キーワードで検索

甲南堂、デジタル加飾で「感動を与える印刷」提供

価格への反映、顧客も納得。営業活動のフックに、社内に「新しい風」

2019年7月31日ケーススタディ

自社のデジタル加飾技術を「デコレーションタッチ」として商標登録

 某大口顧客のチラシやカタログの受注が大部分を占める同社がもともと、デジタル加飾に取り組んだ最大の目的は「新規顧客の獲得」である。デジタル加飾の設備を導入以降、同社では自社主催の見学会をはじめ、同業組合やコニカミノルタジャパン主催の見学会などを数多く開催。これまでに300社以上がKONANDO Laboの見学に訪れており、水落常務は「デジタル加飾は営業のフックになる」と大きな手応えを感じているようだ。また、「ただ単に加飾できるだけでなく、武器となる新しい強みができたことにより、営業部の活性化や制作部隊にも前向きな気持ちが見られるようになるなど、社内に新しい風が吹いてきている」(水落社長)と、様々なシナジー効果が表れていることを肌で感じているようだ。

 そして、その「新しい風」は現実的な仕事の引き合いにも結び付いているようだ。水落常務は「印刷物の内容やロットにもよるが、価格が数倍から場合によっては従来の10倍以上でも納得していただくことができている。当社では、自社のデジタル加飾技術を"デコレーションタッチ"として商標登録して営業展開しているのだが、顧客にとっても印刷物を発注するというよりも、別のものを買っているという感覚を持っていただいている」と説明する。

Accurio Jet KM-1

JET vernish 3D

 また、「Accurio Jet KM-1」と「JET vernish 3D」の組み合わせだからこそ実現できる営業活動面でのメリットについて水落常務は「1枚から制作できるため、見本サンプルを何種類も持って顧客に提案することができる。これはデジタル加飾だからこそ実現できる大きな強みであると考えている」と強調する。さらに「顧客も加飾代は高価であると認識しているので、なかには加飾校正代を支払うと言っていただける顧客もいるくらいだ」と営業的な魅力について語っている。

新着トピックス

kodak_mercury_prosper7000.jpg

コダックジャパン、頁物印刷とパーソナライズDMの市場開拓へ

2024年4月3日スペシャリスト

 コダックジャパンは、日本市場において「効率性」にフォーカスした「頁物印刷」と、郵便料金改定とSDGsを起点とした「パーソナライズDM」という2つの市場に向けたインクジェットプリンティ...全文を読む

dp_oobora_15k_20240326_tn.jpg

大洞印刷、国内外の需要に対応〜デジタル印刷サービスが二桁成長

2024年4月3日企業・経営

 (株)日本HP(本社/東京都港区、岡戸伸樹社長)のデジタル印刷機のユーザーである大洞印刷(株)(本社/岐阜県本巣市、大洞広和社長)は、受注から出荷までのワークフロー管理システムを導入...全文を読む

最新ニュース

kyocera_drupa24_taskalfa_pro_55000c_dp_tn.jpg

京セラ、コート紙への印刷可能〜商業用インクジェットプリンター新製品展示

2024年4月17日

 京セラドキュメントソリューションズ(株)(安藤博教社長)は、「drupa2024」に出展し、「Small footprint,big potential」をコンセプトに、商業用・産業...全文を読む

morisawa_variablefonts_dp_tn.jpg

モリサワ、初の和文バリアブルフォント「DriveFlux」発表

2024年4月17日

 (株)モリサワ(森澤彰彦社長)は、2024年度の新書体として、同社初となる和文バリアブルフォント「DriveFlux(ドライブフラックス/仮称)」を開発中であることを発表した。  「...全文を読む

dp_fb_samba_20240416_tn.jpg

富士フイルムBI、高精細な画質と高速印刷を両立するプリントヘッドの駆動技術を新開発

2024年4月16日

 富士フイルムビジネスイノベーション(株)(本社/東京都港区、浜直樹社長・CEO)は、商業印刷用の高速ロール紙カラーインクジェットプリンター向けに、1,200×1,200dpiの解像度...全文を読む

甲南堂、デジタル加飾で「感動を与える印刷」提供

価格への反映、顧客も納得。営業活動のフックに、社内に「新しい風」

2019年7月31日ケーススタディ

  • twitter
  • facebook
  • line

自社のデジタル加飾技術を「デコレーションタッチ」として商標登録

 某大口顧客のチラシやカタログの受注が大部分を占める同社がもともと、デジタル加飾に取り組んだ最大の目的は「新規顧客の獲得」である。デジタル加飾の設備を導入以降、同社では自社主催の見学会をはじめ、同業組合やコニカミノルタジャパン主催の見学会などを数多く開催。これまでに300社以上がKONANDO Laboの見学に訪れており、水落常務は「デジタル加飾は営業のフックになる」と大きな手応えを感じているようだ。また、「ただ単に加飾できるだけでなく、武器となる新しい強みができたことにより、営業部の活性化や制作部隊にも前向きな気持ちが見られるようになるなど、社内に新しい風が吹いてきている」(水落社長)と、様々なシナジー効果が表れていることを肌で感じているようだ。

 そして、その「新しい風」は現実的な仕事の引き合いにも結び付いているようだ。水落常務は「印刷物の内容やロットにもよるが、価格が数倍から場合によっては従来の10倍以上でも納得していただくことができている。当社では、自社のデジタル加飾技術を"デコレーションタッチ"として商標登録して営業展開しているのだが、顧客にとっても印刷物を発注するというよりも、別のものを買っているという感覚を持っていただいている」と説明する。

Accurio Jet KM-1

JET vernish 3D

 また、「Accurio Jet KM-1」と「JET vernish 3D」の組み合わせだからこそ実現できる営業活動面でのメリットについて水落常務は「1枚から制作できるため、見本サンプルを何種類も持って顧客に提案することができる。これはデジタル加飾だからこそ実現できる大きな強みであると考えている」と強調する。さらに「顧客も加飾代は高価であると認識しているので、なかには加飾校正代を支払うと言っていただける顧客もいるくらいだ」と営業的な魅力について語っている。

新着トピックス

新着ニュース

PAGE TOP