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ポストプレス側から印刷産業のDXを支援[ホリゾン・ジャパン 宮﨑進社長に聞く]

デジタルで全体最適化へ〜下流から生産現場の未来像を提案

2021年7月6日製品・テクノロジースペシャリスト

DXを具現化するショールーム「Horizon Innovation Park」

 2020年10月28日に琵琶湖湖西にあるホリゾン本社びわこ工場内に、「Horizon Innovation Park(ホリゾン・イノベーション・パーク)」をオープンさせた。機能としては、これまでにない規模のショールームやトレーニング施設、さらには大型のセミナールームを完備している。また、お客様が実際のデータを持ちこんでテスト検証が可能な検証ルームやウェビナーなどの動画配信機能、プリントラボなど多彩な機能を用意している。実際に来館して頂いたお客様からは、「これが後加工機器メーカーの施設なのか」と驚きの感想を頂くことが多い。

技術開発と情報発信拠点となるHorizon Innovation Park

 1,500平米のショールームやトレーニングルームなどをつなげると2,500平米のエリアになる。ここに多彩な後加工機やプリンターメーカーの各種デジタル印刷機などが設置されており、都心部では見ることができないような、DXを具現化した生産プロセスを体感できる施設となっている。

 また、施設内には、当社の開発担当者が従事しており、製品やサービスに関する疑問などに対してもリアルタイムで対応できる「ボイス・オブ・カスタマー」の体制を整えていることも大きな特長と言える。ホリゾン・イノベーション・パークは、15万平米の敷地を有する工場内にある。工場では、AGVをはじめ、自動化によるモノづくりを徹底したファクトリーオートメーションを実践している。

今年5月に東京ショールームをリニューアル

 東京ショールームのリニューアルについては、建物自体の老朽化への対応とは別に社員の働き方改革をコンセプトとしている。社員ひとり一人が新しいワークスタイルを取り入れ、かつ社員の生産性を向上させることができるような環境を整備したかった。そのためプロジェクトチームを立ち上げ、新たな東京ショールームの方向性を検討してもらった。お客様に満足してもらうだけでなく、社員の楽しく働けるような環境を構築することができた。

 オフィスは、固定とフリーのデスクを完備している。また、オンラインで商談などができる専用ルームも新設している。さらに開放感のあるオフィスを目指し、ソファーなどを置き、従来ではコミュニケーションが取りにくかった部門間の壁を取り払うため、誰もが自由にリラックスできるようなエリアも設けている。

 また、セミナーなども開催できるフロアには、大型スクリーンを設置し、Horizon Innovation Parkとオンラインで接続し、東京ショールームにはない設備を確認できるような工夫を凝らしている。是非、お客様と「共創」してビジネスを創造する場として活用していきたい。

行動変容でコロナショックをビジネスチャンスに

 新型コロナウィルスとの闘いは残念ながら、しばらく続くことが予想される。ウィルスも生き残りをかけて変化を続けている。

 私は、今春の入社式において「人類の知恵と努力によって、この未曾有の危機は必ず克服することができる」というメッセージを新入社員に伝えた。実際にホリゾングループは、これまでにもオイルショック、リーマンショック、東日本大震災など多くの困難に直面しても全社員の力を結集し、時には業態を変えながら、これらの難局を乗り越えてきた。コロナに勝るような行動変容を続けて行くことが大切であり、そこにビジネスチャンスがあると確信している。

 また、政府や自治体が提唱する感染対策を遵守することは当然として、感染状況を見極めながら感染対策を徹底の上、リアルな展示会やイベントなども今後も積極的に実施していきたい。そのため今年10月には、リアルイベントの開催を計画している。

「Horizon Smart Factory 2021」開催へ

 ホリゾングループは、10月18日から22日までの5日間、本社びわこ工場内のHorizon Innovation Park(滋賀県高島市)において「Horizon Smart Factory 2021」を開催する。

 Horizon Smart Factory 2021は、「つながるFactory Automation」をテーマに、パートナー企業各社と連携するポストプレス視点のワークフローをメイン会場のHorizon Innovation Parkと第二会場のHorizon ACADEMY内に構築して、既存の生産工程やビジネスモデルを変革し、印刷物の価値提供を高める「つながるFactory Automation」を体感できるイベントとなっている。

