キーワードで検索

  • トップ>
  • 企業・経営>
  • クイックス、紙とデジタルで価値創出〜二次元コード読取率25%超を実...

クイックス、紙とデジタルで価値創出〜二次元コード読取率25%超を実現

第37回全日本DM大賞で「銅賞」受賞

2023年5月1日企業・経営

 (株)クイックス(本社/愛知県刈谷市、岡本泰社長)は、第37回全日本DM大賞(主催=日本郵便(株))において、「銅賞」を獲得した。全日本DM大賞は、ダイレクトメール(DM)施策に対する日本最大のアワード。37回目を迎えた今回は、700点を超える作品応募があり、厳正な審査の結果、クイックスを含む26作品が入賞を果たしている。今回、「銅賞」に選出された「二次元コード読取率25%超!究極のパーソナライズDM」は、リコージャパン(株)が推進する共創による課題解決型提案活動「RICOH BUSINESS BOOSTER」を実践したDMとなっている。

 クイックスは1947年の創業以来、主として印刷分野で高品質で付加価値の高い製品やサービスを追求するとともに、システム開発、マニュアルライティング、販促企画提案、物流サービスなどにも業務を拡大してきた。近年では、市場ニーズの変化にともない、求められる役割が印刷会社としての機能から、コンテンツ制作やオリジナルCMSの開発など、「印刷業」から「情報デザイン業」への業態変革を推し進めている。その取り組みの1つとしてクイックスでは、「健診Assist」というサービスを展開している。

 「健診Assist」は、特定健診の受診率向上を目的とした特定健診案内状作成発送サービス。発送する案内状には、受診対象者の自宅と健診機関を「緯度経度」情報で紐づけて、自宅近くの健診機関を絞り込んで印刷。この案内状は、受診券と一体化しているので届いたDMで最寄りの健診機関で受診ができるだけでなく、スマートフォンなどからも健診機関を検索し、道案内などの誘導も行う機能も付加している。これらの特徴から受診率向上ツールとして評価され、すでに50を超える団体で採用されている。また、クイックスの岡本社長が会長を務める(一社)日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ)が推し進める「ジャグラコンパクトDX」では、「健診Assist」の「緯度経度」情報機能を応用し、市場開拓の新たな基幹ツールとしての開発・活用を目指している。

共創のきっかけは「健診Assist」

 今回のDM制作は、このジャグラの会合で行われた「健診Assist」のプレゼンテーションにリコージャパン(株)が高い関心を寄せたことがきっかけとなる。プレゼンを聞いたリコージャパンは、「健診Assist」と自社が提供するサービスを組み合わせることで新たな価値を創造できるとの判断から、クイックスとの共創を呼びかけた。クイックス側も当時抱えていた課題解決につながるとの想いから共創がスタートすることとなった。
加藤 氏
 クイックス・Web戦略部コンテンツサービス1課 課長の加藤明宏氏は、「健診Assistのプレゼンにリコージャパンさんが興味を持ってくれたことで交流が始まった」と説明する。

 クイックスでは、「健診Assist」の拡販にともない、カラーPOD機や圧着機を増設。合わせて増設した設備の稼働率向上を図るために「健診Assist」以外の販促系DMの受注創出を模索していた。以後、両社は、定期的に勉強会を開催するとともにリコージャパンが展開する共創による新たな価値創造を提案する「KICK START」にも参加し、DM制作における課題解決と新たな需要創出を目指し、情報共有を開始した。

 クイックス・第一営業部営業一課 課長の太田英次氏は、「リコージャパンから紹介されたマーケティング支援サービスの中にDMの解決事例などがあった。当社もDM制作の強化という課題を抱えており、その課題解決には、リコージャパンとの共創が必要だと感じた」と説明する。
太田 氏
 そして、その成果検証の場として、リコージャパンから全日本DM大賞にエントリーするためのDM制作が提案された。クイックスに課せられたのは、リコージャパンがプロモーション展開するパーソナライズド動画生成ソリューション「PRISM」と1to1のQRコードを活用した、これまでにない紙とデジタルを融合した新たなDMの制作だ。

新着トピックス

dp_ipa2024_okumura_20241113_tn.jpg

奥村印刷、新たな価値を紙に付加〜「折り紙食器 beak」でIPA2024に入賞

2024年11月20日企業・経営

 奥村印刷(株)(本社/東京都北区、奥村文泰社長)は、2024年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、「サステナビリティ部門」第1位を獲得した...全文を読む

大西部長(左)と小林部長

富士フイルム、TOKYO PACKでブランドオーナーにデジタル印刷活用促す

2024年11月15日マーケティング

 「もっと自由にパッケージ・オンデマンド」─富士フイルムグループは、10月23日から開催された「TOKYO PACK 2024(東京国際包装展)」において、富士フイルムが独自開発した幅...全文を読む

