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PROSPER ULTRA 520プレス、「Hunkeler Innovationdays」で欧州初公開

「唯一無二」のポジション〜ULTRASTREAM技術を搭載
コダックジャパン 河原一郎氏に聞く

2023年4月4日製品・テクノロジースペシャリスト

 コダック社は、スイス・ルツェルンで2月27日から4日間開催された「Hunkeler Innovationdays 2023」に出展し、高速デジタル輪転印刷機「PROSPER ULTRA 520プレス」をヨーロッパで初公開した。同プレスは、ULTRASTREAM技術を採用した初のコダック社製デジタル印刷機。600×1,800dpiの解像度、150メートル/分の生産速度で、オフセットに匹敵する200線相当の印刷品質を提供する。そこで今回、スイスから帰国したばかりのコダックジャパン・河原一郎氏(プリント事業部デジタルプリンティング営業本部長)に、同プレスの特徴や市場性などについて聞いた。

PROSPER ULTRA 520プレス

ヨーロッパでは初公開

 「Hunkeler Innovationdays」は、スイスの世界的な後加工機メーカーであるフンケラー社が主催するデジタル印刷ショー。世界でローンチされている最新のロール系インクジェットプレスが一堂に会し、その前後に、フンケラー社の加工機がアプリケーションごとに接続されて展示実演される。開催周期は2年に1度だが、パンデミックの影響で前回は中止を余儀なくされたことから、今回は4年ぶり、14回目の開催となり、会期4日間で前回を上回るおよそ6,700名が来場した。

 この「Hunkeler Innovationdays」において、ホール2にブースを構えたコダック社の「目玉」となったのが、高速デジタルプロダクション印刷機「PROSPER ULTRA 520プレス」だ。これまで、米国・デイトン工場でのプライベートショーでの展示披露はあったものの、公式の場、かつヨーロッパでは初公開である。

 「今回のショーを皮切りに『発売』もアナウンスされた。私も含め、市場が首を長くして待ち続けてきた『PROSPER ULTRA 520プレス』がようやく開発を終えて登場した」(河原氏)

河原 氏

 展示機は、フンケラー社のUW8アンワインダーおよびRW8リワインダーを前後に接続。さらにはオープンアーキテクチャのインターフェイスを介してフンケラーWI8ウェブ検査システムと統合されたものだ。実演では、事前にプレコートしたロールのコート紙(130gsm)を米国から持ち込み、最高速度150m/分で印刷。1日に4〜5回のデモンストレーションを実施した。

 また、会場では実際にデモンストレーションとしては実施されなかったが、巻き取ったロール紙をフンケラー社のシーターでカットし、ホリゾンの中綴じ機で製本した、編集内容やマーケティングコンテンツが異なる3種の「マガログ」(商品カタログ雑誌)をサンプルとして配布した。

インクカバレッジの大きい「マガログ」で印刷デモ

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PROSPER ULTRA 520プレス、「Hunkeler Innovationdays」で欧州初公開

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2023年4月4日製品・テクノロジースペシャリスト

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 コダック社は、スイス・ルツェルンで2月27日から4日間開催された「Hunkeler Innovationdays 2023」に出展し、高速デジタル輪転印刷機「PROSPER ULTRA 520プレス」をヨーロッパで初公開した。同プレスは、ULTRASTREAM技術を採用した初のコダック社製デジタル印刷機。600×1,800dpiの解像度、150メートル/分の生産速度で、オフセットに匹敵する200線相当の印刷品質を提供する。そこで今回、スイスから帰国したばかりのコダックジャパン・河原一郎氏(プリント事業部デジタルプリンティング営業本部長)に、同プレスの特徴や市場性などについて聞いた。

PROSPER ULTRA 520プレス

ヨーロッパでは初公開

 「Hunkeler Innovationdays」は、スイスの世界的な後加工機メーカーであるフンケラー社が主催するデジタル印刷ショー。世界でローンチされている最新のロール系インクジェットプレスが一堂に会し、その前後に、フンケラー社の加工機がアプリケーションごとに接続されて展示実演される。開催周期は2年に1度だが、パンデミックの影響で前回は中止を余儀なくされたことから、今回は4年ぶり、14回目の開催となり、会期4日間で前回を上回るおよそ6,700名が来場した。

 この「Hunkeler Innovationdays」において、ホール2にブースを構えたコダック社の「目玉」となったのが、高速デジタルプロダクション印刷機「PROSPER ULTRA 520プレス」だ。これまで、米国・デイトン工場でのプライベートショーでの展示披露はあったものの、公式の場、かつヨーロッパでは初公開である。

 「今回のショーを皮切りに『発売』もアナウンスされた。私も含め、市場が首を長くして待ち続けてきた『PROSPER ULTRA 520プレス』がようやく開発を終えて登場した」(河原氏)

河原 氏

 展示機は、フンケラー社のUW8アンワインダーおよびRW8リワインダーを前後に接続。さらにはオープンアーキテクチャのインターフェイスを介してフンケラーWI8ウェブ検査システムと統合されたものだ。実演では、事前にプレコートしたロールのコート紙(130gsm)を米国から持ち込み、最高速度150m/分で印刷。1日に4〜5回のデモンストレーションを実施した。

 また、会場では実際にデモンストレーションとしては実施されなかったが、巻き取ったロール紙をフンケラー社のシーターでカットし、ホリゾンの中綴じ機で製本した、編集内容やマーケティングコンテンツが異なる3種の「マガログ」(商品カタログ雑誌)をサンプルとして配布した。

インクカバレッジの大きい「マガログ」で印刷デモ

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