【開催概要】

▽テーマ=「つながるFactory Automation〜ポストプレス視点で考えるDX〜」
▽日時=2021年10月18日(月)〜22日(金) 10時〜17時(18日のみ13時〜17時)
▽場所=Horizon Innovation Park
▽主催=ホリゾン・ジャパン/ホリゾン・インターナショナル/ホリゾン
▽協賛=キヤノンマーケティングジャパン/ダックエンジニアリング/富士フイルムビジネスイノベーション/グーフ/JSPIRITS/コニカミノルタジャパン/ミヤコシ/レゾロジック/リコージャパン/リョービMHIグラフィックテクノロジー/SCREENグラフィックソリューションズ
▽協力=バリューマシーンインターナショナル

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DXを具現化するショールーム「Horizon Innovation Park」

 2020年10月28日に琵琶湖湖西にあるホリゾン本社びわこ工場内に、「Horizon Innovation Park(ホリゾン・イノベーション・パーク)」をオープンさせた。機能としては、これまでにない規模のショールームやトレーニング施設、さらには大型のセミナールームを完備している。また、お客様が実際のデータを持ちこんでテスト検証が可能な検証ルームやウェビナーなどの動画配信機能、プリントラボなど多彩な機能を用意している。実際に来館して頂いたお客様からは、「これが後加工機器メーカーの施設なのか」と驚きの感想を頂くことが多い。

技術開発と情報発信拠点となるHorizon Innovation Park

 1,500平米のショールームやトレーニングルームなどをつなげると2,500平米のエリアになる。ここに多彩な後加工機やプリンターメーカーの各種デジタル印刷機などが設置されており、都心部では見ることができないような、DXを具現化した生産プロセスを体感できる施設となっている。

 また、施設内には、当社の開発担当者が従事しており、製品やサービスに関する疑問などに対してもリアルタイムで対応できる「ボイス・オブ・カスタマー」の体制を整えていることも大きな特長と言える。ホリゾン・イノベーション・パークは、15万平米の敷地を有する工場内にある。工場では、AGVをはじめ、自動化によるモノづくりを徹底したファクトリーオートメーションを実践している。

今年5月に東京ショールームをリニューアル

 東京ショールームのリニューアルについては、建物自体の老朽化への対応とは別に社員の働き方改革をコンセプトとしている。社員ひとり一人が新しいワークスタイルを取り入れ、かつ社員の生産性を向上させることができるような環境を整備したかった。そのためプロジェクトチームを立ち上げ、新たな東京ショールームの方向性を検討してもらった。お客様に満足してもらうだけでなく、社員の楽しく働けるような環境を構築することができた。

 オフィスは、固定とフリーのデスクを完備している。また、オンラインで商談などができる専用ルームも新設している。さらに開放感のあるオフィスを目指し、ソファーなどを置き、従来ではコミュニケーションが取りにくかった部門間の壁を取り払うため、誰もが自由にリラックスできるようなエリアも設けている。

 また、セミナーなども開催できるフロアには、大型スクリーンを設置し、Horizon Innovation Parkとオンラインで接続し、東京ショールームにはない設備を確認できるような工夫を凝らしている。是非、お客様と「共創」してビジネスを創造する場として活用していきたい。

行動変容でコロナショックをビジネスチャンスに

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 私は、今春の入社式において「人類の知恵と努力によって、この未曾有の危機は必ず克服することができる」というメッセージを新入社員に伝えた。実際にホリゾングループは、これまでにもオイルショック、リーマンショック、東日本大震災など多くの困難に直面しても全社員の力を結集し、時には業態を変えながら、これらの難局を乗り越えてきた。コロナに勝るような行動変容を続けて行くことが大切であり、そこにビジネスチャンスがあると確信している。

 また、政府や自治体が提唱する感染対策を遵守することは当然として、感染状況を見極めながら感染対策を徹底の上、リアルな展示会やイベントなども今後も積極的に実施していきたい。そのため今年10月には、リアルイベントの開催を計画している。

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