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富士ゼロックス、特殊色と紙の質感を演出〜新たな価値をもたらす印刷表現

ゴールド・シルバー・ホワイト+ブラックトナーを搭載「DocuColor 7171 P(Model-ST)」

2019年4月2日製品・テクノロジー

 オフセットやデジタルを問わず、多くの印刷機がCMYKの4色を使用して印刷物を生産している。しかし、この印刷における「常識」にとらわれず、CMYではなくゴールド、シルバー、ホワイトの特殊トナーにブラックを加えた4色を標準搭載したプロダクションプリンターが今年1月、富士ゼロックス(株)(本社/東京都港区、玉井光一社長)から発売された。その斬新な発想を採用した特殊色専用プロダクションプリンターが「DocuColor 7171 P(Model-ST)」だ。DocuColor 7171 P(Model-ST)

 グラフィックアーツの分野において、CMYKの色分解によるカラー印刷は基本中の基本、いわば業界のスタンダードといえる。今回、発売された「DocuColor 7171 P(Model-ST)」は、この固定概念から脱却した印刷機として商品化されている。

 その発端となったのは、名古屋地区で営業職に従事する同社の鈴木佳代氏(グラフィックコミュニケーションサービス営業部 第三営業部 1グループ1チーム)ら、社内の有志が抱いた「特殊トナーを使った印刷物をもっと多くの人に、もっと手軽に作り出してもらいたい」という想いだ。

 同社では、新しいアイデアの具現化や社会的課題の解決に向けて、想いのある社員が組織の枠を超えて社内外のメンバーとともに自発的な提案・実践をするプログラムがある。鈴木氏らは、そうしたプログラムを活用し、また、経営層の賛同・協力を得て特殊トナーをより手軽に使用できる新たな商品を世に送り出すことを目指して活動を進めることになった。

その想いの実現に向け、メンバーがトライしたのが、小型の既存機種を選び、CMYトナーを、ゴールド、シルバーなどの特殊トナーに差し替えて使うというアイデアだ。

 開発部門のメンバーを中心に実現性を評価、検証した結果について鈴木氏は、「技術的には小型機で特殊トナーを出力することについて一定の見通しがついた。その一方で、CMYトナーを搭載せず、フルカラーが出力できない特殊色専用機という特性をお客様が求めているのか、ということについては検証を進める必要があった」と振り返る。
鈴木氏(左)と後藤氏
 そこで同社では、お客様へのヒアリングを実施して市場での受容性を調査。その結果、特殊色専用機に対する関心が非常に高いことを確認できたという。

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2019年4月2日製品・テクノロジー

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 オフセットやデジタルを問わず、多くの印刷機がCMYKの4色を使用して印刷物を生産している。しかし、この印刷における「常識」にとらわれず、CMYではなくゴールド、シルバー、ホワイトの特殊トナーにブラックを加えた4色を標準搭載したプロダクションプリンターが今年1月、富士ゼロックス(株)(本社/東京都港区、玉井光一社長)から発売された。その斬新な発想を採用した特殊色専用プロダクションプリンターが「DocuColor 7171 P(Model-ST)」だ。DocuColor 7171 P(Model-ST)

 グラフィックアーツの分野において、CMYKの色分解によるカラー印刷は基本中の基本、いわば業界のスタンダードといえる。今回、発売された「DocuColor 7171 P(Model-ST)」は、この固定概念から脱却した印刷機として商品化されている。

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 同社では、新しいアイデアの具現化や社会的課題の解決に向けて、想いのある社員が組織の枠を超えて社内外のメンバーとともに自発的な提案・実践をするプログラムがある。鈴木氏らは、そうしたプログラムを活用し、また、経営層の賛同・協力を得て特殊トナーをより手軽に使用できる新たな商品を世に送り出すことを目指して活動を進めることになった。

その想いの実現に向け、メンバーがトライしたのが、小型の既存機種を選び、CMYトナーを、ゴールド、シルバーなどの特殊トナーに差し替えて使うというアイデアだ。

 開発部門のメンバーを中心に実現性を評価、検証した結果について鈴木氏は、「技術的には小型機で特殊トナーを出力することについて一定の見通しがついた。その一方で、CMYトナーを搭載せず、フルカラーが出力できない特殊色専用機という特性をお客様が求めているのか、ということについては検証を進める必要があった」と振り返る。
鈴木氏(左)と後藤氏
 そこで同社では、お客様へのヒアリングを実施して市場での受容性を調査。その結果、特殊色専用機に対する関心が非常に高いことを確認できたという。

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