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コダック、パッケージ分野で新アプリケーション開拓へ

[PROSPERヘッド]ヘッドを千鳥配列で印字幅拡張

2025年9月30日製品・テクノロジースペシャリスト

プロモーションや偽造防止を安価に

 現在、PROSPERヘッドが採用されたアプリケーションの事例としては、DMの宛名印字のほか、バリアブル印字によるプロモーション、カスタマーエンゲージメントの強化、偽造防止、ブランディング、バージョン管理、ゲーム/宝くじなどがある。

 DMに関しては、日本のディーエムソリューションズ(株)(本社/東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F、花矢卓司社長)の最新事例がある。PROSPER S5インプリンティングシステムを導入後、最初の仕事でハガキ32万通の宛名印字をわずか2日弱で終え、その圧倒的なスピードと品質を高く評価している。1台のPROSPER S5で、月産400万通以上のハガキDMの宛名印字が可能で、既存設備の2倍以上の生産性でダイレクトメールの受注増に対応している。

 一方、スナック菓子とコンテンツ管理会社、ゲーム会社がコラボした事例も興味深い。スナック菓子付属のトレーディングカードにQRコードをPROSPERで印字し、そのQRコードを読み取るとゲーム内の任意のアイテムと交換できるポイントを獲得できるというもの。トレーディングカードを絡めたアプリケーションはホットな分野だ。

 また、2015年から始まったタバコのパッケージへのQRコード印字は、喫煙者がそれをスキャンすることでポイントが貯まる仕組みで、そのポイントを使って景品に交換するなど、所謂、マイレージプログラムが用意されている。その際、事業者側は喫煙者の個人情報を取得し、そのビッグデータをマーケティングやキャンペーンで活用するというものである。

 同じように、グラビア印刷機にPROSPERヘッドを搭載して、ビールのカートンにキャンペーン用QRコードを印字するものも。これは、個人情報は取らないもののLINEへ誘導して「友だち」に追加される。直接「スマホ」という接点で繋がることでキャンペーンや抽選、マーケティングに活用している。「LINEへ誘導」は現在のトレンドでもあるようだ。

 さらにブランドプロテクション/偽造防止の事例では、ダンボールの表側と内側にQRコードを印字し、物流拠点でトレーサビリティを管理することで簡易的な偽造防止策を実施しているケース。表側が偽造されても内側と照合することで偽造の流通を止めることができる。現在はダンボールに印字されているが、いずれ個包装に印字されるようになるだろう。インドや中国でも飲料カートンにQRコードを印字してリサイクルのためのトレーサビリティをとっている事例がある。

 「ブランドオーナーは、デジタル広告に多くの予算を費やしている。検索から該当商品がクリックされるまでのプロセスにおいて、その1クリック当たりの広告コストは高価になってきており、業界や分野によってはQRコード印字によるプロモーション並びにエンゲージメントの方が確実且つ圧倒的に安価になるという見方もでてきている。このあたりを切り口に、パッケージ分野を中心としたPROSPERヘッドビジネスで新たなアプリケーション開発を推進していく」(河原本部長)

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[PROSPERヘッド]ヘッドを千鳥配列で印字幅拡張

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プロモーションや偽造防止を安価に

 現在、PROSPERヘッドが採用されたアプリケーションの事例としては、DMの宛名印字のほか、バリアブル印字によるプロモーション、カスタマーエンゲージメントの強化、偽造防止、ブランディング、バージョン管理、ゲーム/宝くじなどがある。

 DMに関しては、日本のディーエムソリューションズ(株)(本社/東京都武蔵野市御殿山1-1-3 クリスタルパークビル2F、花矢卓司社長)の最新事例がある。PROSPER S5インプリンティングシステムを導入後、最初の仕事でハガキ32万通の宛名印字をわずか2日弱で終え、その圧倒的なスピードと品質を高く評価している。1台のPROSPER S5で、月産400万通以上のハガキDMの宛名印字が可能で、既存設備の2倍以上の生産性でダイレクトメールの受注増に対応している。

 一方、スナック菓子とコンテンツ管理会社、ゲーム会社がコラボした事例も興味深い。スナック菓子付属のトレーディングカードにQRコードをPROSPERで印字し、そのQRコードを読み取るとゲーム内の任意のアイテムと交換できるポイントを獲得できるというもの。トレーディングカードを絡めたアプリケーションはホットな分野だ。

 また、2015年から始まったタバコのパッケージへのQRコード印字は、喫煙者がそれをスキャンすることでポイントが貯まる仕組みで、そのポイントを使って景品に交換するなど、所謂、マイレージプログラムが用意されている。その際、事業者側は喫煙者の個人情報を取得し、そのビッグデータをマーケティングやキャンペーンで活用するというものである。

 同じように、グラビア印刷機にPROSPERヘッドを搭載して、ビールのカートンにキャンペーン用QRコードを印字するものも。これは、個人情報は取らないもののLINEへ誘導して「友だち」に追加される。直接「スマホ」という接点で繋がることでキャンペーンや抽選、マーケティングに活用している。「LINEへ誘導」は現在のトレンドでもあるようだ。

 さらにブランドプロテクション/偽造防止の事例では、ダンボールの表側と内側にQRコードを印字し、物流拠点でトレーサビリティを管理することで簡易的な偽造防止策を実施しているケース。表側が偽造されても内側と照合することで偽造の流通を止めることができる。現在はダンボールに印字されているが、いずれ個包装に印字されるようになるだろう。インドや中国でも飲料カートンにQRコードを印字してリサイクルのためのトレーサビリティをとっている事例がある。

 「ブランドオーナーは、デジタル広告に多くの予算を費やしている。検索から該当商品がクリックされるまでのプロセスにおいて、その1クリック当たりの広告コストは高価になってきており、業界や分野によってはQRコード印字によるプロモーション並びにエンゲージメントの方が確実且つ圧倒的に安価になるという見方もでてきている。このあたりを切り口に、パッケージ分野を中心としたPROSPERヘッドビジネスで新たなアプリケーション開発を推進していく」(河原本部長)

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