最新ニュース

dp_indigo5000_pwwp490m_hd_tn.jpg

日本HP、KADOKAWA「出版製造流通DXプロジェクト」を支援

2025年1月21日

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)は1月16日、(株)KADOKAWA(本社/東京都千代田区、夏野剛社長・CEO)の運営する埼玉県所沢市の大型文化複合施設「ところざわサ...全文を読む

truevis_lg_mg_2501_tn.jpg

ローランドDG、UVプリンターが紙器パッケージ製作に対応

2025年1月20日

 ローランド ディー.ジー.(株)は、大判インクジェットプリンターTrueVISシリーズ「LG-640/540/300」と、DGXPRESSシリーズの「UG-642」で使用できる拡張テ...全文を読む

swissQprint、第5世代フラットベッド新モデル-生産性23%向上

2025年1月14日

 swissQprintは、プラットフォームを全面的に刷新し、生産性、精度、アプリケーションの多用途性を新たなレベルへと引き上げたフラットベッド新世代モデルを発表した。新モデルは従来機...全文を読む

クイックス、紙とデジタルで価値創出〜二次元コード読取率25%超を実現

第37回全日本DM大賞で「銅賞」受賞

2023年5月1日企業・経営

  • twitter
  • facebook
  • line

 (株)クイックス(本社/愛知県刈谷市、岡本泰社長)は、第37回全日本DM大賞(主催=日本郵便(株))において、「銅賞」を獲得した。全日本DM大賞は、ダイレクトメール(DM)施策に対する日本最大のアワード。37回目を迎えた今回は、700点を超える作品応募があり、厳正な審査の結果、クイックスを含む26作品が入賞を果たしている。今回、「銅賞」に選出された「二次元コード読取率25%超!究極のパーソナライズDM」は、リコージャパン(株)が推進する共創による課題解決型提案活動「RICOH BUSINESS BOOSTER」を実践したDMとなっている。

 クイックスは1947年の創業以来、主として印刷分野で高品質で付加価値の高い製品やサービスを追求するとともに、システム開発、マニュアルライティング、販促企画提案、物流サービスなどにも業務を拡大してきた。近年では、市場ニーズの変化にともない、求められる役割が印刷会社としての機能から、コンテンツ制作やオリジナルCMSの開発など、「印刷業」から「情報デザイン業」への業態変革を推し進めている。その取り組みの1つとしてクイックスでは、「健診Assist」というサービスを展開している。

 「健診Assist」は、特定健診の受診率向上を目的とした特定健診案内状作成発送サービス。発送する案内状には、受診対象者の自宅と健診機関を「緯度経度」情報で紐づけて、自宅近くの健診機関を絞り込んで印刷。この案内状は、受診券と一体化しているので届いたDMで最寄りの健診機関で受診ができるだけでなく、スマートフォンなどからも健診機関を検索し、道案内などの誘導も行う機能も付加している。これらの特徴から受診率向上ツールとして評価され、すでに50を超える団体で採用されている。また、クイックスの岡本社長が会長を務める(一社)日本グラフィックサービス工業会(ジャグラ)が推し進める「ジャグラコンパクトDX」では、「健診Assist」の「緯度経度」情報機能を応用し、市場開拓の新たな基幹ツールとしての開発・活用を目指している。

共創のきっかけは「健診Assist」

 今回のDM制作は、このジャグラの会合で行われた「健診Assist」のプレゼンテーションにリコージャパン(株)が高い関心を寄せたことがきっかけとなる。プレゼンを聞いたリコージャパンは、「健診Assist」と自社が提供するサービスを組み合わせることで新たな価値を創造できるとの判断から、クイックスとの共創を呼びかけた。クイックス側も当時抱えていた課題解決につながるとの想いから共創がスタートすることとなった。
加藤 氏
 クイックス・Web戦略部コンテンツサービス1課 課長の加藤明宏氏は、「健診Assistのプレゼンにリコージャパンさんが興味を持ってくれたことで交流が始まった」と説明する。

 クイックスでは、「健診Assist」の拡販にともない、カラーPOD機や圧着機を増設。合わせて増設した設備の稼働率向上を図るために「健診Assist」以外の販促系DMの受注創出を模索していた。以後、両社は、定期的に勉強会を開催するとともにリコージャパンが展開する共創による新たな価値創造を提案する「KICK START」にも参加し、DM制作における課題解決と新たな需要創出を目指し、情報共有を開始した。

 クイックス・第一営業部営業一課 課長の太田英次氏は、「リコージャパンから紹介されたマーケティング支援サービスの中にDMの解決事例などがあった。当社もDM制作の強化という課題を抱えており、その課題解決には、リコージャパンとの共創が必要だと感じた」と説明する。
太田 氏
 そして、その成果検証の場として、リコージャパンから全日本DM大賞にエントリーするためのDM制作が提案された。クイックスに課せられたのは、リコージャパンがプロモーション展開するパーソナライズド動画生成ソリューション「PRISM」と1to1のQRコードを活用した、これまでにない紙とデジタルを融合した新たなDMの制作だ。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP