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日進堂グループ、四六全判縦通し搬送ラインにPROSPER S5×4台

厚紙への可変情報印字〜新しい収益の柱となる「確かな投資」

2020年3月12日ケーススタディ

20年超の技術力、確かな運用実績、信頼性を高く評価

三瓶部長 今回のシステム構築に際して、佐久間社長は「大判対応」「厚紙印刷」「高速性」の3つを選定基準としていた。ただプリントヘッドの選択肢は「KODAKのPROSPERしかなかった」と断言する。その背景には20年を超えるKODAKのインクジェット技術の蓄積、海外はもちろん日本国内でも数多くの著名な印刷アプリケーションで使われている確かな実績、そして大量・高速生産などハードな運用にも揺るぎない高い耐久性と信頼性があった。導入半年前には同クラスのシステムを導入しているPROSPERユーザーを訪問し、実際の稼働状況を確認するなど万全を期した。工場見学に同行し印刷テストも実施したトキワ印刷・製造本部本部長付次長の赤間輝三氏もPROSPER S5の性能を高く評価している。

 「精度が良く印字品質にも全く問題がなかった。スピードを出すとブレがあると思っていたのでその精度の高さには本当に驚いた」

 生産管理部部長の三瓶隆二氏はシートフィーダに着目し「用紙搬送性能が素晴らしかった」とシステム全体の印象を語ってくれた。こうしてKODAK(PROSPER S5)を中心に、正栄機械製作所(シートフィーダ)、マイクロテクニカ(バリアブル検査装置)、トーコー(NIRドライヤー装置)、Natgraph(大判シートスタッカー)の5社が結集して、国内のみならず海外メーカーも含めても比類ないシステムを構築した。運用を任されたのは厚紙印刷の経験が豊富なトキワ印刷で、12月中旬には福島県須賀川市にある同社工場に設置された。

導入後1ヵ月で常速120メートル、四六全判で毎時6,500枚達成

赤間次長 師走の慌ただしい時期の導入だったにも関わらず、KODAKのきめ細かなトレーニングとサポートのおかげで、同社はシステムの垂直立ち上げに成功している。年が明けた今は、薄紙からボール紙まで多種多様な用紙の印刷適性を確認しながら、印刷サンプルの作成など営業活動の準備に忙しいとのこと。営業マンが受注しやすいようデータ作成の手引きなどもつくっている。PROSPERの印字精度・品質は「期待通り」と赤間次長は太鼓判を押している。生産速度はPROSPERの最高印字スピードである毎分150メートルが目標だが、すでに常速120メートル、四六全判で毎時6,500枚を達成している。今後、搬送ライン全体の安定性を高めることで、さらなる高速化も可能になるという。導入からわずか1ヵ月ほどだが、すでに複数の顧客から仕事の打診も受けていると佐久間社長は自信を見せる。メーカーの押しつけではなく、「印刷会社が理想とする付加価値の高いシステム」をKODAKが中心に5社がチームとなって特別開発したことで、「価格競争に陥らない収益性の高い新しいビジネスを切り開く」という佐久間社長の夢が現実となる日もそう遠くないことだろう。

高速バリアブル印字システム

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20年超の技術力、確かな運用実績、信頼性を高く評価

三瓶部長 今回のシステム構築に際して、佐久間社長は「大判対応」「厚紙印刷」「高速性」の3つを選定基準としていた。ただプリントヘッドの選択肢は「KODAKのPROSPERしかなかった」と断言する。その背景には20年を超えるKODAKのインクジェット技術の蓄積、海外はもちろん日本国内でも数多くの著名な印刷アプリケーションで使われている確かな実績、そして大量・高速生産などハードな運用にも揺るぎない高い耐久性と信頼性があった。導入半年前には同クラスのシステムを導入しているPROSPERユーザーを訪問し、実際の稼働状況を確認するなど万全を期した。工場見学に同行し印刷テストも実施したトキワ印刷・製造本部本部長付次長の赤間輝三氏もPROSPER S5の性能を高く評価している。

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導入後1ヵ月で常速120メートル、四六全判で毎時6,500枚達成

赤間次長 師走の慌ただしい時期の導入だったにも関わらず、KODAKのきめ細かなトレーニングとサポートのおかげで、同社はシステムの垂直立ち上げに成功している。年が明けた今は、薄紙からボール紙まで多種多様な用紙の印刷適性を確認しながら、印刷サンプルの作成など営業活動の準備に忙しいとのこと。営業マンが受注しやすいようデータ作成の手引きなどもつくっている。PROSPERの印字精度・品質は「期待通り」と赤間次長は太鼓判を押している。生産速度はPROSPERの最高印字スピードである毎分150メートルが目標だが、すでに常速120メートル、四六全判で毎時6,500枚を達成している。今後、搬送ライン全体の安定性を高めることで、さらなる高速化も可能になるという。導入からわずか1ヵ月ほどだが、すでに複数の顧客から仕事の打診も受けていると佐久間社長は自信を見せる。メーカーの押しつけではなく、「印刷会社が理想とする付加価値の高いシステム」をKODAKが中心に5社がチームとなって特別開発したことで、「価格競争に陥らない収益性の高い新しいビジネスを切り開く」という佐久間社長の夢が現実となる日もそう遠くないことだろう。

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