なぜ、AccurioJet KM-1eはUVインクなのか?
AccurioJet KM-1eが目指したのは、「コンパクト」かつ「環境負荷が少ない」印刷機である。一般的なデジタル印刷機では当たり前となっているヤレ紙削減や小ロット対応に加え、KM-1eはさらに進化を遂げている。まず、消費電力量にこだわりUV-LEDで瞬間的に硬化させる技術を採用している。これにより乾燥プロセスが不要となり、電力消費量が大幅に削減されます。また、UVインク硬化時にインク成分が揮発しないため排気ダクトも必要なく、VOCゼロを実現している。
次に、コニカミノルタの強みであるスキルレスな操作性による工数削減である。B2サイズの印刷機でありながらPOD(プリントオンデマンド)のように簡単に操作できるため、難しいトレーニングをせずに印刷作業をすることが可能となっている。デジタル印刷の利点は、「誰でも」「いつでも」「必要な分だけ」印刷できること。これにより、必要以上にエネルギーや資源の消費を抑えるだけでなく、使用する人の負担も軽減される。これがコニカミノルタが考えるデジタル印刷の環境貢献である。
なぜコニカミノルタはオフセット印刷に近づけることに妥協しないのか?
AccurioJet KM-1eの商品コンセプトは、印刷事業者が未来を生き抜くためのアナログからデジタルへの変革を支援すること。この変革を加速させるためには、「生産性(B2サイズ)」「プレコート不要」「印刷品質」「用紙対応力」「色安定性」「両面印刷」の6つの要素が重要となる。
コニカミノルタはこれら6つの要素を、独自のゲルUVインクと専用ヘッドの組み合わせで実現した。これにより環境負荷が少なく、人間中心の操作性を備えたクリーンで健康的な職場を提供し、オフセット印刷に匹敵する品質を実現している。
コニカミノルタが実現した技術ブレークスルー
ここからは、独自のゲルUVインクと専用ヘッドを実現したコニカミノルタの技術について3つのポイントを説明する。
まず1つ目が、HS-UVインク技術による高画質化である。高生産性と印刷品質を両立するために、用紙上で瞬時にゲル化(相転移)するHS-UVインクを独自開発した。通常のUVインクでは表面張力でドットが集まり、眠い画質になってしまう。しかし、コニカミノルタが開発したゲルUVインクは、紙上でゲル状になったドットが記録位置から動かず、高画質を維持できる。その結果、非常にシャープで綺麗な画を実現でき、色滲みのないオフセット印刷品質を提供する。
2つ目は、高精度のヘッド・メディア温度制御技術。HS-UVインクの性能を最大限に引き出すために、インクジェットヘッドから射出するまでのインク流路内でインクを均一に溶解し、高温状態を安定に維持するインク流路技術を新規開発した。また、多種多様な用紙種・紙厚の用紙に対して、用紙温度を精密に制御する独自のインクジェットプロセス技術を構築。これにより、自然な画像光沢と高い印刷品質を実現している。
3つ目は、ILS(インラインスキャナー)による高品質画像の安定供給。高解像度の高品位画像を安定して出力するために、プリンタ機内に搭載されたインラインスキャナーにより、印刷された画像を解析し画像出力にフィードバックする技術を採用している。この技術により、インクジェットヘッドのノズル間でのインク射出の特性差を瞬時に補正し、高品位画像の安定再現を実現する。
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次に、コニカミノルタの強みであるスキルレスな操作性による工数削減である。B2サイズの印刷機でありながらPOD(プリントオンデマンド)のように簡単に操作できるため、難しいトレーニングをせずに印刷作業をすることが可能となっている。デジタル印刷の利点は、「誰でも」「いつでも」「必要な分だけ」印刷できること。これにより、必要以上にエネルギーや資源の消費を抑えるだけでなく、使用する人の負担も軽減される。これがコニカミノルタが考えるデジタル印刷の環境貢献である。
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コニカミノルタが実現した技術ブレークスルー
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