サンエムカラー、8K印刷をJet Press 750Sで再現
IPA2023で最優秀賞受賞〜インクジェットの新たな領域へ
2024年2月14日企業・経営
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豊富に蓄積した印刷技術を組み合わせながら夢と感動をクライアント、さらにはエンドユーザーに伝える「芸術の工業化」に取り組んでいる(株)サンエムカラー(本社/京都府京都市)は、2023年度の「Innovation Print Awards(以下、IPA)」において、最優秀賞を獲得した。最優秀賞に輝いた「"SUN BOOK"by YOSHIROTTEN」は、同社がオフセット印刷で築き上げた「高濃度でダイナミックレンジが広く、シャドー側の表情が豊かな印刷」を枚葉型インクジェットデジタルプレス「Jet Press 750S(以下、Jet Press)」で実現した作品となっている。
日本屈指の印刷技術を誇るサンエムカラーは、1985年の創業以来、印刷を通して文化・芸術に貢献することを使命として、常に技術力を研鑽し、文化財のレプリカ、写真集、展覧会図録などの高品位な印刷を手がけてきた。そのモノづくりにとことんまでこだわる姿勢は、多くの写真家やデザイナーなどから評価され、これまでにその卓越した印刷技術で美術書や写真集などを制作している。さらに創業者である松井勝美会長は、印刷業界では「匠」として知られる存在で、その職人の技と心で感動の印刷物をつくりだしている。そして、そのDNAは、同社の従業員すべてに受け継がれている。
その同社が、初エントリーで最優秀賞獲得の快挙を達成したIPAは、富士フイルムビジネスイノベーションアジアパシフィックが2008年からアジア・パシフィック地域で毎年開催しているデジタル印刷コンテストプログラムで、富士フイルムビジネスイノベーション(富士フイルムBI)のプロダクションプリンター「Revoria Press」シリーズやインクジェットデジタルプレス「Jet Press」シリーズ、ワイドフォーマットプリンター「Acuity」シリーズなどを使って制作された印刷物が作品として第三者の審査員によって評価される。通算で16回目の開催となる今回は、アジア・パシフィックの11の国と地域から275作品の応募があり、その中から39の入賞作品が選出された。日本からは、13社20作品がエントリーし、4作品が入賞。「芸術関連製品」部門で第1位を獲得したサンエムカラーの作品「"SUN BOOK"by YOSHIROTTEN」は、中でも傑出して優れた作品に贈られる最優秀賞「Best Innovation Award 2023」にも選出された。
1月12日には、同社において松井会長のほか、今回の入賞作品制作に携わった篠澤篤史氏(水道橋営業所 所長)や大畑政孝氏(CDC事業部 マネージャー)らが出席のもと表彰セレモニーが挙行され、富士フイルムBIの木田裕士執行役員から記念トロフィーと表彰状が手渡された。
表彰セレモニーの席上、挨拶した木田執行役員は、「今回の最優秀賞作品は、アートの分野においてデジタル印刷の有用性を活かしてさらなる価値が付加された優れた作品に仕上がっている。サンエムカラー様がこれまで培ってきたオフセット印刷技術とデジタル印刷技術を融合させることで、今までにない表現を実現している」と今回の入賞作品を評価するとともに、今後も優れた作品制作を呼びかけた。
続いて挨拶した松井会長は、「私は、70年にわたりオフセット印刷に携わってきた。その中で目指してきたのは、『虹』のような色の表現である。そのため当社では、高精細印刷を超えた超高精細印刷として1,000線による8K印刷技術を確立した。今回の受賞作品は、その技術をJet Pressに応用展開している」と今回の作品制作に込めた想いを語った。新着トピックス
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日本屈指の印刷技術を誇るサンエムカラーは、1985年の創業以来、印刷を通して文化・芸術に貢献することを使命として、常に技術力を研鑽し、文化財のレプリカ、写真集、展覧会図録などの高品位な印刷を手がけてきた。そのモノづくりにとことんまでこだわる姿勢は、多くの写真家やデザイナーなどから評価され、これまでにその卓越した印刷技術で美術書や写真集などを制作している。さらに創業者である松井勝美会長は、印刷業界では「匠」として知られる存在で、その職人の技と心で感動の印刷物をつくりだしている。そして、そのDNAは、同社の従業員すべてに受け継がれている。
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続いて挨拶した松井会長は、「私は、70年にわたりオフセット印刷に携わってきた。その中で目指してきたのは、『虹』のような色の表現である。そのため当社では、高精細印刷を超えた超高精細印刷として1,000線による8K印刷技術を確立した。今回の受賞作品は、その技術をJet Pressに応用展開している」と今回の作品制作に込めた想いを語った。
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