ミヤコシ、ラベルから軟包装まで〜生活産業分野でインクジェット技術を活用
2019年10月9日製品・テクノロジー
-
水性顔料インクによる軟包装IJ印刷にも挑戦
紙メディアが減少傾向にある中、シール・ラベルをはじめ、紙器・フィルムパッケージ印刷は、今後も成長が続くと予測されている。次回の「drupa2020」では、パッケージソリューションについて、多くの出展社から提案が行われるはず。
当社も昨年開催されたIGAS2018では、軟包装印刷向けフルカラーの水性インクジェットプリンター「MJP30AXF」を技術展示として紹介した。
軟包装印刷分野において当社は、すでに富士フイルムと協力して、窒素パージ技術で低臭気化を図った軟包装用のUVインクジェットデジタル印刷機を開発し、すでに導入実績もある。しかし、海外展開を考えたときにUVインク方式では、ワールドワイドでの安全基準に必ずしも合致できないこともある。その課題を解決する手法として当社は、水性顔料インクを採用した軟包装用インクジェット印刷機の開発に着手した。技術開発を継続してユーザーニーズに対応
IGAS2018では、水性顔料インクを使用した軟包装印刷向けのインクジェットプリンターとして、品質や生産スピードに対し、評価を得ることができたと思う。しかし、グラビア印刷機の市場に参入するには、多くの課題が山積している。
現時点では、30インチ幅の仕様だが、それ以上の印刷幅の仕様や多種多様なメディアへの対応が求められるはず。もちろん、これらのニーズすべてを一気に解決することはできないが、しかし、その課題に真摯に向き合い、一歩ずつクリアしていくことが重要であり、それこそがミヤコシに課せられた使命であると考えている。今後は、新たな市場としてダンボール印刷分野でインクジェット技術を応用した製品開発なども検討していきたい。現時点では、広幅メディアの対応などの課題があるが、印刷や搬送、加工などに技術的に問題はないと考えている。
新着トピックス
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日製品・テクノロジースペシャリスト
コダックは「drupa2024」において、ULTRASTREAMコンティニュアスインクジェットテクノロジーを搭載した「PROSPER ULTRA 520プレス」と、PROSPERイン...全文を読む
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日ケーススタディ
同人誌印刷ビジネスで急成長を遂げる大阪印刷(株)(大阪市西淀川区御幣島5-5-23、根田貴裕社長)は今年4月、コニカミノルタの29インチ枚葉UVインクジェット印刷機「AccurioJ...全文を読む
最新ニュース
富士フイルム、TOKYO PACK 出展でパッケージの付加価値提案
2024年10月9日
富士フイルムグループは、「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」に出展し、インクジェット方式やトナー方式など、富士フイルムが独自開発した幅広いラインアップのデジタルプリン...全文を読む
SCREEN GA、京都・久御山事業所に「インクジェットイノベーションセンター京都」開設
2024年10月7日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(京都府京都市、田中志佳社長、以下、SCREEN GA)は、2024年10月に印刷関連機器の開発・製造を担う京都・久御山事業所に「インク...全文を読む
SCREEN GA、「Horizon Smart Factory 2024」で無人化生産ラインを紹介
2024年9月24日
(株)SCREENグラフィックソリューションズ(SCREEN GA)は、10月9日から11日の3日間、ホリゾン本社びわこ工場内「Horizon Inovation Park」(滋賀県...全文を読む
ミヤコシ、ラベルから軟包装まで〜生活産業分野でインクジェット技術を活用
2019年10月9日製品・テクノロジー
水性顔料インクによる軟包装IJ印刷にも挑戦
紙メディアが減少傾向にある中、シール・ラベルをはじめ、紙器・フィルムパッケージ印刷は、今後も成長が続くと予測されている。次回の「drupa2020」では、パッケージソリューションについて、多くの出展社から提案が行われるはず。
当社も昨年開催されたIGAS2018では、軟包装印刷向けフルカラーの水性インクジェットプリンター「MJP30AXF」を技術展示として紹介した。
軟包装印刷分野において当社は、すでに富士フイルムと協力して、窒素パージ技術で低臭気化を図った軟包装用のUVインクジェットデジタル印刷機を開発し、すでに導入実績もある。しかし、海外展開を考えたときにUVインク方式では、ワールドワイドでの安全基準に必ずしも合致できないこともある。その課題を解決する手法として当社は、水性顔料インクを採用した軟包装用インクジェット印刷機の開発に着手した。
技術開発を継続してユーザーニーズに対応
IGAS2018では、水性顔料インクを使用した軟包装印刷向けのインクジェットプリンターとして、品質や生産スピードに対し、評価を得ることができたと思う。しかし、グラビア印刷機の市場に参入するには、多くの課題が山積している。
現時点では、30インチ幅の仕様だが、それ以上の印刷幅の仕様や多種多様なメディアへの対応が求められるはず。もちろん、これらのニーズすべてを一気に解決することはできないが、しかし、その課題に真摯に向き合い、一歩ずつクリアしていくことが重要であり、それこそがミヤコシに課せられた使命であると考えている。
今後は、新たな市場としてダンボール印刷分野でインクジェット技術を応用した製品開発なども検討していきたい。現時点では、広幅メディアの対応などの課題があるが、印刷や搬送、加工などに技術的に問題はないと考えている。
新着トピックス
-
共同印刷工業(京都)、安定性の高さが決め手[Revoria Press PC1120導入事例]
2024年10月9日 ケーススタディ
-
ミマキ、捺染方式を刷新 - 簡便性と汎用性の「TRAPIS」
2024年9月28日 製品・テクノロジー
-
コダック、「ゲームチェンジャー」へ〜4つのコア技術を自社完結
2024年9月20日 製品・テクノロジースペシャリスト
-
大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
2024年9月20日 ケーススタディ
-
富士フイルムBI、独自のインクジェット技術で新たなソリューション提供
2024年9月11日 製品・テクノロジー
新着ニュース
SNSランキング
- 84shares大阪印刷、同人誌印刷ビジネスで「圧倒的な画質」提供[AccurioJet KM-1e導入事例]
- 68sharesafter drupa 2024|富士フイルム、「Discover the difference」─過去最大規模で
- 59sharesエプソン、印刷プロセスのデジタル化をリードするFiery社を完全子会社化
- 39sharesミマキ、印刷脱色技術実用化でタペストリーのアップサイクル実現
- 38shares富士フイルムBI、モノクロ機に印刷物の検品工程を自動化する新機能搭載
- 30shares独SDVグループ、PROSPER ULTRA 520プレス欧州初採用
- 30sharesエコー(東京)、「オフセットと遜色のない品質」[Revoria Press PC1120導入事例]
- 29shares日本HP、「HP Indigo実機見学会〜都内60分でおさえるHPデジタル印刷オープンハウス」開催
- 28shares富士フイルムBI、ワークフローの新領域へ〜真の自動化によるDXを訴求
- 21sharesSCREEN、「デジタルで彩るラベルの未来」テーマにラベルフォーラムジャパン2024に出展