮮度保持:生鮮野菜の鮮度保持にはフィルムのガス透過量をコントロールする方法や結露防止フィルムなどで対応している。カットフルーツは、クリーンな加工条件、カットリンゴのようにビタミンCに浸漬などの方法や、醤油ボトルのように開封後に空気が容器の中に入らないように工夫したブローボトルは開封後90日間あるいは180日間鮮度ができる。
 サンドイッチのように製造工程が自動化されて人の手が触ることがない製造方法もある。脱酸素剤利用もあり、中身製品により各種の方法が利用されている。個包装の餅の場合は、酸素吸収フィルムを利用し、賞味期限を15か月から24ヵ月に伸ばしている。輸出向けの例では、「きな粉餅」の包装にバリア性のあるアルミ蒸着フィルムを使用し300日OKとしている。

4-2. 賞味期限延長:マヨネーズ容器の例では、酸素を吸収する層を内部に設けた多層ブローボトルを使用し、従来に品よりも賞味期限を延長している。

4-3. 小分け包装:開封しても一度に食べきれない場合は、少量ずつ包装して対応している。

4-4. 最後まで使い切る:チューブ入りの生わさびでは、チューブ容器の口部の形状を絞り出しやすいような形状にして対応している。

4-5. 輸送時の損傷防止:果物では、発泡ポリエチレンで表面保護や、イチゴで利用されているハンモック形式などがある。果物が熟成するときに発生するエチレンガス吸収で熟成を抑えるなどがある。「もも」の場合、不織布の伸縮により輸送・荷扱いにおける振動・衝撃から青果物の損傷を抑えている。パッケージ形態でも工夫している。袋の上下4ヵ所のコーナー部分にRを付けてカットし、輸送中にコーナー部分で傷をつけない工夫をしてる。

5.各種フィルムの略号包装のビジネスでは、フィルムの記号と特徴は絶対に必要な知識です。以下一覧表の事例が有りますので、参考にしてください。

 次回に続きます。


住本技術士事務所 所長 住本充弘氏(すみもと みつひろ)
技術士(経営工学)、包装管理士((社)日本包装技術協会認定)
日本包装コンサルタント協会会員・理事
技術士包装物流グループ会員・理事
日本包装学会会員

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http://www.podi.or.jp

Food Loss削減に包装は大きく貢献している

1. 米国農務省によると、米国では食品の40%は消費されないで廃棄されている。典型的な家庭の例では、購入した生鮮な牛肉、豚肉、鶏肉の40%、乳製品やフルーツは、40%、生鮮野菜は44%が食べないで廃棄されている。

2. 商品の包装効果が表れている。包装されたグリーン豆はセルフライフが7日から19日に、ブドウは7日から70日に、ブロッコリーは、6日から20日に、ステーキは3日から20日に、チーズは190日から280日にいずれも軟包装材料に包装された場合、シェルフライフが伸びている。

3. 日本の食糧ロスの現状

3-1. 食用に仕向けられている量は、8,294トン(粗食量+加工用)。これが食品製造業、食品卸売業、食品小売業、外食産業向けに利用されている。

3-2. 食品リサイクル法における食品廃棄物として、(1)脱水・乾燥で225トン減量、(2)大豆ミール、ふすま等の有価物889万トン、(3)事業系廃棄物839万トンがあり、合計1,953万トンが廃棄されている。このうち、可食部分と考えられる量は339万トン(規格外品、返品、売れ残り、食べ残し)ある。家庭からでる家庭系廃棄物は822万トン、このうちまだ食べられる部分、食べ残し、過剰に切り取り除去、包装のまま開封しないで廃棄などの量は282万トンである。合計621万トン/年、日本では食品が廃棄されている。食品用に準備した量の約7%が廃棄されている。これは各種の要因がある。「もったいない」の言葉を忘れたこともある。

4. ⾷品ロス削減につながる容器包装には、様々な⼿法がある。日本の場合食品ロスにつながる包装事例として、(1)鮮度保持包装、(2)バリア性包材利用及びクリーンな加工作業環境によるの賞味期限延長、(3)小分け・個包装、(4)内容物の分離性向上、(5)輸送時の損傷軽減があげられる。

4-1. 鮮度保持:生鮮野菜の鮮度保持にはフィルムのガス透過量をコントロールする方法や結露防止フィルムなどで対応している。カットフルーツは、クリーンな加工条件、カットリンゴのようにビタミンCに浸漬などの方法や、醤油ボトルのように開封後に空気が容器の中に入らないように工夫したブローボトルは開封後90日間あるいは180日間鮮度ができる。
 サンドイッチのように製造工程が自動化されて人の手が触ることがない製造方法もある。脱酸素剤利用もあり、中身製品により各種の方法が利用されている。個包装の餅の場合は、酸素吸収フィルムを利用し、賞味期限を15か月から24ヵ月に伸ばしている。輸出向けの例では、「きな粉餅」の包装にバリア性のあるアルミ蒸着フィルムを使用し300日OKとしている。

4-2. 賞味期限延長:マヨネーズ容器の例では、酸素を吸収する層を内部に設けた多層ブローボトルを使用し、従来に品よりも賞味期限を延長している。

4-3. 小分け包装:開封しても一度に食べきれない場合は、少量ずつ包装して対応している。

4-4. 最後まで使い切る:チューブ入りの生わさびでは、チューブ容器の口部の形状を絞り出しやすいような形状にして対応している。

4-5. 輸送時の損傷防止:果物では、発泡ポリエチレンで表面保護や、イチゴで利用されているハンモック形式などがある。果物が熟成するときに発生するエチレンガス吸収で熟成を抑えるなどがある。「もも」の場合、不織布の伸縮により輸送・荷扱いにおける振動・衝撃から青果物の損傷を抑えている。パッケージ形態でも工夫している。袋の上下4ヵ所のコーナー部分にRを付けてカットし、輸送中にコーナー部分で傷をつけない工夫をしてる。

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 次回に続きます。


住本技術士事務所 所長 住本充弘氏(すみもと みつひろ)
技術士(経営工学)、包装管理士((社)日本包装技術協会認定)
日本包装コンサルタント協会会員・理事
技術士包装物流グループ会員・理事
日本包装学会会員

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