Grafica Veneta社、書籍表紙の生産能力を強化[Jet Press 750S 導入事例]
2022年8月31日ケーススタディ
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イタリア北部のトレバゼーレゲに本社を置くGrafica Veneta社(米国のLake Book社と提携)は、高品質な書籍表紙の生産性を向上させるために2021年3月、枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S」を導入した。今回、同社の研究開発責任者であり、社長のFabio Franceschi氏の息子であるNicola Franceschi氏に、導入の背景や具体的なメリットについて聞いた。
Grafica Veneta社は、年間1億5,000万冊の書籍を印刷し、1億ユーロの売上高を記録する欧州トップクラスの印刷会社で、数百万部のベストセラーから貴重な限定版のアートブックまで、あらゆる印刷ニーズに対応できる最新の設備を備えている。現在、10万平方メートルの太陽光発電を利用したカーボンニュートラル工場を運営する同社は、750名の従業員を擁し、欧州、北アフリカ、米国と商圏を拡大している。
導入の背景についてNicola Franceschi氏は「2021年はじめ、米国のLake Book社との提携を開始するとともに、事業の将来を見据えてさらなる効率化のためにJetPress750Sを導入した。当社では、すでに富士フイルムのJet Press 720Sを書籍の表紙印刷に活用しており、その品質が素晴らしかったため、同じ品質でより生産性が上がったJet Press 750Sが登場したと聞いて、すぐに性能を評価し、当社のデジタル印刷ラインをアップグレードすることに決めた」と語る。
2021年の導入以来、Jet Press 750SがGrafica Veneta社にもたらした多くのメリットについてFranceschi氏は、次のように振り返る。
「各ジョブにかかる全体の印刷時間が短縮でき、とくに少部数印刷において、品質を損なわずに生産スピードが高まったことで、出版社向けのサービスが向上した。同機の高速モデル(High Speed Model)に、Jet Press 750Sをアップグレードすることで、さらに業務をスピードアップすることができると考えている」
一方、Fujifilm Graphic Communications, Italy社のPaolo Zerbi氏は次のように述べている。
「Grafica Veneta社は、書籍印刷業界の有力企業。世界中の大手出版社向けに数百万部を印刷する同社は、品質とは何か、顧客が求める印刷物のニーズを良く理解している。これまではJet Press 720Sが同社に貢献してきたが、昨年からはJet Press 750Sが、同社によい影響をもたらすことができ嬉しく思う。これからも良好な関係を結び、同社の成長を支えていく」
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Grafica Veneta社は、年間1億5,000万冊の書籍を印刷し、1億ユーロの売上高を記録する欧州トップクラスの印刷会社で、数百万部のベストセラーから貴重な限定版のアートブックまで、あらゆる印刷ニーズに対応できる最新の設備を備えている。現在、10万平方メートルの太陽光発電を利用したカーボンニュートラル工場を運営する同社は、750名の従業員を擁し、欧州、北アフリカ、米国と商圏を拡大している。
導入の背景についてNicola Franceschi氏は「2021年はじめ、米国のLake Book社との提携を開始するとともに、事業の将来を見据えてさらなる効率化のためにJetPress750Sを導入した。当社では、すでに富士フイルムのJet Press 720Sを書籍の表紙印刷に活用しており、その品質が素晴らしかったため、同じ品質でより生産性が上がったJet Press 750Sが登場したと聞いて、すぐに性能を評価し、当社のデジタル印刷ラインをアップグレードすることに決めた」と語る。
2021年の導入以来、Jet Press 750SがGrafica Veneta社にもたらした多くのメリットについてFranceschi氏は、次のように振り返る。
「各ジョブにかかる全体の印刷時間が短縮でき、とくに少部数印刷において、品質を損なわずに生産スピードが高まったことで、出版社向けのサービスが向上した。同機の高速モデル(High Speed Model)に、Jet Press 750Sをアップグレードすることで、さらに業務をスピードアップすることができると考えている」
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